まずは、ぎっくり腰の鋭い痛みについて
説明させて頂きますが、
読むのが面倒な人は、
次の節からお読みください。
ぎっくり腰の鋭い痛みについて
急性腰椎捻挫=ぎっくり腰において、
最も問題となるのは、
姿勢を変える時や動きの中で
突然感じる鋭い痛みです。
この鋭い痛みは、
患者さんにとっても、
そして、治療する側にとっても
大きな課題となります。
下間整骨院では、
ASC他動的運動療法を用いた施術で
多くの種類の痛みに対応しています。
極めて柔らかな手技療法です。
本来から極めて柔らかなであっても、
ぎっくり腰への施術として用いるには、
私は、いつも以上に、
手技を行う時の力加減に配慮しています。
ぎっくり腰への手技として、
求める最も優先されるべき効果は、
鋭い痛みを緩和・解消することです。
ぎっくり腰の鋭い痛みは、
傷ついた瞬間の鋭い痛みに似ています。
ですが、 実際には、
傷ついた瞬間の痛みよりも、
それを感じ取る側(脳)においての感じ方
の影響の方が強い傾向がある痛みです。
この考え方は、私独自の考え方です。
その根拠は、
多くの例で、ぎっくり腰の鋭い痛みを
1度の施術で大幅に改善してきた経験と
ASC他動的運動療法の方法論に有ります。
ASCの効果と鋭い痛みの正体
私の用いるASC他動的運動療法は、
人の動作に対する脳の印象を変え、
痛みを創り出せないようにする方法です。
その効果の理由は、
脳が『安全だ』と感じるような
動きの情報を作り出すことに有ります。
そこで起きている現象は、
患部の血流促進(炎症の解消)と
脳の感受性の変化です。
人が感じる鋭い痛み(一次痛)は、
傷口から伝わる痛みの部類に属しています。
したがって、常識的に考えて、
一度の施術で改善するものではありません。
ところが、ぎっくり腰の時の鋭い痛みは、
鋭い痛みの中でも例外であるようです。
ぎっくり腰の鋭い痛みは、
ASC他動的運動療法を用いれば、
一度の施術でも大幅に改善することは、
珍しくありません。
ですから、ASC他動的運動療法による
ぎっくり腰の時の鋭い痛みへの鎮痛効果は、
脳の感受性の変化と考えて良いと思います。
ASC他動的運動療法という施術は、
傷付いた組織の回復にも優れています。
ですが、たった一回の施術で、
その直後に傷付いた組織が
痛みが出なくなるほど治ったりはしません。
それにも関わらず、
一回の施術の直後に
ぎっくり腰の鋭い痛みが
多くの例で大幅に減少するのです。
つまり、私の一回の施術で
大きな効果が出せると言うことは、
ぎっくり腰の鋭い痛みは、
傷ついた瞬間の鋭い痛みと
全く同じものではないということです。
(傷付いた痛みという要素も幾分あります)
ぎっくり腰の鋭い痛みを
早期に解消する方法
恐らく、ぎっくり腰の鋭い痛みの元は、
腰の関節の周辺の組織に出来た傷でしょう。
ところが、
先にも説明させて頂いたように、
その傷が治っていない状況であって
鋭い痛みが大幅に和らぐことを考えれば、
そして、その方法が、
であるとするならば、
鋭い痛みを感じている(創り出している)
脳の感じ方にこそ、
ぎっくり腰の時の鋭い痛み
を感じる理由が有るはずです。
このような考え方に即して、
鋭い痛みの本当の原因を考えた場合、
ぎっくり腰という
“腰の関節周辺の組織を傷付けた経験”と
“その結果、腰周辺で起きている炎症”が
傷口からの痛みの情報を大きくしている
(修飾している)と考えられます。
少なくとも、
痛みという感覚を創る器官である脳は、
傷口からの痛み信号を
ある意味で大袈裟に取り扱っている
と考えられます。
ただし、
痛みという感覚を創る脳の領域は、
本人の意識とは関係なく、
先のような判断をしていますので、
本人には、どうすることもできません。
そこで、下間整骨院では、いかにして、
脳の判断(痛み信号への大袈裟な扱い)を
正常に戻すかということにテーマを絞った
施術をしています。
その具体的な方法が、
高い安全性を感じられるような動作(情報)を
運動管理を行っている脳の領域に感じさせる
ということを課題にした運動療法なのです。
その課題が私が行う運動療法によって、
上手く達成できているかどうかは、
腰の筋肉の筋力量(硬さ)として現れます。
私が行うASC他動的運動療法においては、
患者さんの脳による動くことへの判断を
変えて行くことができます。
その過程が上手く行けば、
動作に伴う鋭い痛みは小さくなります。
ギックリ腰の時の鋭い痛みへの治療は、
“安全な動き方だ”と脳が感じるような
身体の動きを繰り返すことが効果的です。
そうすることで、
大袈裟になりすぎている
傷口からの痛みに対する脳の判断を
元に戻すことができます。
これを患者さん御本人が行う事は、
痛みが強い時には大変難しいのです。
なぜなら、体重が腰部に加わるだけで、
脳は『危険だ』と感じてしまうからです。
ですから、
御本人自らが
ぎっくり腰の時の痛みへの対応を
試みられる場合、
鋭い痛みが無くなるまで、
時間をかけて安静を保ちましょう。
ぎっくり腰の鋭い痛みの
もう一つの要素である炎症が
治まるまで安静に保つことが重要です。
ゆっくりであれば、
痛み無く動けるようになるのを待って、
痛みの無い範囲で、
歩く等の慣れた動きを
痛みの無い速度と動き幅で
少しずつ行うことが最善の方法です。
けっして無理をしないでください。
痛みから早期に解放されたい人は、
下間整骨院にいらしてください。
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