関節組織、関節軟骨が傷つく原因と変形の痛み
今回は、関節軟骨や関節組織が傷つく原因、
変形の痛みについて書いていきます。
関節軟骨や関節組織が傷付く原因
実は、関節組織や関節軟骨は、
日常生活の中でも常に傷付いています。
ただし、その量は微量であり、
人に本来備わっている再生能力の範囲で
補える事がほとんどです。
関節軟骨を初めとして、人の組織は、
動く事によって常に微細に傷付いています。
関節軟骨が削れたり、
関節組織が傷つく一番の要因は、
普段から日常生活の中で起こっている
身体(関節)に加わる力です。
身体に加わる力学的要素の分析
身体加わる力学的要素とは、
重力(体重)を基盤とした、
摩擦力、反発力、遠心力、慣性力など、
地球上での物理的絶対条件と
筋肉が発揮する筋力です。
このうち、
多くの医療界や健康産業界の視点は、
自分の発揮する筋力に重きを置きがちです。
ところが、
以前にもブログに書かせて頂いたのですが、
その考え方は非常に幼稚です。
しかも、
筋力というものへの注目の仕方も
極めて曖昧で大雑把であることが殆どです。
関節組織が傷つく原因として、
注目すべき要因は、
動作効率という面からは、
地球上での物理的条件の全てです。
加えて、筋力という面からは、
動きの中で、その滑らかさを損なわせる様な
筋力の発揮の仕方(働き内容)です。
身体に加わる物理的条件と
組織の傷の大きさとの関係
関節を動かす上で、
その時の抵抗力や遠心力、慣性力等が、
身体構造にとって不利な方向であれば、
関節組織が傷付く量が通常よりも増えます。
また、
例え関節を動かす上で
その時の抵抗力や遠心力、慣性力等が、
身体構造にとって
不利な方向でなかったとしても、
筋肉の働き内容に問題があれば、
関節に加わる力(負担)は大きくなります。
結果として、
関節組織や関節軟骨が傷つく量も増加します。
関節組織や関節軟骨の傷は、
炎症(血行不良)を引き起こす。
組織が傷付くと、傷付いた組織から
炎症を引き起こす物質が作られます。
その物質(プロスタノイド)を切っ掛けに、
更に多くの炎症関連物質が
肥満細胞や神経末端から分泌されます。
このようにして、
炎症は、自動的に広がっていく特性
(増感作作用)を持っています。
更に、炎症は、
毛細血管での血流循環の不良を招きます。
毛細血管の循環不良は、
幼弱な血管の増加と
神経末端の枝分かれを促します。
幼弱血管は、
血管としての役割(運搬道)を果たせません。
そのことは、炎症の増感作に
炎症物質の蓄積という面で
大きく関わっています。
また、神経組織の末端部の不必要な分岐は、
その神経が感覚を伝える神経であれば、
同じ痛みの基になる刺激でも、
より過敏に、より多くの量として、
脳に感覚刺激を伝えることになります。
その結果、変形に伴う痛みは、
より強く、より取れにくくなって行きます。
下間整骨院での施術効果からの
炎症を治める方法の考察
一旦起こった炎症は、
自動的に広がっていく傾向があります。
(増感作作用)
炎症の自動拡張を止める切っ掛けは、
今だ完全には解明されていません。
ですが、
副腎皮質ホルモン(ステロイド)や
血液循環の促進が
炎症を抑える作用があることは解っています。
また、
炎症物質を造る過程を邪魔する作用のある
ロキソニンなどの鎮痛剤の効果も
多くの症例で確認されています。
そして、私の施術においても、
炎症の現れである疼きや腫れが
早ければ施術している間に減っていきます。
このように、
炎症を抑える手段は実際にいくつも有ります。
ところが、その多くは、
炎症が起きる事を自体を止める方法
ではありません。
特に関節変形に伴う慢性化した痛み
の基になっている炎症(腫れや痛み)を
一時的に抑える事は出来ても、
その再発を抑えることは出来ていません。
最初にお断りしておきますが、
以後の文章は、私の自慢話ではありません。
自慢話のように思えたらご容赦ください
私の施術(時に動作指導)は、
痛みの原因となった御本人の動作の適正化
さえ出来ていれば炎症の再発率も
相当に抑えることができます。
そして、
痛みの原因動作の適正化が必要なのは、
スポーツに関する痛みだけではありません。
慢性化した痛みであっても、
痛みを誘発するような動作を修正することで
炎症や痛みの再発防止につながります。
実際に私の施術によって、
半年間で6回、
注射で膝の水を抜いておられた人の膝に
水が溜まらなくなるのに掛かった施術回数は、
4回でした。(初回施術以後溜まっていません)
また、
サッカー少年の膝の痛みの施術では、
3ヶ月間、
痛みでサッカーが出来なかった状態が
1度の施術と動作修正指導で
サッカーが可能になりました。
合計2回で施術で終了でした。
この様な例は、
下間整骨院では、特別に珍しいくありません。
そこにある事実、それは、
筋肉の働きをその指令内容から変えている
ことにあります。
私は、その臨床経験から、
動作中の筋肉の働き内容の重要性
に気付きました。
関節の炎症=関節組織が傷つくこと
を止めるには、その関節の動きに関わる
筋肉の働き内容を細部に渡って適正化する
必要があります。
それを計画的に出来る唯一の方法が
運動情報を利用する治療方法である
神経の働きを考慮して行われる他動的な運動療法
だけです。
しかも、
他動的運動療法によって作り出す
極めつけの良質な運動環境は、
幼弱血管の増殖による痛みの継続状態すら
改善させると考えられます。
誤解の無いように書いておきます。
動いた時の痛みと筋肉の働き内容
との関連性は、
一般的よく言われているような
筋力が強いとか弱いとか、
そんな幼稚な話じゃありません。
運動を管理している脳の判断よる
複数の筋肉による動き演出と
その時の動作感覚のことです。
運動療法の中でも私作り上げた
ASC他動的運動療法は、
動きの演出の適正化に特化した運動療法です。
ASC他動的運動療法の施術効果が、
動作の適正化こそ
慢性化した痛みや腫れの原因である炎症を
根本的に抑えこむ方法だと証明しています。
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