足の太ももの痛みの原因と症状からの傷病予想

足の太ももの特長

足(脚)の太ももは、

大きな筋肉で大腿骨を囲むような構造になっています。

 

太ももの筋肉は大きく、

動く時に大きな運動力を作り出すことが出来ます。

 

また、太ももは、

動くことによって身体に加わった大きな力を

受け止める場所でもあります。

 

そのため、太ももは怪我が多い部位です。

 

私が太ももの痛みに対して行う傷病予想は、

痛みが出た原因が有るか無いかによって大きく別れます。

肉離れや腱損傷などの怪我による足の太ももの痛みの特長

大きな負担が急激に掛かったことで起こった痛みは、

怪我である可能性が高くなります。

 

筋肉が傷つく筋損傷、筋挫傷と呼ばれる傷病の可能性が考えられます。
(いわゆる、肉離れです)

 

肉離れの場合、太ももの前か後ろの中央部付近に

痛みが出ることが多いです。

 

筋肉の怪我もお気軽に下間整骨院へ御相談ください。

 

もし、強い力が掛かって

太ももの付け根や

膝付近に痛みが出た場合、

筋肉の端である腱を傷めた可能性もあります。

 

腱損傷は、単なる肉離れとしてでは無く、

剥離骨折も念頭に入れた対応が必要となります。

スポーツ障害としての太もも周辺の痛みと半月板損傷や神経痛との区別の基準

その他、ランニング時やランニング後に

太もも外側の膝近くに痛みが出ることがありますが、

これは腸脛靭帯炎(チョウケイジンタイエン)、

いわゆるランナー膝という傷病である可能性が高いと思われます。

 

ただし、膝の外側半月板に関連する痛みとの区別が必要です。

ランナー膝の場合は、靭帯炎なので、

膝関節よりも少し上の方まで痛みが広がっています。

 

また、ランナー膝であれば、

膝の関節の溝(関節裂隙)付近には、押さえて痛む(圧痛)場所は有りません。

 

半月板由来の痛みの場合、

関節裂隙に圧痛が有ることが多いです。

 

太ももに線を引いたような痛みがある場合、

その原因は腰に関連した神経痛の可能性があります。

 

特徴としては、

腰から脚へ来ている神経への圧迫が

原因となって出ている症状ですから、

太ももに出る痛みの場所は限定的ではなく、はっきりとしていません。

 

また、

・シビレや感覚異常(鈍くなる・ピリピリする・感じにくい)

・筋力の低下

・同じようなラインの延長での膝下の痛み

・腰痛

など、太ももの痛み以外の症状も有ることが多く、

殆どの例で、痛む場所は、太もも外側か後ろです。

脊柱管狭窄症が原因となる太もも前面の痛みについて

太もも前に痛みが出る例も有りますが、

太もも前に通っている神経は、

ヘルニア等によるの神経への圧迫を

起こしにくい場所から出ている神経です。

 

従って、太もも前面は神経痛の出にくい場所と考えて問題無いと思います。

 

ただし、両方の太もも前の痛みや怠さは、

脊髄からの症状を表していることが多く、

この時に最も疑わしいのは脊柱管狭窄症です。

その他の太ももの痛みを誘発する疾患について注意点

御高齢の人に多い

腰椎の圧迫骨折 や いつの間にか骨折は、

腰痛は無く、脚だけに神経痛を出すことも多く、

先に挙げた椎間板ヘルニアでも、時折、

腰痛は無く、神経痛のみという状況が診られます。

 

神経痛の原因追究は、一般の方には無理ですので、

医療機関で診断を受けましょう。

 

ただし、医師によって診断基準に大きなバラつきがあり、

レントゲンやMRI画像の判断も

能力差、判断差が有るのが神経痛診断の特徴です。

 

その理由は、MRIに写りにくいヘルニアも有るようですし、

ヘルニアの大きさが神経痛の強さに必ずしも同調していないからです。

 

また、非常に痛みが強くても改善する例も少なくは無く、

その逆で、症状が弱くても治りにくい例もあり、

医師としても経過観察以外の適切な方法を

見い出し難い傷病なのだと思われます。

 

神経痛の痛みもお気軽に御相談ください。⇒お問い合わせ

使い過ぎで起こる筋肉痛について

最後にもう一つ挙げておくならば、

太ももの使い方や使う量が適切で無く、

許容範囲を越えた細胞廃棄物を作り出し、

それが原因で起こす筋膜の炎症があります。

 

いわゆる筋肉痛です。

 

筋肉痛の特徴は、

直前~前日、前々日位の間にはっきりとした原因が有り、

痛みの場所も広範囲で圧痛の場所も複数です。

太ももの症状で気をつけること

以上、太ももの痛みについて書きましたが、

あくまでも推測としての傷病予想であることをご理解ください。

 

尚、ウズキがある場合、

痛みの場所や状況を問わず、速やかに医療機関を訪れて検査を受けてください。

 

ウズキは炎症が強いことを意味する感覚です。

 

強い炎症は、

重篤な病状を表していることも少なくは有りません。

 

くれぐれも自己判断なさらず、医師の元で適切な診断を受けてください。

 

もちろん、下間整骨院に御相談くだされば、

適切な対応とアドバイスをさせて頂きます。