近畿も梅雨入りですね。なぜ雨が降ると痛むのでしょうか?

近畿も梅雨入りですね。なぜ雨が降ると痛むのでしょうか?

 

『雨が降る前は痛みが強くなる』

『雨が降る関節が痛む』など雨降り痛みには、

何らかの関連があるかもしれない経験談をよく耳にします。

 

あくまでも想像の域を出ませんが、そんな雨と痛みの関係について、

私なりの考えを生理学的な視点から書いてみます。

 

まず、天気の日と雨の日の違いについて考えてみましょう。

 

雨の日は、天気の日に比べて湿度が高く、気温、気圧ともに低い傾向にあります。

 

日照時間や光量も雨の日は天気の日よりも少ないのが普通です。

 

これらの環境の違いの中で、光量や日照時間の差は、

晴天と曇り空日でも違いは有りますし、

気温高低も雨降りと天気の日とに限った差ではありません。

 

湿度に関してもそうです。

 

となれば、雨降りという気象条件だけが身体に与える因子は

あまりないようにも思えます。

 

そこで一説には、雨降りという気象条件の心理状態に与える影響が

痛みの強調につながるのではないかとの意見もあります。

 

私としては、そのような考え方も否定はしませんが、

さきほどあげた環境条件の中でも、気圧に関しては、

雨降りという気象条件に添った独自性があると思っています。

 

そして、気圧変化という雨降り独自の環境変化は、

生理学的に観ても人体への影響を持っています。

 

雨降り前には必ずといっていいほど気圧の変化(低下)が起こります。

 

この気圧の低下は、ごくわずかですが、人体を膨張させます。

 

この膨張が痛みと関係しているかも知れません。

 

痛みの中でも、慢性化した痛みは、

身体(患部)に加わる力の情報が

脳で痛みという力感覚とは別の痛みの感覚に創り換えられています。

 

また、痛みには、経験でお分かりのように、

患部に加わる力の量に対しての”痛みが出るか出ないかの境目”があります。

 

その患部に加わる力の量は、

感覚神経が配置された場所の伸び具合によって感じ取られ、

脳によって加わった力の量を大まかに推測されています。

 

仮に気圧の低下で人体が膨張していれば、患部の組織の伸び率も上がっていて、

その分だけ多めの力の情報を伝えることになります。

 

もし、このような状況が、痛みが出るか出ないかの境目の状態の時に起これば、

当然、痛みが出ても不思議ではありません。

 

また、神経の中にあるマイナスイオン(マイナスの電気を帯びた原子や分子)の神経組織外への流失と

神経の外からのプラスイオン(プラスの電気を帯びた原子や分子)の神経組織内への流入によって作られる電気に影響を与える可能性もあります。

 

簡単にいうと、神経組織の働きが過敏になる可能性があります。

 

さきほど説明した神経組織内外のイオンの出入りは、

電気刺激や特定物質、神経末端形状変化を切っ掛けに起こる現象ですが、

神経組織の形に変化(容積拡大)があっても起こる信号を伝える為の仕組みです。

 

この神経組織の形の変化が気圧の低下に関連した人体構造の膨張に影響されている可能性もあります。

 

そうなれば、今までは感覚神経が反応しなかった少ない量の力刺激でも

雨降りによる気圧の低下によって反応し、痛みという感覚の切っ掛けになる可能性もあります。

 

どうでしょう?

 

痛みと雨降り関係、まんざら適当な話でも無いと思いませんか?

 

最後に、ここで大切なのは、雨降りが痛みと関連しているということよりも、

雨降りによる環境変化程度で痛みが誘発されている良くない状態にあるということ知ることです。

 

そして、それにどのように対応すれば、良いのかを考えることです。

 

その答えは、痛みが出るか出ないかの境界線の状態を改善させることであり、

そのような対応手段を探すことです。

 

例えばそれが、軽い運動であったり、治療であったりするのですが、

大切なことは、雨降りで痛むという現象が御自分が選択した改善行為で

解消されているどうかを目安にして改善への手掛かりとすることです。

 

痛みが常時ある状態になれば、その対応より難しくなります。

 

ですから、痛みが出るか出ないか段階で

御自分にあった痛み対策を見つけ対策を講じましょう。

 

 

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