手首の腱鞘炎の自分にできる使い方の工夫による治し方
手首の腱鞘炎の自分にできる使い方の工夫による治し方
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手首の腱鞘炎は、手の甲の側に起こります。
比較的、急性に発症する例が多く、炎症が強く起きている時には、手首の動きに合わせて雪を固く握りこんだ時のような”グシュ”という音がすることもあります。
手首の腱鞘炎が起きる理由
手首で腱鞘炎が起こる理由は、例外なく、手作業の時の手首の角度が理想的な角度ではないからです。
手作業の多くは、指で何かを掴むことが動作の中に取り入れられています。
この指で掴む動作は、手首を甲側に起こして行うことが理想的であり、筋肉の配置や働きによる特性もそうなることが優位であるようになっています。
通常、掴む動作は、お腹の上方~胸の下方の前あたりで行われることが多いのですが、この位置よりも高い位置での作業は、脇を開かなければ手首位置が肘よりも高位になります。
特に、編物や裁縫などのようにな細やかで速い作業の繰り返しは、視線との関係もあって、理想よりも高位での作業が多くなります。
そうなれば、手首は、手の平側に深く曲がった角度になります。
また、パソコンのキーを打つ動作などの場合、理想的な作業位置は、臍の付近の前方となりますが、机や椅子の条件次第で作業位置が理想よりも高位となることがあり、そのような条件下の作業においても手首は、手の平側に深く曲がった角度になります。
上記したように、作業上の条件によって手首の角度が不適切な角度で動作が継続されることで手首の関節の肘寄りにあるトウ骨という骨にある”出っ張り”に指を動かすための筋肉の端である腱が擦り付けられて炎症を起こします。
手の甲側の手首付近にある腱には、それを包み込む腱鞘という組織があり、この腱鞘炎周辺で炎症を起こしているので病名としては腱鞘炎と呼ばれています。
腱鞘炎を防ぐ、または、改善させる動作修正
腱鞘炎は、先にも書きましたが、トウ骨という骨の隆起に腱や腱鞘が擦れて傷付き、炎症を起こしている病態です。
その最大の原因は、指を使う動作での手首の角度にあります。
その手首の角度は、作業条件、特に作業内容に対しての作業位置の高さが関わっています。
言い換えれば、作業内容に合わせた適切な作業位置を確保すれば、ほとんどの手首の腱鞘炎は改善されます。
その具体的な動作修正のための知識を以下に書いておきます。
物を掴む、または、摘む動作が入った作業は、胸とお腹の中間付近の高さで作業しましょう。
パソコンのキー操作など、指で物を押す、叩く場合、お臍付近の高さで作業をしましょう。
手首は、手の平甲側に無理なく起こした状態を維持することが望ましく、作業中も肘や前腕、肩の動きを主に使い、手首はなるべく動かさないようにしましょう。
以上のことが守られれば、多くの腱鞘炎は、改善すると思われます。
慣れた作業としての癖が抜けない場合、伸びの無い包帯などで手首の角度を手の平側に無理なく起こした角度に固定してください。
人は、使えるからこそ、その癖を治せないのであって、使うことが出来なくなるとそれに合わせた動作を他の場所の使い方を工夫して完成させるものです。
親指付け根の腱鞘炎に関しては、いずれ改めて書かせて頂きます。
腱鞘炎の痛みの治療も下間整骨院にお任せください。
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