運動感覚を利用して『痛い』という動作感覚を治す治療

痛みの多くは、運動感覚(=動作感覚)の異常です。

人の運動感覚

私達の脳は、身体に加わった力や

身体に起きた(平衡感覚・視覚などの)変化

を分析して、運動感覚を創っています。

運動感覚という言葉は、

私の造語に近い言葉ですので、

その意味を記しておきます。

運動感覚とは、身体を動かしている時や

特定の姿勢を維持している時の

身体の状態を総合的に現す感覚です。

バランスが良い・悪い(転びそう)、

目的に合わせた動きが出来ている、

力が出やすい・出しにくい、など、

身体の動きや仕事内容

についての総合的な感覚です。

一方で、

運動するために必要な身体の各場所の

動きや支持性(同じ関節角度の維持)に関わる

比較的局所の個々の感覚を動作感覚

という呼び方で呼び分けています。

私の言うところの
動作感覚

動作感覚(身体の各部に加わる力)の多くは、

通常、意識で感じていることは、

殆どありません。

その多くは、

関節や筋肉、骨などに加わる力の感覚です。

身体の局所的な力の感覚を

全て認識して(感じ取って)いたのでは、

人の認識力の範囲を超えてしまいます。

ですから、

運動感覚としての身体の動きの全体像は、

ある程度までは意識されますが、

身体の各部の動きに関連する感覚は、
(私は動作感覚と呼びます)

痛みという感覚が出ない限り、

通常では、認識していません。

『痛い』という動作感覚

痛みという感覚は、

私がそう呼んでいる動作感覚の一種です。

痛いという動作感覚は、

組織の傷や炎症などの発痛現象を基盤として

身体(痛む場所)に加わった力の感覚が

変換されて創られている感覚です。

痛いという感覚を創る行程で起きている

力感覚の変換は、

適切な運動感覚(動きの全体像)を脳に伝える

と共に炎症を解消させることが出来れば、

正常化されていきます。

動作感覚改善療法で
運動感覚を利用して
患部の痛みを取り除く

私が開発した動作感覚改善療法は、

身体にとっての適切な運動感覚を

運動性反射を用いて作り出す

特殊な他動的運動療法です。

動作感覚改善療法は、

身体の広い範囲で運動状態を

作り出すことを基盤としているため、

血液循環の改善に優れています。

ですから、

血液循環の改善に伴う

炎症物質の廃棄性に優れており、

炎症の鎮静化に大きな効果を発揮します。

尚且つ、

運動時(施術時)の患部への負担を

感じさせない工夫が取り入れられた

今までに無い発想の手技療法ですので、

炎症の再発も防ぎやすくなっています。

更に、

動作感覚改善療法の起源となった

ASC他動的運動療法の特徴である

手技療法で作り出す運動状態への

(運動を管理する)脳の無意識領域の評価を

予想するための手段も組み込まれています。

脳の働きと痛み

私達の脳は、

無意識の領域と意識に関わる領域に

役割別に大別できます。

運動の詳細を管理、調整しているのは、

殆どが脳の中の無意識領域です。

痛みという感覚もそれを

『痛い』感じているのは意識領域ですが、

痛み感覚を創り出している作業は、

脳の中の無意識領域で行われています。

脳の中の無意識領域の役割を

取りまとめて説明するならば、

身体保護であり、生命維持です。

痛みという感覚も脳の中の無意識領域で

身体保護を目的に創りだされている感覚です。

痛いと感じることで、

運動機能に問題が起きたことを自覚させ、

運動行為を制限、または、停止させます。

ASC理論の科学性と成果

私の施術論であるASC理論は、

脳の中の無意識領域の作業行程に

注目し、それを上手く利用することで

鎮痛効果を目指す考え方です。

普段は自覚しない力感覚の変換による

痛み感覚の創作という

動作感覚の異常状態は、

それが起こった理由から解決してこそ

根本的な改善見込めます。

その具体的な方法が、

適切な運動感覚を作り上げ、

それによって、無意識領域の判断を

有痛から無痛に変えるというものです。

すなわち、

有痛状態の根源である患部の炎症を取り除き、

同時に、

力感覚の変換という無意識領域の異常な判断

適切な運動環境を作り出すことで

正常な判断に戻すということです。

動作感覚改善療法によって作り出す運動環境が、

脳の無意識領域に『適切な運動である

と受け止められているかどうかは

私の手に伝わる抵抗感で予想できます

その予想が完璧であるとまでは言いませんが、

相当に痛みへ鎮痛効果との関連性が高い

と確信できる施術結果が出ています。

それ以外にも、施術中に私の手に伝わる抵抗感は、

その強さや方向、部位などの特徴から、

運動学や解剖学、生理学などの科学的な知識に

関連付けられる痛み対策を

私に数多く発想させて(考え出させて)くれます。

このような過程を経て

動作感覚改善療法も

ASC他動的運動療法の発展型として

出来上がりました。

そのことで、

五十肩を初めとする、

多くの難治性の慢性化した痛みを

意図的に効率良く改善出来るようになりました。

今後もどんどん進化するでしょう!
(発展させいきます)

取れない痛みでお悩みの人は、

下間整骨院まで御相談ください。

フォロー宜しくお願いします


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