ここでは、
多くの人が悩んでおられる
膝の痛みについて、
下間整骨院での治療方法と
その考え方を書いていきます。
文章中の[脳]という語句の説明
文章中に出てくる[脳]という表現は、
人の意識に関わる脳の領域のことではなく、
脳の中でも運動や動作の詳細な調整を
本人の意識とは関係無く、
半自動的(無意識)に行っている脳の領域
(の役割)のこと示しています。
膝が痛い理由と
膝に変形が起こる原因
変形した膝が痛む主な理由は、
膝で炎症が起きているからです。
(水が溜まる原因にもなります)
炎症が起こると血行不良を招き、
痛みを感じやすくなります。
血行不良と炎症による痛みの関係、
および、その対策については、
こちらのページを御覧ください。
炎症は、傷ついた組織の破片
が切っ掛けとなって起こり、
自動的に広がっていきます。
関節の動きに関わる筋肉の働きは、
色々な身体環境の影響を受けて変動します。
膝関節周辺で筋肉の働き内容が劣化すると
関節周辺の組織への負担が大きくなり、
組織に微細な傷ができます。
そのような運動環境が
繰り返されることで変形が起こります。
変形と炎症の影響によって
動作中の関節感覚情報は、劣化します。
劣化した感覚情報は、
脳に警戒感を発生させる要因となります。
脳が身体の環境に警戒感を持つと、
筋肉への指令内容を
間違った方向へと変えてしまいます。
(脳や脊髄を中心に神経が、
動作の全てを管理しています)
その間違った調整内容の代表格が
動いている時の筋肉の過緊張です。
動いている時の筋肉の過緊張は、
動きの滑らかさを奪います。
滑らかさを低下させた動作は、
関節への負担を増加させる要因
(=組織の損傷⇒炎症)となります。
膝の変形による痛みへの
ASC他動的運動療法の効果
私のASC他動的運動療法は、
この炎症に関連した痛みの悪循環を断つ
ことを得意とした特殊な手技療法です。
その最大の特徴は、
最も理想的な運動情報を
脳の運動管理領域に伝えることにあります。
理想的な運動(情報)とは、
関節に負担の少ない、
人体構造にとっての正しい運動方向と
秩序を持った動き(の情報)のことです。
口で言うのは簡単ですが、
強い変形によって、
膝の痛みが強くなっている人
(筋肉が動作に対して誤作動している状態)
に対して、正しい運動情報を作り出す
という行為は、非常に難しいことなのです。
何故なら、
脳が動きに対して警戒心を持っていると、
膝に動きがあると脳が判断した段階から、
その動きを止めさせようとするからです。
(動くことへの拒絶)
脳による動きへの制限
と膝の変形との関係
膝の変形の進行や炎症の発生を
直接的(即座)に止めることは、
脳にはできません。
従って、
脳は、動きを止めることが
最良だと判断します。
この時、
脳が行う主な対応策は、2つあります。
一つには、
痛みの感覚を意識の中に作りだすことです。
もう一つは、
筋肉の過緊張(動きへのブレーキ)を
痛む関節の動きに作り出すことです。
この現象に逆らって運動すれば、
痛み(炎症)と筋肉の過緊張の双方は、
相まって、更に膝の変形を進行させます。
(脳は、運動の制限が最善だと判断します)
私の行う非常に柔らかな施術であっても、
状態(病態)によっては、通常の方法では、
脳の判断次第で受け入れてもらえません。
このような状態になる前に
対策を講じなければ、
手術以外の対応方法は無くなります。
変形による膝の痛みで悩んでおられる方は、
お気軽に下間整骨院に御相談ください。
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