体が硬いと怪我をするというのはウソです。

体が硬い、筋肉が硬い!
と悩んでおられる人は、少なくありません。

今回のブログテーマは、
体の硬さ、筋肉の硬さにしてみます。

体の硬さの基準

体が硬いとおっしゃる人の殆どが、
柔軟体操、ストレッチ体操の時の筋肉の硬さ、
つまり、
筋肉の長さ基準での伸びの悪さを
基準に評価しておられます。

筋肉の硬さの区別

筋肉の硬さという表現は、時として、
筋肉の長さを基準にした伸びの悪さ
以外にも使われています。

今回のブログで、
筋肉の硬さについての話を進めて行く上では、
筋肉の硬さへの認識の違いによる
混乱があっては理解し辛くなります。

そこで、
まずは、筋肉の硬さの区別をしてみましょう。

筋肉が硬いと言い表される時の状況として、
一つには、
揉んだり、押したりした時の硬さがあります。

このような筋肉の硬さは、
筋肉を構成する物質(筋繊維と結合組織など)
の”質としての硬さ”を現しています。

食肉を咀嚼した時の硬さに似た表現
だと考えて問題無いと思います。

違いがあるとすれば、
生きた筋肉の場合、
意識では脱力していても
筋肉の縮み作用(収縮)も
肉自体の質の硬さに多少は影響している
という事でしょう。

他にも、
意識的に力んだ時の硬さや
先ほど申し上げた、
長さを伸ばそうとした時の伸びの悪さ、
そして、
動作の中で現される動きへのブレーキ
(伸張性筋収縮)としての筋肉の硬さ、
があります。

私は、痛みへの対策として、
最後に挙げた、
人の動きの中での筋肉の硬さ
重要視しています。

ただし、
今回のテーマではありませんので、
その話は別の機会にさせて頂きます。

筋肉の長さ基準での伸びの悪さ
と怪我との関連性

筋肉の硬さの中でも、
体が硬いと悩んでおられる人は、
ほぼ間違い無く、
筋肉の長さを伸ばそうとした時の伸び難さ
を訴えておられるのだと思います。

また、
昨今の医療界や健康産業界においても
筋肉の伸びの悪さを改善させる試みが
ストレッチや健康体操など
を利用して行われています。

実際に多くの人が感心を持っておられる
筋肉の硬さだと思います。

スポーツを例に挙げての
筋肉の伸びの悪さの影響

今回は、そんな”筋肉の長さ基準での伸び”
に集約して話を進めていこうと思います。

世間では
『体(全身)が硬いと怪我をしやすい』
という考え方が一般的です。

しかし、
それはあくまでも、
スポーツやダンスなどの
ある意味、特異な競技や運動条件において、
体を動かして特定の姿勢や動作を表現する
場合にのみ必要とされる要素です。

例えば、
新体操やレスリング、機械体操等は、
競技動作の表現や優位性として、
全身の筋肉の伸びの良さが必要です。

しかし、
短距離走やマラソンといった
走行系種目の選手においては、
体全体の柔らかさが無いとできない、
もしくは、
怪我をするというわけではありません。

また、
体の硬さは、
全ての種目のスポーツの競技能力を
左右する要素ではありません。

あえて言うならば、
高い競技能力を導くには、
各スポーツの動きの特性に合った
筋肉の伸びの良さが必要なだけです。

スポーツ障害の原因と筋肉の硬さの関連性

物理的に考えた場合、
スポーツにおいての怪我は、
筋肉の長さの伸び率が
強く影響するわけではありません。

例えば、
捻挫は、
関節が本来動かない方向の力が
一定量以上加わることで起こるのです。

このような捻挫に至る状況は、
筋肉の柔らかさでは回避出来ません。

なぜなら、
捻挫は、
外力への対応を筋肉が出来なかった
ことによる関節構造体の破損だからです。

要するに、
関節に加わる外力の方向と量に
影響されるのであって、
筋肉の長さ基準の伸び良し悪しとは
直接的には関係ありません。

むしろ、
関節への不適切な外力の集中(怪我の原因)は、
動作の質によって決まる要素です。

捻挫以外のその他の多くのスポーツ障害も
特定の動作の中に
身体の構造を無視した不適切な使い方
が入り混んでいるから起こるのです。

このようなスポーツ障害の原因も
筋肉の柔らかさでは解決出来ません。

あくまでも、
動作としてどのように動くかの問題です。

私のこのような意見は、
スポーツ障害の原因となる動作を修正してスポーツを休ませずに痛みを取り除く
私の治療成果から導いています。

ですから、
間違いのなく真実です。

結論として

スポーツや日常生活において、
体の硬さ(筋肉の長さ基準の伸びの悪さ)は、
怪我や痛みとは、殆ど関係していません。

また、
ストレッチ体操で行われるような形式の
“伸ばす”行為は、
多くのスポーツ競技上の正しい動き方
の動作要素としては含まれていません。

日常生活動作の中にも
殆ど見受けられない体勢(や動き)です。

現実に殆ど使うことの無い姿勢や動きの
柔軟性を上げることに意味はありません。

例えば、
ストレッチ体操の一つとしてよく見られる、
足の太もも、ふくらはぎ、お尻、腰を
同時に伸ばす、
長坐姿勢で前屈するストレッチ体操ですが、
このような動きが取り入れられている
スポーツ競技上での動作は極めて稀です。

もちろん、日常生活においても、
そのような体勢は何をするにも
特に必要はありません。

つまり、
一般的によく行われている
ストレッチや柔軟体操の多くは、
特定の競技を除いては、
スポーツでも日常でも必要性の乏しい
(利用価値の無い)身体表現なのです。

人の運動環境適応力

本来、人の体には、
優れた環境適応力が備わっています。

ですから、
各人が行うスポーツであれ、
日常生活動作であれ、
その人にとっての必要な動きは、
その身体表現が安全であれば
上手く出来るようになる傾向が強くあります。

それは単に、
上手に動作を行えるようになる
というだけではなく、
筋肉の長さという面での伸び率に対しても
必要な範囲の伸びが出るようになる
ということでもあります。

そして、
当然、その逆の事も起こります。

必要の無い筋肉の長さ基準の伸びは、
失われていきます。

失われたからと言って、
特に問題はありません。

今の体の硬さの理由

体が硬いとおっしゃる人の現状は、
今現在の生活環境やスポーツ環境に
応じて現されている身体状況なのです。

ですから、
ストレッチや柔軟体操に励んで
体の硬さを改善しようとしても、
今あるの身体状況に比べて
“長さ基準での筋肉の伸びが良くなった”
以外の効果は期待出来ません。

むしろ、
無理に筋肉を伸ばそうとすれば、
筋繊維を傷めてしまいます。

また、
ストレッチとして用いる非日常的体勢が
痛みの原因になることもあります。

何度も書きますが、
筋肉の長さ基準の伸びと怪我とは別問題です。

もちろん、健康との関係性も殆どありません。

ではなぜ、
昨今、ストレッチや柔軟体操による
筋肉の伸びにこだわった健康法や
スポーツにおける予備トレーニングが
重要視されているのか?

この続きは、
こちらのブログで!

ストレッチや身体の硬さ
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