腰が痛い、膝が痛い、首や肩が痛いなど、痛いとはどういうことか?
腰が痛い、膝が痛い、首や肩が痛いなど、痛いとはどういうことか?
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痛いという感覚の詳細は完全には解っていません。
ただ、痛いということを抽象的に脳の働きとして考えれば、痛いということは不自然・不適切・不都合・異常な状況が患部にあると脳が判断しているということです。
脳の患部への印象
脳が身体のどこかを”患部(痛みを出す場所)”と決めるには、その判断を下すための基準が有るはずです。
例えば、前屈すると腰が痛い時、前屈をするという動作の感覚がいつもの前屈動作感覚(ほぼ無感覚)とは違う痛いという正常とは違う感覚になっています。
そこには、炎症などのように直接的に痛みの感覚になる患部要素もありますが、少なくとも炎症という痛みの要素だけで腰の痛みが作られているのであれば、安静時にも前屈動作時も痛みの強さや範囲に変わりはないはずです。
しかし、実際には、腰の痛みに限らず、膝の痛みや首の痛み、肩の痛みなど殆どの身体の痛みは、動作に合わせて強弱します。
つまり、炎症という直接的な痛みの要因だけではない要素が関わって痛みが作られているということです。
腰の痛みや膝の痛みなど、多くの痛みは、動作と連関しています。
ですから、動作に伴う”身体に加わる力”も痛みという感覚に関わっていることは間違いありません。
しかし、普段は、ほぼ無自覚であるはずの“身体に加わる力”が痛みという動作感覚に変わるには、そう変えるための作業が必要であり、その作業をする切っ掛けとなる判断が必要です。
これらは、動作感覚を創る脳の領域が行う作業であり、当然、その脳の領域では、力を痛みに変えるかどうかの判断基準が設けられているはずです。
その基準を基にして、異常な状態だと判断される最も解りやすい状況は炎症でしょう。
炎症が起こったことで、痛みの素になる炎症物質ができ、それが脳に伝わると、正常な時の基準とは異なる状態が感じ取られます。
そのような時、身体の感覚を創っている脳の領域に異常状態だと判断される可能性が高いことは間違いないでしょう。
しかし、私がよく行うスポーツ動作指導では、痛みを伴う動作の力学的問題点を上手く修正できれば、例え腫れが多少残っていても、つまり、炎症が残っていても痛みが消えることが珍しくはありません。
もちろん、後々、炎症も早期に消えていきます。
そして、私の用いる運動療法でも施術直後に同様の状況が起こります。
つまり、炎症以外の要因(動作時の力学的条件)も正常基準と照合した結果、正常ではない状態だと脳に判断させる要素となっているということです。
その要素として、最も大きな影響を持つものが患部に加わる力であることは、先の例から考えて間違いないでしょう。
脳は、患部を”悪い場所”だと判断する材料として、患部に加わる力学的条件という要素を参考にしています。
そこには、正常時の力学的条件の基準が、色々な動作・姿勢の状況に応じて設けられているはずです。
腰が痛い、膝が痛い、首が痛い、肩が痛いなど、身体のどこかが痛いということは、痛む場所の状態が、脳が設けている正常な力学的条件から外れているということです。
正常基準から患部状況が外れる理由は、炎症という普段は存在しない状態であったり、患部に加わる不適切・不自然・不都合な力の要素であることが殆どです。
それらの通常外の状況が動作や姿勢の感覚(情報)に入り込んで脳に伝わり、正常基準と照合され、異常と判断された時の感覚が”痛い”という感覚なのです。
下間整骨院では、”痛いという異常な動作感覚”を改善させる他にはない運動療法を得意としています。
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