肘が痛くて曲がらない症状や
手首を動かすと肘が痛む理由とその原因分析
肘の関節の特長
肘には手首の動きに関わる筋肉が着いています。
従って、肘は、
手首や指の動きの影響を強く受ける関節です。
肘の関節は、3つの関節構成要素を持つ複合関節です。
肘には、
曲げ伸ばしに関わる関節と
(腕尺関節)
肘下(前腕)の回転(ドアノブを回す様な動き)に関わる関節があります。
(腕橈関節・近位橈尺関節)
その結果、肘の動きは、
2つの方向に対して大きな優位性を持っています。
従って、余程無理な動きをしない限り、
肘の使い方いかんで肘自体に痛みを出すことは
野球肘を除けば希なことです。
ボールが痛くて投げられない野球での肘の痛みの原因と病態
ボールを投げる動きで
肘の内側に痛みを感じる野球肘は、
強固で多様な運動機能を持つ肘の関節障害としては
スポーツ以外では珍しい症状と言えます。
野球肘は、肘の関節の動きの中で、
非常に機能が低い外反方向へ向かう様な力が、
(肘から下が親指側に傾く動き)
強く加わって起こっている事が多いと考えられます。
従って、肘が外反された時に伸ばされる力が加わる
肘の内側に痛みが出ます。
症状が進むと、肘の曲げる側の外寄りや、
肘頭(肘の伸ばす側の中央)周辺にも痛みを感じるようになります。
これは、関節軟骨へのダメージを意味しており、
離断性骨軟骨炎への移行を考える必要があります。
肘の外側の痛みが起こる理由
野球肘とは対照的に、肘の外側に出る痛みは、
テニス肘と呼ばれる傷病である可能性が高いです。
テニス肘は、物を握った状態で、
手首の使い方が良くないと起こる傷病です。
下間整骨院では、テニス肘の対応には、
ASC運動療法という手技療法に加えて使い方の指導もしています。
その方法と考え方は→コチラをクリックしてください。
肘の関節周辺へのカルシュウム沈着
肘は、運動機能が高い関節ですが、
無理な筋力トレーニングや仕事などで長時間酷使すれば、
カルシュウム沈着などの変形を起こしたり、
肘周辺の広い範囲に強い痛みを感じる事もあります。
幼児の肘が抜ける病態と症状と対応方法
小児では、腕を引っ張った時に
橈骨の肘側の端(橈骨頭)が輪状靭帯を乗り越える
肘内症という状況になることが有ります。
受傷直後より、
腕(肘)を伸ばした状態で手を動かそうとしなくなります。
整復は、経験者が行えば簡単に行えますので、
信頼のおける医療機関を受診してください。
もちろん、下間整骨院でも簡単に整復出来ます。