ASC理論と筋肉の働き内容と手技療法の効果予測

ASC理論と筋肉の働き内容と手技療法の効果予測

前々回のブログ前回のブログからの続きです。

今回は、”脳の好み”を見極めるために

私が利用している目安のお話です。

私が人の動きに対しての”脳の好み”を

見極めるための目安としているのが、

“運動中に現される筋力の量”です。

もっと簡単にいえば、

動かした時の筋肉の伸び具合です。
(伸ばそうとする時の抵抗感の微妙な変化です)

人(脳の意識領域)の好み

人の意識に関わる好みは、

表情や口調、話す言葉で感じ取れます。

人の物事への好き嫌い(意識的嗜好性)を

知るための手段(アプローチ)は、

言葉を使って対話することで可能です。

言葉によって相手の好みを知り、

好みに合わせた内容を提供することができます。

脳の無意識領域の”好み”は、運動中の筋力の量に現される!

ところが、

無意識領域の脳の”運動環境への好み”は、

言葉を使っての対話では知ることができません。

そこで、

無意識領域の動きへの評価を知るには、

言葉以外の方法で

無意識領域の脳と対話する方法

探す必要があります。

その最善の方法が、

運動環境の中での

身体に加わる力学的条件を利用することです。

そして、

運動管理に関わる脳の好みを探る手段は、

運動環境の中で示される筋力量を感じ取り、

その筋力量から予想することです。

運動中の筋力量こそ、

無意識領域の脳による判断を

推し量る指標となるのです。

何故かといえば、

動きや運動機能に関わる痛みとは、

無意識領域の運動状況への悪い評価です。

その評価は、

痛みという感覚で現されるだけでなく、

同時に筋肉の活動量としても現されているからです。

そのほぼ全ては、

動きを止める・抑制する方向に作用しています。

つまり、

動きの邪魔をする方向の筋力量

大きくなっています。

しかも、

そのように増えた筋力量も

私の施術(最も理想的な動き)や

動作の効率化によって、

多くの場合、正常な筋力量へと落ちていきます。

下間整骨院での運動療法

私の手技療法による施術の目的は、

無意識領域の脳にとっての

“好まざる運動状況の現れである痛み”

を解決することです。

筋肉の活動量(筋力量)は何で決まる?

筋肉の活動量の変化は、

運動機能への評価だけではなく、

疲労や精神状態などの

複数の要素の影響を受けています。

その影響力には、

相当に確かな一つの共通した傾向があります。

その傾向とは、

身体にとって良くない状況がある時、

筋肉の働きは硬直(不必要な筋力増大)方向に変化する

傾向が強くあるというものです。

通常、身体環境の変化に対する筋力量の変化は、

身体にとって良い状況がある時よりも、

身体にとって良くないことがある時の方が

明確に現されます。

ASC他動的運動療法による無意識領域への訴えかけ

手技療法や電気刺激、といった

擬似的運動環境の中で現される筋力量の変化は、

無意識領域の脳による

手技療法や電気治療への評価である

と捉えて問題ないはずです。

この考え方を基盤として、

私はASC理論を創造し、

その考え方を基にした

他動的運動療法を行っています。

ですから、

私の手技に病態を悪化させるような

要素はありません。

極めて高い安全性を持った施術

であると断言できます。

言葉を変えれば、

ASC他動的運動療法は、

効果と安全性を確かめながら

手技内容を調整することで

“手技で作り出した運動環境”に対しての

脳による高い評価を

導くための行為であると言えます。

これは、

非常に繊細な技術を必要とする行為

ではあっても、

特別に不思議なことではないのです。

むしろ、

身体機能としても、

痛みの解決策としても、

最も自然で効率的な対策です。

ASC他動的運動療法の確実性と手技療法業界の現状

ASC他動的運動療法を行うには

運動中の不必要な筋力量の増大を

見極めるための高い感受性が必要です。

また、

痛みがあるという状況下に対しての

脳の悪評価を

高評価へと変えるための

調整力や知識も必要なのです。

もちろん、

その修得には相当な努力が必要ですが、

私にしか出来ないことではありません。

もっと言えば、

私の用いる施術でなくとも、

巷に存在する私の治療方法以外の手技療法でも

筋力量の変化を自らの治療への評価

とすることは可能です。

ただし、

ここでいう筋力量とは、

あくまでも運動状態の中での筋力量のことです。

揉んだり圧したりした時の筋肉の硬さでも、

ストレッチによる筋肉の伸び易さのことでもありません。

運動状態での筋力量を

痛みの治療への効果基準として用いれば、

前回のブログ

前々回のブログでお話した

手技療法界全体の”当てずっぽう的な要素”は

相当に少なくなるはずです。

結果として、

痛みに悩む多くの人達に

確実性と安全性を持った

痛み止めの薬以外の科学的な徒手医療

が提供される環境が

この国に整うと考えられます。

そういう未来こそ、

患者さんにとっても、

手技療法家にとっても望まれる

明るい未来であると私には思えます。

今回の3つのブログは、

施術家向きの内容になってしまいました。

しかも、その内容は、

多くの施術者に不快感を与え兼ねない内容ですが、

お読み頂いた徒手医療関係者にとって、

私の書いている内容が、

今、世間から私達に望まれていることは何かを

考える機会になったならば幸いです。

もっと厳しい言葉を使えば、

今現在、

手術や痛み止めの発展に伴い、

手技療法の必要性と

その価値、

その適応範囲が

問われつつある時代だと私には思えます。

今回、ここに書かせて頂いた内容は、

療術師の未来への

一つの答えになるのではないかと考えています。

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