下間整骨院での膝の成長痛の治療方法
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膝の成長痛の治療は、原因動作を見極め、その動作を変える事が全てです。
膝の成長痛の原因
成長期の膝の痛みの主要因は炎症ですが、炎症は、発生要因を無くして血行(液性)循環を良くすれば余程の組織ダメージがない限り解消されていきます。(時より、症状を悪化させ過ぎ、脛骨粗面の剥離骨折のような状態になっている症例もあります)
炎症は、ASC他動的運動療法で容易く改善出来ます。
膝の成長痛で本当に問題となるのは、炎症を起こすほどの組織への過大な引っ張り力です。
脛骨粗面への筋肉による過大な引っ張り力が発生する原因となる動作中の力の要素は、・重力・慣性力・運動抵抗力(摩擦抵抗力・反発力)のいずれか、または、複数です。
どの様にその力の種類と要素を見極めるのか?
動きをしっかり観察するのです。
よろしければコチラの記事を御参考ください。
成長痛の主原因となる動作の不具合の見付け方とその解決方法
成長期の膝の痛みの原因となる動作の不具合の中でも、最も多いパターンと解決方法を書いていきます。
膝の成長痛の原因動作の見付け方
まず、動きの中で、後方に倒れそうな身体バランスをしているシーンを見つけ出します。
動きを横から観察すれば、地面に着いている足の位置と身体全体の位置から、前後どちらに倒れそうなバランス状態かが簡単に予想出来ます。
その具体的な方法としては、悪い方の脚が地面に着いている時、その足の位置から垂直線を仮想的に空間に描き、その仮想垂直線を境に身体全体の体積が後方に多い様な動きのシーンを見付けていきます。(実際には、慣性力も考慮に入れますが、難しくなるので今回は省略します)
簡単では有りませんが、痛みを感じる動きを側方から動画撮影してみれば、御本人にも原因動作を特定できる可能性はあると思います。
膝の成長痛に関係が深い膝関節と太ももの機能特性
太もも前側の筋肉の役割(縮む力)は、膝の関節が動く時には、膝から下の脚(下腿)を膝が曲がった状態から真っ直ぐにする動作(何かを蹴飛ばすような動き)として用いられます。(一般の医療機関で動作指導が行われる場合、ここに注目されがちです)
しかし、現実的には、蹴飛ばす対象が余程の抵抗力を示す物体か、蹴る時の脚の位置や膝の角度が相当に良くない限り(生理学の知識)脛骨粗面に過大な引っ張り力は掛からないと考えられます。
また、この程度の動作上の不備ならば、痛みを避けようとすることで自然修正されることが多いと思われます。
筋肉の縮む力(筋力)が、筋肉が付いている部分や、筋肉の端に過大な引っ張り力を掛ける最大の条件は、(太もも前側の)筋肉が縮む方向と逆側の方向に作用する力が大きく働いている時です。
下間整骨院が考える膝の成長痛を起こす動作とその条件
成長痛を感じる場所に大きな力が加わる最も一般的な動きのシーンが、患っている方の脚で身体を支えているシーンです。
身体を支えているということは、転ばない様に体勢を維持しているということです。
この時、もしも運動全体の前方向の慣性力よりも後方に倒れそうな力が大きいと、太もも前側の筋肉が付いている場所にとても大きな引っ張り力が加わります。
その理由は、先にも書かせて頂いた、後方に倒れない為の修正要素として、太ももの前の筋肉が縮む方向に強く力を出しているからです。
筋肉が縮む方向に強い力出せば、筋肉が着いている場所に強い引っ張り力が加わります。
このような動作シーンを見つけ、また、どうしてそのような動作バランスになったのかを分析して修正することが、成長期の膝の痛みを改善させる最大の課題です。
正確な原因追求からの動作修正を一般的な医療機関が行わないから(出来ないから)、また、多くのスポーツの指導者が知らないから(考えないから)、成長期の膝の痛みで悩む中学生が減らないのです。
成長期の膝の痛みでお悩みの方は、奈良県香芝市の下間整骨院に御相談ください。