前屈み姿勢で歩くとO脚になりやすく、膝の内側に痛みが出やすい?
前屈み姿勢での歩行が起こりやすい理由は、
前回のブログで解説しました。
ここでは、前屈み姿勢の歩行による弊害
について書いていきます。
前屈み姿勢とは?
まず、前屈み姿勢の定義付けをしましょう。
ここで私がいう前屈みとは、
股関節を曲げて、
骨盤から上に位置する上半身が、
身体全体の支持面である足裏
(正確には重心点)より前方向に出た姿勢です。
通常このような状況下では、
足裏(重心点)を境とした
上半身の前方傾斜に対比させるための
後方の体積要素としての臀部の後方突出が
膝の屈曲によって表現されています。
このような姿勢基準の下で歩くことを
前屈み歩きと私は呼んでいます。
前屈み歩きと正しい歩き方の違い
前屈み歩きを行うと
前方への移動のための力は、
上半身の前傾に頼る要素が強くなります。
そのような歩行動作においては、
前に倒れそうになって脚を踏み出す
という動き方になります。
このような脚の出し方では、
正しい歩き方の時のような
振り出し脚の勢いに導かれた
振り出し脚側が前方位となる全身(骨盤)の
やや半身になるような動きは起こりません。
股関節の屈曲
(太ももを上に上げる方向の動き)
によって成り立っている
脚を振り出す動きは、
本来の正しい歩き方では、
その脚の動きの勢いに導かれる
骨盤を経由した身体のわずかな水平回転
によって進行方向に真っすぐ
脚(膝頭)が向かうことになります。
ところが、
前屈みで歩いた場合、
先に説明したように、
進行方向へと脚を振り出される
脚の動きの勢いは小さくなり、
身体の水平回転も小さくなります。
そうなれば、
振り出し脚は、
進行方向に真っすぐ振り出されず、
結果として、
少し外に開いて地面に着くことになる
傾向が強くあります。
振り出した脚の接地が
脚全体として外に開いた状態
になっているO脚状態では、
接地時の体重を受け止めながら
前に身体を送り出す動作シーンの時に
進行方向から自分の後方へと向かう
運動方向とは逆向きに働く抵抗力を
膝の内側に集中させやすくなります。
このような
膝関節が本来動く方向とは違う方向の力が
歩く度に加わることになれば、
いずれ膝関節を構成する組織は破損し、
炎症を引き起こします。
炎症は、痛みや膝関節周辺の
筋肉の過緊張や血行促進を招き、
痛みを慢性化させます。
それが長引くことで、
膝関節を変形させていきます。
その変形形態は、
前傾歩行時に膝関節に加わる力の方向に
沿うように現れるので、
いわゆるO脚と呼ばれる変形になるのです。
感じる痛みも
振り出し脚が外に開いて着いた際に
膝関節に加わる力が集中する
膝の内側に現れるのです。
歩行姿勢や膝の痛み、変形は、
下間整骨院に御相談ください。
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