身体に負担少ない歩き方、歩く有益性を追求できる正しい歩き方とは?

歩く有益性を追求できる
正しい歩き方とは?

これからここに書く歩行方法は、
私自身で考えたのですが、
先頃テレビで全く同じ方法が
腰痛の専門医師によって公表されたようです。

それを単に真似しているだけ
と受け止められるのは心外なので、
おそらく、
その歩き方を公表された先生以上
であろうと思われる論理展開を
ここに記しておこうと思います。

誤解されては困るのは、
先を越されたということに
こだわっているのではありません。

世間によく有りがちな
単に人の真似をしているだけの者
とは思われたくないだけです。

正しい歩き方の基礎となる知識

まず覚えておいて頂きたいのは、
歩くという慣れた動作に
人の意識は殆ど関与していないという事です。

つまり、
ほぼ自動化されているということです。

その理由は、
意識の特性は、複雑な詳細事項への
俊敏な対応が不得意であり、
物事を統括していくことが
本来の役割だからです。

詳細な身体環境の調整は、
常に脳の中の無意識領域と脊髄が
その役割の殆どを担っています。

意識は、一つの目的を持ったり、
何かを具体的に感じることを得意とし、
同時に多くのことに関わり、
細やかな作業や調整をするのに
向いていません。

ですから、
『前に進みたい』『歩こう』
と考えるだけで、
股関節や膝の角度、動き幅、
足裏に掛かる体重、
倒れそうな傾きの調整などの
動作への細やかな管理調整には
向いていませんし、
実際にそれを行っているのは、
脳の中の無意識の領域や脊髄です。

無意識で行われている作業ですので、
その行程によほどの不備が無い限り、
人はその内容を通常は感じ取れません。

無意識で行われている習慣化された
歩行のような動作は、意識的ではないため、
歩くという行為の中で個性が強く現れたり、
身体構造上の不備がある歩き方をしていても
痛みなどの苦痛を感じない限り、
その不備を本人が知ることはできません。

ですが、
歩行動作は、人の基本となる動作であり、
その動作に沿って人の骨格構造は進化し
今日に至っています。

従って、
歩くという動作を
身体という物体の移動として捉え、
その効率性を追求するように動けば、
自ずと身体構造に見合った
理想的な動作になるように出来ています。

そして、
そのような正しい歩行動作を
作り出すにあたっては、
特定のごく単純な身体動作条件さえ整えれば、
・どこをどのように動かせば良いとか、
・足の裏をどのように着いて行くとか、
・地面をどこで蹴るなどといった
細やかな動作調整意識は必要ありません。

歩くという行為を物理的に考える

歩くという行為は、前方向への移動です。

身体という物体の支持(支え)は2本の脚です。

直立で立っている時、
その際に身体の支持を担うは、左右の脚です。

左右の脚の両方の接地面に囲まれた範囲に
前後左右のバランス中心(重心)点があれば、
人体という物体は静止することができます。

歩くとはこのバランス中心(重心)点を
立って静止している時よりも
前方に移動させて行く行為です。

その時同時に、
倒れないように身体全体のバランスを
保つための調整も行われています。

バランスをとる調整は、
身体の傾きや運動時に加わる力を
瞬時に分析し、対応する
ことで成り立っています。

これらの働きは、
筋肉と神経組織(主に脳と脊髄)による
無意識下の動作調整です。

正しく歩くということは、
この無意識の動作調整の作業量を
正確で質の高いものにして無駄を省き、
作業量の効率化を図ることだと言えます。

歩く動きの中で発生する
重心移動に伴う不安定さに対して、
転倒しないことを目的に行われる
無意識の動作調整は、
重心が移動する際の瞬間瞬間での
重心に対する体積の広がり幅が
狭いほど少ない作業量で済みます。

具体的には、
同じように前後左右のバランスが
取れていたとしても、
前屈みの歩き方と正しい歩き方
(歩行の瞬間瞬間での体積幅が
重心から離れている量が少ない)とでは、
上半身の揺れの影響による
バランス調整作業の内容や量が異なります。

当然のことですが、
テコの原理から考えて、
前屈み歩行の方が指示面にあたえる
上半身の揺れの影響大きくなります。

つまり、
その動作調整作業の量も多くなります。

このように、
脳の動作調整や物理的観点から
前屈み歩行を観察した場合、
前屈みで歩くという行為は、
正しい歩き方とは言えない
ということになります。

ところが、
実際に前屈み歩行をされる人は
私も含めて非常に多くおられます。

その理由は、別の機会にブログで書かせて頂くとして、

身体にとって不都合な点の多い
前屈み歩行を正しい歩行動作に変えるには、
また、実際理想的な歩行動作を行うには、
どのようにすれば、良いのか?

その方法として最も簡単にできる方法が、
テレビでも発表されていたようですが、
お尻付近に手の平を当て、
前に軽く骨盤を押すようにして
脚を前に出すことを促しながら歩くことです。

そうすれば、
前屈み歩行で起こる
歩き始めの立位姿勢での
股関節の曲がりを伸ばすことができ、
そのことで、
歩行の各シーンでの重心点に対する
体積幅の不必要な拡大を
抑えることができます。

しかも、
歩くという重心点の前方移動を
頭や上半身の前倒れによってではなく、
脚という支持要素の移動によって
まかなうことになります。

私の動作観察に基づけば、
そのように行われた歩行は、
上半身の無駄な揺れが少なくてすみます。

尚且つ、
歩行を基準に進化してきた人の身体構造や
神経組織の運動調整の働きを
最も理想的に導くことができています。

加えて、
この歩行動作の最大利点は、
動作管理に関わる運動感覚を分析する脳が
余分な調整作業をせずに済むことです。

そして、
もう一つの利点として、
脚が降り出される行為にさえ
意識を配れば良いことです。

人体構造にとって適正といえる
歩行の初動作を行うことが出来れば、
歩行という行為に特化した人体構造は、
最も理想的な正しい動き方を取り入れて
歩く動作を形作って行きます。

その調整力の素晴らしさによって、
『かかとをつける意識で』とか、
『親指で地面を蹴るように』とか、
『姿勢を正して、胸を張って』などの
意識づけとしては重要ではない要素を
真に受けて実行するよりも
はるかに有意義な歩き方ができます。

私はこの歩き方を更に改良し
健康体操を作り出しました。

その具体的な方法は、
いづれ電子書籍として出版しようと思います。

ウォーキングついての御質問も
下間整骨院にお問い合わせください。

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