下間整骨院での神経痛の治療方法

文章中の[脳]という語句の説明

文章中に出てくる[脳]という表現は、

意識や意思に関わる脳の領域ではなく、

脳の中でも運動調整、動作調整を

意識とは関係無く自動的(無意識)に行っている脳の領域のことです。

神経痛の病理や原因と対策

神経痛は、神経の働きに異常が起きて出る痛みです。

 

ですから、その痛みを無くすには、神経の働きを正常に戻す事が最善策です。

 

仮に、神経痛の原因が骨の変形や椎間板ヘルニアによる

神経の圧迫であった場合、手術で神経圧迫を取り除く事が1番の対策です。

神経痛の経過とその理由および対策

神経の働きの異常を引き起こす原因を

外科的に取り除いても痛みが取れない例

手術しなくても痛みが取れる例が有ります。

 

その理由は、神経痛の有無が

脳の判断による影響を受けているからです。

 

ですから、神経痛を治すための対策として、

症状を出している神経への圧迫要因が強ければ手術は効果的ですが、

それ以外の改善策が必要となる場合も少なくは有りません。

 

手術以外の改善策として、

御自身で出来る私がお勧めする方法が、歩くことです。

 

ただし、普通に歩いても改善効果は薄いでしょう。

脳の働きを踏まえて神経痛の対策を科学する

神経痛を感じている時には、

それと同時に無意識で働く脳による

動きへのブレーキが掛かっています。

 

この無意識下での動きへのブレーキは、

運動を管理する役目の脳による動くことへの警戒と考えていいと思います。

 

したがって、一旦起こると

通常の動作では改善しにくい傾向が有ります。

 

ましてや、動いた時に痛みがあれば、

運動管理の脳は、更に動く事への

筋肉によるブレーキを強くします。

 

では、どのように歩けば良いのか?

歩く動きを利用した神経痛の治し方

ゆっくりと歩いてください。

 

膝を進行方向に向かわせる様に振り出して、

その勢いに歩く動作全体を導かせるようにして。

 

更に、その様な歩行の脚の動きが

腰やお尻の筋肉を緩やかに伸ばし、

その結果、筋肉を脱力させていくような

イメージと意識を持って歩いてください。

 

ゆっくりと滑らかにです。
(詳細は、電子書籍でも解説しています)

 

私の得意とする運動療法は、このような歩行の持つ

身体の自然な調整作用や改善作用を最大限に引き出す手技療法です。

 

その方法で、下間整骨院では多くの神経痛を改善させて来ました。

 

下間整骨院での神経痛への成果は、運動情報を利用した方法によるものです。

 

ですから、根気よく丁寧に行って頂ければ、

先の歩行方法(オートウォーキング法)でも

神経圧迫の少ない神経痛であれば

御自身で改善できる可能性は大いにあると思われます。

 

ただし、何度か行っても改善効果が全く無い

または、歩くことすらままならない状況であれば、

速やかに専門医の診察を受けてください。

 

勿論、私、下間に御相談下さっても結構です。

手術などの可能性も含めた

神経痛解消の為の最善の対応をさせて頂きます。

私の施術であるASC他動的運動療法の神経痛治療への効果

ここからは、私の用いるASC他動的運動療法の特性が、

なぜ神経痛に効果があるのかを説明しておきます。

神経痛と脳の状況判断基準との関連性

神経痛は、神経を伝わる情報に問題が発生して起こります。

 

ただし、脳が神経の活動に問題があるかどうかを判断する基準は比較的曖昧です。

 

曖昧であるがゆえに多くの症例で痛みを止めることも出来ます。

 

何が異常で何が正常かは、脳の予測と結果の差によって決まります。

 

歩行などの身体活動をする時、脳はその活動結果を予め予測しています。

 

歩くと、

どの様な力が

身体の何処に

どれだけ掛かるであろう

といった具合に予測しています。

 

身体からもたらされた実際の感覚情報が、

脳の予測に近いかどうかで

神経の働きや身体の各器官の働きが正常かどうか判断されます。

 

神経痛のように

痛む場所に異常が無いタイプの痛み に関しては、

脳の予測とは違う身体からの感覚神経情報 が痛みの情報源になっています。

 

ここで重要な事は、

脳は、神経の働きに起こっている異常についての

実際状況を脳に届けられる圧迫された神経からの情報内容を

圧迫される以前の情報内容と比較して判断しているという事実です。

 

したがって、

神経痛を緩和、解消するためには、

脳に入ってくる感覚神経情報を元にもどすか(手術)、

もしくは、

脳の活動予測を変えることが出来れば良いのです。

運動管理に関わる脳の判断基準を変える手技療法

脳の活動予測は、過去の活動経験(運動経験)を基に創られています。

 

そこで、ASC他動的運動療法を用いて、

現状の神経の活動状態に即しての運動情報を繰り返し脳に伝えます。

 

ASC他動的運動療法は、

通常の運動と違い身体への負担は全くありません。

 

ASC他動的運動療法で作りだした運動情報は、

その運動中の負担という要素を無くした運動情報ですから、

筋肉の過緊張も発生しませんし、関節への力学的条件も理想的です。

 

結果として、ASC他動的運動療法で作る運動情報は、

関節周辺や患部周辺からの感覚神経情報を必要以上に大きくすることも、

また、少なくすることもありません。

 

つまり、私の行う施術では、

痛みの情報源が存在しない運動(情報)を作り出せることになります。

 

ここが、他の運動療法や体操と大きく違うところです。

 

非常に緩やかな動きの手技であるため、

施術中に患者さんが感じる不快な感覚もありません。

 

また、私が患者さんの手足を動かすため、

脳は、自らの指令で起こった運動では無い

ASC他動的運動療法による運動情報に必死になって対応し調整しようとします。

 

この過程で、脳が、圧迫による神経活動の変化(現状)を

問題の無い神経活動と判断して受け入れてくれれば良いのです。

 

もっと言えば、神経圧迫によって変形した神経活動の方を

いつもの問題の無い状態と認識させてあげれば良いのです。

 

つまり、運動管理をする脳の運動状況の予測への基準を現状に合わさせれば良いのです。

 

そうすれば、脳に変えってくる運動感覚情報が、神経圧迫による影響を受けていても

それを予測する基準自体が既に修正され、神経圧迫された状況に変化しているため、

実際運動感覚情報と予測との誤差は無くなります。

 

また、ASC他動的運動療法を行うにあたっては、

歩行に代表されるような人が最もよく用いる動作とその時の力学を

精密に表現する事を重視し工夫しています。

 

脳の運動管理の適応性は、慣れた単純動作の方が効率性が高い傾向にあります。

 

従って、脳の運動情報(活動予測を含む)の整備に歩行という動作表現用いることは

非常に有益な運動感覚変化(運動適応)への働き掛けとなります。

 

このような行程で、

脳の運動予測をASC他動的運動療法を用いて

今ある神経情報量(現状)に合させるように導くと

予測と結果の双方の情報量に差が無くなり

痛みの感覚が創られなくなって行きます。

 

急性期における、

神経痛を修飾する炎症という問題についても

ASC他動的運動療法の持つ血行の促進効果などを利用して解決していきます。

 

炎症への対策については別のページで解説させて頂きます。

 

神経痛でお悩みの方は、

奈良県香芝市の下間整骨院に御相談ください。

0745-78-5819