鍛えるより守る|痛みを消すには筋力UPは関係ない!

前回のブログの続編です。

動いた時に痛みがあれば、

鍛えることよりも

動きの中の痛みの原因

取り除く努力をする方が

効果的で安全です。

動きの中の痛みの原因

動いた時の痛みの原因

となる主な要因は、

実際に患部で起きている

炎症と組織の傷、

そして、

動き方

その時の身体に加わる力
(動きへの感覚調整という要素)です。

動いた時の痛みへの対応の基本

動いた時の痛みの要因として、

炎症の影響が強くあれば、

安静が絶対に最優先です。

炎症が強さの基準は、

腫れやズキズキとした疼き

の有無です。

これらの病状は、

御本人にも自覚しやすい

病状だと思われます。

そのような場合は、

安静に努め、

まずは、

炎症を治めていきましょう。

次に、

による

運動をしている時の

動作感覚の調整が

痛みの主要因となっている

慢性化した痛みについて

説明します。

慢性化した痛みに対しては、

運動をしている時の

筋肉の働きを正常にすることを目的とした

身体構造にとっての

理想的な動きの反復

最も効果的な対策となります。

この様な運動対応こそ、

最も安全性が高い

慢性疼痛への対策でもあります。

鍛えることより守ること

慢性化した痛みを取るには、

理想的な動きの反復によって

(脳による)動くことへの感覚調整

正常な働きに変える必要があります。

脳は、

不適正な動きを感じ取ると

正常な動作感覚を変化させて

痛みという感覚を創る時があります。

その際の主な材料(情報源)は、

患部に加わる力の情報です。

脳は、

動作の異常を感じたり、

患部の炎症を感じると

患部に加わる力の情報

痛みという感覚に変えようとします。

そうすることで、

動こうとする意思

抑えています。

ですから、

鍛えるという行為も

運動を管理する脳の領域

適正な動き方

として評価されなければ
(脳に受け入れられなければ)、

痛みを大きくする要因になります。

したがって、

痛みという感覚を

運動によって解消するには、

脳が受け入れ易い動き方

をする必要があります。

脳が

受け入れ易い動き方(動作)とは、

負担の少ない、

身体構造に見合った動作です。

関節や筋肉に

負担をかけるような行為は、

脳にとっては、

受け入れ難い傾向があります。

ましてや、

痛みがある時には、

脳の運動への受け入れ審査は、

普段よりも厳しくなっています。

痛みが強ければ強いほど、

また、

痛みが長引いていればいるほど、

脳による動きの受け入れ審査は、

厳しくなっています。

加えて、

強い炎症や

関節構造の変形があると

動くことへの受け入れは

極端に悪くなります。

このような状況下では、

患部そのものにも幼弱血管の増加

神経末端の分岐などに伴う炎症と言った、

いわゆる、

末梢神経炎という病状が起きています。

そうなれば、

常に患部から、

痛みの素になる信号(感覚情報)が

脳に伝えられています。

このような状態にある

脳の“動くこと”への判断基準を

クリアできる(許容される)

トレーニング方法は、

患部への負荷をかけない

“正しい”動きだけです。

したがって、

『歩く』という

人の基本的な動作でさえ、

緩やかに、かつ、滑らかに

行う必要があるのです。

日常生活においても、

全ての動作に

患部への負担が

少なくて済むような工夫が必要です。

個々の人の動きの全てにおいて、

その正しさを文章で書くことは

不可能ですので、

皆さんにとって痛む日常動作があれば、

お問い合わせから私に御相談ください。

慢性化した痛みへの対策として、

筋力をUPさせるために鍛える

という考え方では、

患部への負担が

大きくなりすぎてしまい、

動きを拒絶している脳の判断を

変えることは困難です。

脳の判断による

『動くことへの拒絶』が

無くならない限り、

動いた時に感じる痛みは残ります。

患部への負担が少ない

滑らかな動きを行うことでしか、

脳の動くことへの判断を

変えることはできないのです。

それこそが本当の鎮痛対策です。

ここに書いて来たことの根拠は、

私の治療成果です。

私独自の施術である

ASC他動的運動療法は、

患部への負担を取り除くための配慮を

極端にまで行い、

正しく滑らかな動きの情報を

作り出す特別な手技療法です。

その鎮痛効果は、

非常に優れています。

鍛えることよりも患部を守ること

ぜひ憶えておいてください。

これこそ慢性化した痛みへの真の対策です。

鍛える方を選んでしまう心理

「鍛えることより守ること」

このようにここでは書いていますが、

一般的には、

なかなか理解して頂けません。

私の治療の実態は、

身体を守ることを

最大の課題とした

正しい動きの表現です。

その方法で、

他院では治らなかった痛みを

数多く改善させてきました。

それでも、

人は鍛えることを好む傾向があります。

その心理の根底にあるものは、

人の持つ向上心です。

今以上に健康になりたい』、

『もっと動けるようになりたい』

と多くの人が望まれています。

80代、90代の人でも望まれています。

私もそのお気持ちに応えたいのですが、

残念ながら、

長引く慢性痛を患われた人が

日常以上の運動能力を獲得するには

非常に高いリスクがあります。

なぜなら、

日常以上の運動は、

日常以上の負担をかけるからです。

その負担を処理するための

筋力(運動能力)の獲得

を望まれていることは理解できます。

ですが、

脳の無意識領域は、

能力の向上よりも

身体保護を最優先させる傾向が

非常に強くあります。

その判断に逆らって、

(脳の判断を自覚出来ずに)

トレーニングを行えば痛みが出ます。

この点は、多くの人が経験上ご存知です。

ですが、

人はその欲望を叶えるために

思考し、行動します。

ですから、

自分の望みを叶えるのに有利な

意見や考えのみを

信じようとしてしまいます。

例えその考えが間違っているかも知れないと

思っいてもです。

このことが、

多くの人が

慢性化した痛みから抜け出せない

大きな理由の一つです。

このような思考傾向は、

ダイエットにも強く現れます。

このような人の持つ

心理的特徴からくる

トレーニング(運動)欲求を抑えて

身体を守るには、

痛みという感覚を

意識の中に現すしかありません。
(ダイエットは、失敗しても痛みません)

だからこそ、

痛みという感覚があり、

意識とは関係なく、

無意識下での作業行程で、

痛みは、創り出されるのです。

慢性疼痛を本気で治したい人は、

御自身の心理状態を

『能力を上げよう』と考えることから

『身体を守る』という考えを

優先させるように変えてください。

手遅れなほどのダメージを負う前に。

フォロー宜しくお願いします


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