歩いていて、急に力がぬけて膝がガクッとなる痛みの原因
歩いていて、急に力がぬけて膝がガクッとなる痛みの原因
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歩いている時や階段の上り下りの時に力がぬけるような感じになり、ガクッと関節がズレるような感覚と痛みを訴えられる人がおられます。
そのガクッとなる現象の原因は、膝の滑らかな動きの乱れです。
膝の滑らかな動きを乱す要因としては、
- 半月板や翼状ヒダ、滑膜ヒダといった膝関節の中にある組織の傷
- 神経組織と筋肉とによる動作管理の不備
- 十字靭帯や側副靭帯の損傷による膝関節の動揺性亢進
などが考えられます。
ガクッに対する半月板の傷の影響
急な外傷(膝の捻挫や打撲)によって膝関節内の組織が傷付くことがあります。
その中でも半月板は、傷付き易く、傷付いた半月板の影響で膝関節の動きの滑らかさがわずかに失われ、それが原因で関節がガクッっとズレるような感覚になることは良くあります。
半月板の傷は、膝関節が深く曲がることを止める傾向も強く、ガクッという現象の他にも曲がることへの制限があれば、半月板が傷付いているかも知れません。
また、半月板損傷は、急な外傷以外でも起こります。
特に膝の変形がある人には起こりやすい傾向があり、ごく日常的な動作の中で突然発生することも珍しくありません。
半月板には神経がありませんので炎症さえ治まり、傷が小さければ、普段は痛みを感じないことも珍しくありません。
ところが、傷よる半月板形状の変化があったり、傷が広がりそうな力が加わるとガクッっとズレるような動きや一瞬、力抜けるような、支えが効かないような動きになることがあります。
半月板の形状の変化は、精密な関節構造と高い計画性のある動きを乱す物理的要因となります。
傷が広がりそうな力が動きの中で運動管理を担う脳に感じ取られると、脳は、一瞬、筋肉への活動指令を中断します。
これらの現象は、膝が急にガクッとなる要因の一つとして、珍しくはありません。
半月板由来の痛みは、関節の隙間を押すとハッキリした痛みがあったり、また、膝裏に痛みや違和感を感じることが良くあります。
御自身の病態を予想する一つの目安としてください。
ガクッとなる現象に対するヒダの傷
膝関節の中にあるヒダが傷付くと痛みとともにガクッっと力が抜ける現象がよく起こります。
これは、痛みと傷への負担を避けるための運動指令の中断であると思われます。
あくまでも私的意見としての傾向ですが、半月板の小さな傷は、膝を曲げる動作の時の引っ掛かりやズレる感じが強く、ヒダの傷の場合、曲げた角度から完全に膝を伸ばそうとする瞬間に痛みで力が抜けるような感じになることが多いように思えます。
ヒダの傷は、スポーツを通じて起こることが多いですが、変形性膝関節症による発症も珍しくはありません。
ガクッを引き起こす動作管理の不備
ガクッとなる膝関節運動の乱れは、その誘発要因がなんであれ、結局のところ、全て膝関節運動の管理不備によって起こっています。
ただし、半月板の傷という形状変化による物理的要因(構造的な引っ掛かり)と神経組織(脳)による意図的な運動指令中断、靭帯という関節構造の維持に関わる組織の緩みや断裂(傷による組織変化)に伴う動揺性亢進など同じ運動管理不備であってもその様式は違っています。
そのことを把握し、発症原因やガクッとなる現象の特長やガクッに合わせて出ている症状を総合的に観察していけば、ガクッとなる理由も、その対応方法も予想しやすくなると思います。
下間整骨院では、それぞれのガクッとなる現象に合わせた対応をしています。
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