運動と血液循環と運動療法
昨今、慢性化した関節痛の原因として、
関節周辺の未発達な血管の増加、及び、
神経末端分の過剰な分岐が注目されています。
血流と炎症、痛み
関節周辺(深部)での
毛細血管の血液循環が悪くなると
炎症が起こりやすくなります。
また、
炎症が起きている時には、
毛細血管での血液循環は悪くなっています。
その改善には、
最も効果的です。
また、
炎症には、
数多くの物質が関わっています。
その中には、
血液循環を悪くさせる物質や
痛みを感じさせる物質があります。
炎症に関わる物質を炎症性物質とい言います。
炎症性物質によって感じる痛みを
炎症性疼痛(えんしょうせいとうつう)
といいます。
炎症性痛を無くすには?
当たり前のことですが、
炎症性疼痛は、
炎症を無くすと消えます。
では、
炎症を無くす方法には、
どのような方法が有るのでしょうか?
最も素早く炎症を抑える事が出来るのは、
薬に頼ることです。
ただし、
薬は、炎症を抑える手段であって、
炎症が起こらないようにする
もの(方法)ではありません。
炎症が起ころうとする勢いが強ければ、
また、
炎症を起こす原因が残っていれば、
炎症と炎症性疼痛は、再発します。
炎症の解消には、
血液の循環不良を毛細血管レベルで
改善させることと
関節組織が傷つく原因を排除する事と
血液循環を毛細血管レベルで改善させる事
が重要です。
炎症の解消と血液循環
炎症は、血液の停滞によって継続します。
血液の停滞を改善させることができる
最も身近な手段は、運動です。
温めたり、揉んだりしても、
表層の血流が良くなる程度です。
血行の促進と運動
運動に伴う血行の促進には、
筋肉の伸び縮みという要素に加え、
自律神経の働きも導くことができます。
このことは、
他の血行促進手段に比べ、
とても優位なことです。
ただし、
運動による血行促進効果も
運動という行為の中で
患部に負担が加わると
改善するどころか、返って、
血行不良や炎症の増大に繋がります。
つまり、
血行促進という目的を達する為の運動は、
患部に負担をかけないとう条件の下に
行うことが重要となるのです。
患部に負担をかけない運動
患部が関節であった場合、
重力の影響を最小限にすることと
患部である関節には、
動きが無いことを前提とすれば、
患部に負担をかけない運動
が実現させやすくなります。
例えば、
患部が膝関節であった場合、
膝関節を最も楽な角度に保ち、
足首や足の指を
ゆっくりと動かすようにします。
このような動きを
痛みがでない範囲で行います。
その時の姿勢は、
重力の影響を最小限にするために
仰向けに寝た状態が理想的です。
膝の関節角度を楽な角度に保つには、
膝の下にクッションや枕を敷きます。
このような運動を5~10分程度、
毎日行えば、
毛細血管の血流が促進され、
慢性化した炎症性疼痛は、
多くの例で緩和されると思います。
ただし、
痛みという感覚は、
一つの要素だけで成り立っていません。
炎症性疼痛の他にも、
神経障害性疼痛という要因もあります。
痛みの解消には、
複数の痛み要因の特徴に
合わせた対応が重要です。
ここに書かせて頂いた内容で
痛みが取れなければ、
違った面からの鎮痛手段を
取り入れることも重要です。
よろしければ私に御相談ください。
何科に受診すべきか等、
貴方に必要と思われるアドバイスを
科学的な視点でさせて頂きます。
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