60代以降のアンチエイジングに必要なのは、筋力アップではなくバランス能力の向上です。
スポーツクラブや健康体操、
筋力トレーニングを行う目的の多くが
運動能力の向上、持久力向上、筋出力向上
などの運動機能に関わる能力の向上でしょう。
そこには、
個人的な身体条件や実質的目的による
トレーニング内容の違いがあるはずです。
近年では、健康ブームも影響して、
若年層だけではなく、壮年期以降の人達も、
身体を鍛える・運動機能の向上に取り組む
人達を非常に多く見掛けます。
それらの壮年期以降の人達は、
その目的の一つに、
アンチエイジングがあることが多く、
非常に熱心に身体を鍛えておられる人を
よく見掛けます。
頑張っておられる人の素晴らしさ
を否定するわけではありません。
努力しているのにも関わらず、
本来の目的達成から遠ざかることに
なって欲しくないので、
ここに、私の意見を書いていきます。
あくまでも私的意見ですので、
不愉快に感じられた人には、
お詫び申し上げます。
老化と運動
老化を単純に一言で現すことはできません。
最も、周りから解り易く、
ごまかしが効きにくい老化は、
姿勢(体形を含む)ではないかと思います。
特に70代後半になると
背中が丸くなったり、
膝や股関節の伸びが悪くなったりしている
姿勢の人が増えてきます。
その歩く姿は、
通常の歩行ができる人達に比べ、
ずいぶん年老いて見えます。
なぜ、
そのようになる人と
そうならない人が
同じ年代なのにおられるのでしょう。
それは、
老化には個人差が有るからです。
特に年齢と共にその個人差は、
大きくなる傾向にあります。
では、
どうして個人差が有るのか?
なぜ個人差が起こるのか?
そこには、数多くの理由が有るでしょう。
その中でも、
もっとも影響が強く、確実な老化の要因が
身体への行き過ぎた負担や
身体の酷使であることは間違いありません。
ところが、
身体の酷使については、
個人的条件差が大きくあります。
同じ内容の作業労働しても、また、
同じトレーニングをしても、
怪我や関節変形、老化を招く人と
そうならない人とがいます。
その個人差にある理由として、
はっきりしているのが、
身体運動への脳の対応能力です。
この脳の働きには、
性差、個人差、疲労度合い、病歴、
そして年齢差が非常に大きく関わっています。
具体的に何が、
身体運動への対応能力の差になるのか?
それが解れば、本当の意味での
老化防止=アンチエイジング
に繋がる方法が見つかるかもしれません。
その答えとして、私は、
感覚神経からの情報に対する
脳の情報処理スピードだと考えています。
寝ているとまっすぐ身体を伸ばせるのに、
立った姿勢では前傾になるという現象は、
“年老いて腰が曲がる現象”の初期段階
としてよく見られることです。
この現象の正体は、
立った姿勢での前後バランスが
まっすぐ立った姿勢では、
取りづらくなって来ている兆候なのです。
バランス能力が低下する原因もまた、
立った姿勢での感覚神経からの情報を
俊敏に情報処理できにくくなっているからです。
このような、脳の活動低下こそ
老化の最大の原因です。
運動機能としては、バランス能力に現され、
思考面では、数の計算速度や記憶力などに
明確に現されてきます。
落ちた脳の情報処理スピードを
再び上げることができれば、
それこそが本当のアンチエイジングです。
その具体的なについて方法は、
以前にもブログで書きました。
次回のブログは、
私の施術が持っている
アンチエイジングの可能性についてです。
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