ラジオ体操に大きな意義や意味は無い!? 健康とは何かを個人的に考える
ラジオ体操に大きな意義や意味は無い!? 健康とは何かを個人的に考える
健康についての余談
健康の定義は、世界保険機構(WHO)で決められていますが、
実際にそれを知った上で健康という言葉を運動の目的として使っている人は少ないと思います。
もちろん、それで何も問題ありません。
健康とは、その意味する内容に個人差があるものであり、
むしろ、個人がイメージしている健康の内容を明確にするほうが
運動にせよ、ケアにせよ、食事にせよ、健康管理と増進を目的に行う行為を
より的確に効果的に生活の中に取り入れる上では重要です。
患者さんからの御質問による”ラジオ体操の意義”について
先頃、『ラジオ体操は、どのような時にすれば良いのか?』といった内容の御質問を受けました。
それに対する私の答は、
「ラジオ体操は、○○さんや多くの中高年以降の年令の人には必要ありません。」です。
その私の答に患者さんは、『どうして?』と驚いておられました。
ラジオ体操が中高年以降の人の多くに必要ない理由
ラジオ体操は、そもそも体育協会が
人にできる動きを出来るだけ多く取り入れた体操
として考案されたようです。
ですが、人にできる動きであっても特定の個人にできるかどうかは別問題です。
もっと厳密に言えば、出来る動きと有益性の高い動きとは別ですし、
人が出来る動きであっても、個人的な身体の状態次第では、
運動器官関連の痛みの原因になっていることが、
日常生活や仕事、スポーツの中で数多く見受けられます。
そして、その最も有効な対策は、
痛みの原因となる動作を見つけ
その動作を行わない、または、修正することです。
このような痛みの原因動作探索と修正は私の得意とするところであり、
その動作修正の基準は、人が出来る動作ではなく、
人の運動器官が得意とする動き方で原因動作を作り直す事なのです。
そもそも、ラジオ体操というのは何を目的にしているのでしょう?
特に中高年以降の年代の人がラジオ体操を行う目的は、
どのようにイメージされているのでしょう?
私には、その答えは、健康増進という言葉で良いように思えます。
そこで、私が今回最初に掲げた健康を個人的に明確にしておく事が
健康増進を目的に行う行為が失敗しないための重要な要素となります。
中高年以降の年代の人がラジオ体操との兼ね合いでイメージされる健康というものの多くは、
運動機能に関わる能力向上や運動器官関連の痛みへの対応策、予防策ではないのでしょうか?
そこでラジオ体操の成り立ちを関連づけて見てください。
人が出来る多くの種類の動作を取り入れた体操です。
先にも言いましたが、少なくとも運動器官関連の痛みへの対策は、
人が出来る動きを行うことが適切だとは言えません。
適切なのは、人が得意とする動きで構成された動作を行うことです。
運動器官関連の痛みが出る出ないによって運動能力は、
筋力、持久力、俊敏性などのあらゆる機能が影響を強く受けます。
つまり、運動器官関連の痛みが強まりかねない動きを行う事は、
けっして中高年以降の人のイメージする健康内容に良いとは言えないのです。
実際に慢性腰痛や頸部痛、膝の痛みが治らない原因の一端に
ラジオ体操が関わっていることも私の臨床経験上ではよくあります。
ラジオ体操(多くの健康体操)を止めて頂くことで、
症状が改善する例が非常に多くあります。
ただし、なかなか私の健康体操への警告を聞き入れてくださらない人もおられます。
その理由は、多くの健康体操は、病態が重症化しない限り、
それを行っている時には痛みを感じないからです。
そればかりか、心地好ささえ感じておられることも少なくありません。
どうして痛みの原因の一端になるような動きが多く含まれるラジオ体操や健康体操で
痛みを感じ出すのが時期的に遅れるのか?
この点については、次回のブログで解説していきます。
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