身体を斜めに使う事の優位性

身体を斜めに使う事の優位性

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今回は、前回までの身体バランス条件と痛みとの関連性シリーズの補足です。

身体バランスの重要性については、前回のブログで説明させて頂きました。

そして、身体バランスを保つのに必要な動作への工夫についても、人体中心からの対照的で均等な体積配分を心掛けるといった内容で説明させて頂きました。

今回は、実際にどのようにすれば、身体バランスを保ち易いのかを更に具体的に書かせて頂きます。

顔は目的方向、身体は斜め

今回のブログの主要な目的としては、仕事や作業を想定した、[立った状態で簡単に身体バランスを保ち易くする方法]について説明させ頂くことにします。

人の脳は、人が2脚で立ち上がって行動するようになったことで多いに発達しました。

人体も関節の動きや手足の付いている場所、長さといった構造的な適応を直立2足歩行や2足での起立行動に合わせて進化させてきました。

ですから、実は、簡単に身体バランスを保ち易く出来ているのです。

その具体的な方法は、立った状態では、身体を目的物(作業台など)に対して半身(斜め)に構え、その体勢を支えやすい位置に左右の足のそれぞれを配置するという方法です。

この時、顔の方向は、目的物の方向を向いておいてください。

恐らく、多くの人は、利き手側の足が前に出ている姿勢になると思います。

それに合わせて、左右の手の使い方が、肩と肘の関節の角度(曲がり具合)として違ってきますがそれに関しては問題ありません。

後は、如何に楽に手が使えるかの工夫を台の高さや左右の足の位置、膝や股関節の曲げ具合等の調整で行うかが身体に負担を掛けないポイントとなります。

また、作業台などに向かって行う立ち仕事は、前に出した足の膝や可能出あれば骨盤の辺りのどちらかを台の側面の当てると更に前傾による腰首への負担は少なくなります。

 

尚、パソコンなどの座ってのデスクワークを行う場合、一方の足を前に、他方の足を膝を深めに曲げるようして後方に持ってくると自然に半身になれて、腰や首、肩への負担は少なくなります。

ただし、いくら半身でのバランスを用いたとしても、長時間の同一姿勢継続は、体幹に負担を掛け、腰痛や頚肩腕症候群などの原因となります。

そこで、15分位を目安に、前に出す足を左右で入れ替えたり、少しでも姿勢を変える努力をしましょう。

もちろん、休息が取れれば1番良い方法だと思います。

最後に、何故、身体を半身(斜め)にするだけで身体のバランスを優位なように保ちやすいかについて簡単に説明します。

目的物に対して腕を伸ばすのが作業上の大きな特徴ですが、腕の重みは、上半身の前傾を伴って前下方に倒れる力となっています。

その倒れる力は、身体を支えている重心点を基準にして起こっており、身体全体としては、支え中心から上半身が腕の方に倒れる様な力の作用受けています。(身体の各部の関節が一定の角度で固定されていると仮定すればの話です。)

この時、てんびんの如く、支え中心を境にして腕や上半身と対照的となる体積があれば、身体全体の腕方向への傾斜力は相殺されることになります。

その支え中心より後方に位置する体積が、半身に構えた時の後方の脚や臀部です。

因みにこの時の支え中心は前に出した足の近辺にあります。

これらの要素が、半身(身体を斜め)にすることで身体バランスが優位に保ち易くなる理由です。

姿勢や動作についての御相談も奈良県香芝市の下間整骨院にお気軽にどうぞ。

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