腰の右側や左側が痛む症状の理由や原因からの傷病予想
腰の特長
腰は、上半身の前方向に倒れる重みを受け止める部位です。
また、上半身と下半身の動きの中継点でもあります。
ただし、優位性の高い動きの方向は、
解剖学的構造に従えば、
体の正面方向=前後方向の動きです。
腰の痛みは、
・構造上の問題がある場合
・バランス上の不備がある場合
・動きの不備がある場合
に分けると傷病予想しやすいと思います。
腰の骨や椎間板に問題がある痛みの原因と治療方法
構造上の問題がある場合、
その問題の詳細な特定をする必要があります。
腰でよく起こる構造上の問題としては、
・椎間板ヘルニア
・脊柱管狭窄症
・椎間関節症
・腰椎分離症
・滑り症
・骨折
などが挙げられます。
基本として、腰椎に構造上の変化があると、
坐骨神経痛などの神経障害を起こすことが多いと考えられます。
逆に言えば、坐骨神経痛などの神経障害がある場合、
病院での検査を受けた方が良いという判断基準になると思われます。
痛む場所は、
腰椎周辺の筋肉やお尻、太もも、膝下と千差万別で、
痛む場所からの詳細な傷病予想は難しいのが通例です。
痛みの特徴としては、
脚に出る症状は立位体前屈で即座に悪化する傾向が強く、
線を引いた様な範囲で出ていることが多いのが特徴です。
また、痺れや感覚異常を起こしていることも少なくはなく、
時には筋力低下を併発していることも有ります。
腰痛に関しては、
構造上の問題がある場合だけに限定した特徴的だと言える症状は有りません。
動き方や姿勢と腰痛との関係および対策
バランス上の不備がある場合の腰の痛みは、
腰痛に関係が深い動作を行うと痛みが出やすいという特徴が有ります。
多くの場合、
上半身(持っているモノを含む)が倒れようとする方向の力を
最も強く受け止めている腰臀部の部位に
痛みが現れる事が多いと考えています。
前傾姿勢(倒れそうな力)が、
真正面であれば腰椎の両わきの筋肉に、
右に片寄った前傾姿勢ならば左の腰部や臀部に、
左前傾なら右の腰部や臀部に痛みが現れる事が多いと考えています。
この事を参考にし、腰痛の原因動作を
ご自身の日常(仕事やスポーツを含む)から見つけ出し、
上半身の倒れる力を
お尻や体重が掛かっていない脚の位置を調整して打ち消して見てください。
天秤のバランスのように。
そうすれば、腰痛が緩和される可能性が非常に高くなります。
屈んだ姿勢での作業は、
片膝を地面について支点とし、
上半身とお尻で天秤様のバランスを取りましょう。
動きに不備がある場合の腰痛は、
どちらか片方の腰の筋肉に出ることが多く、
少しだけ腰椎から離れた位置に痛みがでることが多いです。
多くは、腰の関節構造に合わない水平方向の捻れが
腰に集中していることが原因となっており、殆どがスポーツによる腰痛症です。
バランス不備の時同様、
原因動作をご自身のスポーツシーンから見つけ出し、
修正することが最も有効な痛みの緩和方法となります。
水平方向動作の不備の原因は、
その多くが軸足の爪先の向きが最終位置の方向に向いていないことにあります。
この動きの不備は、
それにより生じた回転方向の力が
膝下に集まればシンスプリントや脛骨の疲労骨折に、
膝に集中すれば捻挫や半月板損傷に、
腰に集中すれば腰痛になります。
どこに集中するかは、
水平方向の動作に関わる関節の動きや角度の違いよります。
バランス不備や動きの不備に伴う腰痛は、
原因動作をすると痛みが強くなる傾向があります。
この傾向を参考に原因動作を探したり、
また、痛みの度合いを参考に動作を見つけ、
修正して改善させていく事ができます。
(痛みが弱くなるような動き方をする、または、探す)
治りにくい腰痛の治療への下間整骨院の考え方
私が行うASC他動的運動療法は、
この考え方を取り入れた特殊な手技療法です。
腰痛の原因は全体の約8割りが不明とされています。
私のここに書かせて頂いた原因追究方法であれば、
8割以上がおおよその原因特定が可能です。
ただし、腰痛は、内臓疾患の状況を表していることもあり、
また、心理的要因で痛みが出やすい部位でもあります。
安静時にウズキがあったり、
喉の渇き等、腰痛以外のその他の異変がある場合は、
早急に医師の診察を受けるようにしてください。
また、下間整骨院では、
腰痛の大きな原因である
腰椎の動きに関わる筋肉の働きの不備を
ASC他動的運動療法という特殊な手段で外して痛みを解消していきます。
動きのブレーキを外して原因動作を修正出来れば、
効率の良い動きを脳が感じ取って痛みの感覚を作らなくなります。
これこそが腰痛の根本的解決策です。
取れない腰の痛みについても下間整骨院へお気軽にお問い合わせください。