ぎっくり腰と椎間板ヘルニアとの関連性

ぎっくり腰と椎間板ヘルニアとの関連性

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ぎっくり腰を毎年のように起こされている人には、椎間板ヘルニアを持っておられる人が多くおられます。

また、椎間板ヘルニアを患っておられる人は、殆どの人が、ぎっくり腰の経験者です。

ぎっくり腰と椎間板ヘルニアには、関連性があり、その関連性についての私の考えを今回は書いていきます。

ぎっくり腰=急性腰椎捻挫と他の関節の捻挫との違い

ぎっくり腰は、俗称です。

正式には、急性腰椎捻挫をいう腰の捻挫です。

ところが、他の関節の捻挫は、関節が正常に動く範囲超える動きが加わることにより発生しますが、急性腰椎捻挫は、関節が正常に動く範囲の中の動きでも捻挫様の状態に至ります。

ぎっくり腰のきっかけとなる身体の外から加わる力の量や腰の関節の動きは、多くの例で、日常的動作や咳、くしゃみなどのように極端に大きくはありません。

ぎっくり腰の時の痛みの強さは、通常の他の関節の捻挫に比べて動作痛が強い傾向にあり、その強さの割には、動作痛の期間は、他の捻挫よりも短い傾向があります。

ただし、ぎっくり腰を切っ掛けに慢性腰痛に移行した場合、動作に伴う強く鋭い痛みではない、鈍く重い痛みがいつまでも取れなくなることもあります。

椎間板ヘルニアが起こる理由

椎間板ヘルニアは、椎間板という軟骨の破損や変形を現す病名です。

椎間板が破損したり、変形(膨隆)したりする理由は、そのようになる力が加わったからです。

腰部に力が強く加わったからといって、すぐに椎間板の破損や変形を起こすわけではありません。

腰部に加わる強い力の多くは、腰椎を身体の前向き、もしくは、後ろ方向に倒れ込ませる力の方向となります。

その腰椎の倒れ込みを防ぐ、もしくは、戻す、速度調整して倒れる動きに従う、といった働きを腰周辺の筋肉が行っています。

このような筋肉の働きは、意識できていないだけで、日常的に全ての動作で行われています。

この筋肉働きに乱れが生じると椎間板への力学的負担は急増します。

椎間板という組織が急増した負担に堪えられなくなると破損や変形をおこします。

これが椎間板ヘルニアという病態です。

因みに、腰に加わる力による椎間板への影響には、単純にその力の多さだけでは無く、加わる力の方向も大きく関係していますが、ここでの詳細説明は省略します。

ぎっくり腰と椎間板ヘルニアの共通点

腰に加わる力が腰周辺の筋肉の働きによって上手く処理できなければ、椎間板への力学的負担が増加するだけではありません。

上下の腰椎を繋ぐ関節(椎間関節)にも同様に力学的負担が増加します。

この状況下で、仮に腰部周辺の筋肉の働きが極端に乱れ、腰部での倒れそうな力を筋肉働き(収縮力)で吸収出来なかった場合、多くの負担を受け止めた椎間関節は、捻挫様の状態となります。

つまり、ぎっくり腰となるわけです。

腰椎の構造上、お腹側は、椎間板を間に挟む形で上下の腰椎が連結され、その椎間板の少し後ろ(背中寄り)に椎間関節があります。

つまり、椎間板を間に挟む連結も椎間関節も場所が違うだけで、上下の腰椎の連結部なのです。

ぎっくり腰の原因となることが多い上半身が倒れそうな方向の力が腰に加われば、腰椎の連結部に大きな力が集中します。

この時、腰椎の連結部の動きを調整している筋肉の働き内容は、各腰椎の連結部である椎間関節や椎間板に関わる力の量に非常に大きな影響を与えます。

もし、ぎっくり腰を起こしかねないような腰周辺の筋肉の働きの劣化があれば、ぎっくり腰と同類の原因によって椎間板への負担も増大します。

その結果、椎間板ヘルニアを起こしても何ら不思議なことではありません。

要するに、ぎっくり腰と椎間板ヘルニアは、同じような身体状況や原因で発生してる言うことです。

ぎっくり腰を起こす時には、腰椎の関節に加わる上半身の体重を腰周辺の筋肉が受け止められていないのですから、椎間板にも同様の状況が起きており、その力によって椎間板が破損する可能性も少なくは無いのです。

ただし、椎間板ヘルニアを起こしている人がぎっくり腰になりやすいのは、椎間板ヘルニアという存在が、筋肉の働き内容を劣化させる因子となっているからです。

このお話の詳細は、次回のブログで書いていきます。

 

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