O脚やX脚などの変形からくる膝の痛み

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膝の変形は、非常に多くの人の悩みとなっています。

この項目では、膝の変形に伴う痛みと変形の原因について解説していきます。

無意識下で働く運動を管理している脳について

文章中に出てくる[脳]という表現は、意識や意思に関わる脳ではなく、脳の中でも運動調整、動作調整を意識とは関係無く半自動的に行っている脳(の役割)のこと示しているとをご理解ください。

変形性膝関節症の病態と症状

膝の変形には、関節軟骨(骨の関節側の面にある組織)の減少と関節周辺の組織へのカルシュウム沈着、関節を構成する骨と骨の連結性の歪み(運動軸のズレ)、骨自体の形の変化などがあります。

病態としては、捻挫や打撲、半月板の亀裂などの急性症状を切っ掛けとして治りきらずに慢性化したものや違和感から始まり、徐々に立ち座りの痛み、歩く痛みへと症状が悪化していくものとがあります。

どちらも最終段階では関節表面の軟骨が極端に薄くなり、膝周辺に炎症が常に起こっている状態になります。

下間整骨院の変形性膝関節症への考え方と治療

当院に来られる方は変形が進み、炎症が膝に常に起きている状態の人が多いのですが、残念ながら、正直に申し上げて手遅れです

もちろん、その様な状態であっても、私の施術により改善した症例は数多くありますが、手術に至ってしまう症例や私では治せない症例も少なからずありました。

大変申し訳なく、そして、悔しく思います。

そのような人達が、もう少し早く当院に来ていただけていたならばと思います。

変形してしまった組織は、元へは戻せません。

膝関節の組織の変形と炎症に関わる筋肉の働き

組織の変形が炎症を常在化させると炎症という痛みの根本的原因 を施術により一旦は取り除けたとしても

再び少しの切っ掛けで(歩く程度でも)炎症が再発してしまいます。

それは、炎症というものが身体の組織の破片から起こり、一旦発生すると自動的に炎症を強くする物質が、神経や周辺の細胞から分泌されるからです。(増感作といいます)

動作を不安定にさせるほどの変形が組織に起こると本人は自覚していなくても、脳は膝に掛かる力の情報に過敏反応し、その情報源近くの関節周辺の筋肉を硬直させます。(動作の不安定化は、疲労や加齢でも起こります)

この筋肉の硬直が動きの中で起こると関節に加わる負担は増え、その負担が原因で、軟骨や関節周辺組織を微細に傷付けていきます。

この繰り返しこそ、変形の根本的原因です。

つまり、変形の切っ掛けは、急性、亜急性、慢性を問わず、脳による運動指令の不備による動作中での筋肉の働き内容の劣化なのです。

その状況を変えずして変形は止まりません。

変形もある段階を過ぎれば、

炎症の切っ掛けを作る物質が膝関節の周辺に常在し、ごく僅かな刺激でも炎症(痛み)を引き起こします。(痛覚過敏状態)

先にも書きましたが、変形からの動作不安定感が筋肉の過緊張を招き、筋肉の過緊張が変形を促し、その過程に痛みの主な原因である炎症が加わるという悪循環に陥ります。

こうなってしまっては、私がASC他動的運動療法で施術しても症状を改善さるのに苦労します。

もし、膝に1週間以上続く痛みがあれば、是非、下間整骨院に御相談ください。