膝が痛いから正座が出来ないのは、神経の感覚調整と運動制限です。
膝が痛いから正座が出来ないのは、神経の感覚調整と運動制限です。
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痛みは、筋肉の働き内容を変化させる大きな要因の一つです。
また、筋肉の働き内容が不備を起こすと痛みの原因になります。
痛みは、”筋肉の働き不備を、筋肉の働き不備は痛みを”といった悪循環が慢性化した痛みを創り出しています。
正座出来ない理由
関節構造や周辺組織の変性以外では、正座が出来ない理由の殆どは、膝を曲げる動きを制限する筋力が関わっているためです。
筋肉が作り出す力を筋力といい、筋力は、身体の動きを作り出す動力です。
筋力は、動きを作り出すだけではなく、動きを止める為の力としても利用されます。
膝が曲がらないから正座出来ないという状況の中では、運動制限としての筋力が強く作用しています。
筋肉の働き内容は、脊髄や脳といった神経細胞の集まった場所で決められています。
この神経細胞が集まった場所(脳や脊髄)を中枢神経系と言います。
この中枢神経系は、会社ように各部所に分けられていて、それぞれの部所に応じた役割を担っています。
我々の意識を作っている領域は、会社で言う所の社長ようなものです。
社長が、事業計画の承認や実行指示を行うように、意識も『何をするか』『いつ、何処まで行うか』など具体的な行動目的を示します。
それを現実に実行するのは、脳や脊髄の意識領域以外の部所です。
そして、その結果を決済報告の如く、脳は動作内容報告として感覚神経からの信号で受けとるのですが、会社組織の社長がそうであるように、脳もその問題点に注目しています。
運動状況の中に起こっている問題点は、会社の決済報告で言うところの赤字決済みたいなものです。
膝を折り畳むという動作の内容報告の中に炎症や筋肉の働き内容の不備があれば、膝が壊れる可能性が想像されます。
もし、会社の決済報告に大幅な赤字を出す事業があれば、その事業への対策が必要です。
膝関節の運動状況に不備があれば、膝関節運動への対策が必要なのですが、会社の事業報告と違い、関節運動という身体活動状況は、その不備内容を炎症や関節運動中の力の加わり具合といった数種類の漠然とした要素でしか示されません。
しかも、社長のような役割である脳の意識には、痛みという感覚でしか膝関節運動の不備状況が伝えられません。
伝えられる運動不備状況が、主に痛みという感覚だけである為か、人の意識は、自身の身体の不備について、非常に楽観的に捉えることが日常的です。
ですから、関節運動不備があっても、痛みという苦痛が少なければ、関節運動不備を無視して目的達成のために患部を通常使用しようとします。
膝が痛くて正座が出来ない人の殆どは、日常的には痛みは全く無いということはないはずです。
ところが、時には、痛みがあっても、膝を正座という目的のために曲げようとしたりします。
意識(ワンマン社長)が膝を折り畳むという動作計画を実行しようとするなら、意識以外の領域が、その実行指令を止めなければ行けません。
それが、筋肉の働きを利用した動きの制限です。
その制限さえ無視しようとすれば、更に意識を止めるべく、強い痛みが意識の中に創り出されるのです。
会社で言えば、ワンマン社長に事業差し止めを膨大な赤字予想とともに提出するようなものです。
皆さんの脳の中では、これよりももっと複雑な運動管理体制があります。
その運動管理体制がおかしくなれば、痛みや運動制限、長期的には関節の変形が起こるのです。
私の施術は、このような運動管理体制の根本的整備を行うことを目的とした他にはない運動療法です。
膝の曲がり難さ根本的原因の多くは膝の中にある半月板傷から始まります。
ただ、半月板には神経が入っていませんので、傷ついたかどうかを脳は知りません。
あくまでも、何らかの異常として捉えているだけです。
また、加齢により起こりやすい小さな傷であれば、手術しなくても問題ないことの方が多いです。
ところが、先ほどから申し上げている通り、脳は、半月板の傷を具体的に確認できません。
その状況を炎症や関節運動中の力学的条件の変化から想像しているのです。
想像の結果起こった筋肉による動きの制限までも関節運動中の力学的条件の変化(不備)として捉えています。
その理由は、運動状況を分析する部所(領域)と運動制限をかける部所(領域)は別だからです。
しかも、これらは全て意識外の領域(社長ぬき)の仕事内容ですから、各々の仕事内容を互いに確認し合えません。
だから、一旦、正座出来ないほどの運動制限が掛かると、そのきっかけがなんであれ、また、きっかけになった要因が解消されていても、正座出来ないという事実(現象)だけが残るのです。
下間整骨院の動作感覚改善療法は、このような中枢神経系で起きている悪循環を解消することを目的に、私自身が20年以上の経験の中から作り出した特別な運動療法なのです。
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