足底腱膜炎、有痛性分裂種子骨、中足骨骨端炎
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上記3種類の疾患は、現状の医療機関の対応では治りにくく、スポーツが出来なかったり、日常生活に困っておられる人が非常に多くおられます。
医療機関での足の裏に出る痛みへの一般的な考え方と対応
歩き方や走り方に問題があると起こる疾患の中には、足の裏に痛みを出すものが幾つかあります。
その原因は足の裏に掛かる力学的要因(体重・負担)であることが殆どです。
ところが、多くの痛みを抱えておられる方々は、原因動作を取り除くという最も自然な方法に目を向けておられません。
私には、非常に不思議に思います。
しかし、残念なことに、解剖学や生理学を学び、少なくとも中学生レベルの力学の知識は持っている筈の医療従事者までもが、原因動作を取り除くというアドバイスを殆どされません。
足底板だの、骨盤が歪んでるだの、筋力が足りないだの、幼稚な意見が平然と語られています。
足底腱膜炎、有痛性分裂種子骨、中足骨骨端炎の治し方
足底腱膜炎、有痛性分裂種子骨、中足骨骨端炎を実際に治す方法は?
簡単なことです。
足の裏に集中している負担の要素を痛む場所と痛む動作に解剖学的知識を反映させて分析し、その動作を効率良く行えるように修正すれば良いのです。
スポーツ選手以外の一般の人は、殆どのケースで歩く動作を変えれば済むのです。(ただし、スポーツ選手は別の原因動作を持っています)
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歩行動作の分析と原因追求
歩行動作が原因動作である場合、最も体重を多く受け止めるシーン(立脚中期と言います)で、体重が足の指先に掛かっている事が殆どの症例の原因です。
その理由としては、うつむき歩きや急ぎ足 、ヒールの高い靴などが上げられます。
また、ゴルフ等のスポーツをされておられるのであれば、足の指先に体重が強く掛かるようなシーンがないかを探す必要があります。
足の指で身体を支えてはいけない理由
ここからは、なぜ、足の指先で身体を支えてはいけないのかを説明いたします。
一言で言えば、非効率的だからです。
足で体重を受け止める時、安定を求めるならば、足の裏全体への体重配分、前方への移動動作ならば、拇趾球が基本です。(親指の指部分ではなく付け根側の足裏の部分)
足の指に体重が掛かっている時には、足首は足裏方向に向かう動き(底屈)を自動的にしようとします。
これは歩行という自動動作プログラムの為せる行為です。
歩行動作の持つ特長と足裏への負担との関係
足の指先に体重の殆どが加わり、足の指が甲向き曲がると、足首は、地面方向に向かう動きをしょうとします。
足首が地面を蹴るような動きをすれば、足首の持つクッション性能が無くなります。
足の指先に体重が強く掛かるシーンは、歩行という動作においては、地面を蹴った後の勢いに乗っていくための動作になります。
一旦発生した運動方向を後押しするシーンです。
そうであるはずの動作が歩行という動作の中の最も負担が掛かる”片足で身体を支える” といったシーンで用いられると、足首の底屈が原因で足底に体重の全てが集中してしまいふくらはぎの筋肉や太ももの筋肉の働きが効率的に利用できません。
足底腱膜炎やカカトの痛みが起こる理由
先に記載したような足の指で身体を支えている動作に伴う足裏に加わる力が、足底の組織を引き裂くような力となれば、足底にある組織である足底筋膜を傷めて炎症を起こします。(足底筋膜炎や踵の下の痛み)
中足骨骨端炎が起きる理由
ヒールの高い靴を履いている場合は、地面に指の付け根(中足骨骨頭)が強く押さえられる様な力を受けてその部分に炎症を起こします。(中足骨骨端炎=ケーラー病)
有痛性分裂種子骨が起きる理由と対策
短距離走のスポーツ選手によく診られる有痛性分裂種子骨は、非常に強い力が足の親指付け根(中足骨骨頭)に加わることによって起こりますが、その原因も先に挙げたものと殆ど同じです。
走り方として多いのは、スタート時前の走行姿勢である傾姿勢の傾向が抜け切れずに走っているケースです。
多くの痛みは力学的要因から来る原因動作を持っています。
この原因動作を修正、または、取り除くことが出来れば痛みは無くなります。
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足の裏の痛みは、下間整骨院へ御相談ください。