膝の痛みや変形と股関節の動きの悪さとの関係
膝の痛みや変形と股関節の動きの悪さとの関係
膝関節の変形全てにとまでは言えませんが、
私が膝関節の変形に伴う痛みの施術をしてきて思うのは、
同側股関節での動きの悪さ目立つことです。
同時に股関節にほぼ無自覚なレベルの臼蓋形成不全による動き悪さを
お持ちの人も膝関節を悪くされていること多くあります。
今回ブログは、膝関節変形や痛みと股関節の動きの悪さについて
私独自の意見を交えて解説していきます。
歩行動作の簡単な解説
人の直立二足歩行呼ばれる動きは、
股関節での動きが主になった片足立ちの維持によって成り立っています。
前にどちらか一方足を出せるのは、片足で立っていられるからです。
ただ、人の体の構造は、形としては片足立ちに有利なようにはできていません
御自身の足のの配置を御覧ください。
身体の左右の中心線よりも離れた所に配置されています。
足は2本あり、それが中心線から均等な距離をおいて配置されているので、
2本での起立姿勢は、立った姿勢の維持にある程度の構造上の優位性・安定性はあります。
その構造もどちらか一方の支柱を外せば、
急激に不安定になります。
むしろ、これが、”モノ”であれば、安定性など全く出せません。
人の構造とは、”モノ”に置き換えて考えた場合、
片足立ちなどできるはずの無い構造をしているのです。
ですが、実際には、難無く片足立ちになれ、
また、歩くという動作に片足立ちを取り入れ、
その片足立ちの不安定性さえ利用して歩いています。
歩行という動作の自覚できないトラブルと膝の変形との関連性
直立二足歩行に代表される奇跡のような人の動きの達成は、
股関節での優れた安定性確保能力による所が大きく、
その能力は、運動の管理調整に関わっている脳や脊髄の働きよって現されています。
この運動の管理調整は、殆どが無意識に行われているため、
その内容の複雑さ、精巧さを自覚することは、普段はありません。
ですが、いつもどのような時でも完璧に
運動の管理調整が達成できている訳ではありません。
骨格上の問題や関節構造の組織的な状態、
脳の管理能力の低下、疲労、癖や習慣、などによって
不完全な、もしくは、理想的とは言えない管理調整になっていることがあります。
歩行という動作の、特に股関節においての動きの管理調整が
不適切な内容になれば、人は転倒して当然な”モノ(構造体)”です。
ですが、私達の脳の最重要課題は、自分を守ることであり、
転倒の恐れを少しでも感じれば、脳は動作に安定性を強く反映させてきます。
そのような調整が歩行という動きに起きると通常であれば、
安定性確保の為にO脚歩行となります。
また、歩行動作中に臼蓋形成不全などの股関節構造上の問題が絡むと
股関節の動きは、関節自体の動きの安定化を優先させた動きとなります。
その場合、足を前に出す動作の時の股関節の本来の動きの1要素である
外方向に少し開く動きが制限され、股関節のみで真っすぐ足を前に出す、
または、内側に膝を入れるようにして歩くといった歩行動作の変位が起こります。
O脚歩行、膝を内側に入れる歩行(X脚歩行)ともに
進行方向に沿った膝に加わる力を
膝関節が本来動く方向では無い方向から受け止めることになり、
結果的に歩行により膝関節に絶えず大きな力学的負担を集めることになります。
膝関節に集中した負担は、膝関節の変形や痛みを誘発します。
このような理由で、私が膝の変形や痛みの施術において
股関節の動きの悪さを感じることが非常に多いのだと思われます。
そして、私の膝の痛みへの施術の目的を
膝の関節だけではなく、
股関節動きの機能の回復にも重き置き、
その良好な結果(手応え)が得られた時、
膝の関節だけを施術目的の主にした場合よりも
はるかに大きな鎮痛効果が現れる傾向が強く診られます。
股関節動きの悪さは、膝への負担を大きくします。
股関節の動きの悪さを自覚されておられる人は、
膝関節が痛み出す前に出す、もしくは、痛み出したら直ぐに
下間整骨院に御相談ください。
膝の痛みが取れずにお困りの人も
下間整骨院に御相談ください。
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