身体への良い影響や痛みへの手技治療の効き目と気持ち良さは必ずしも一致していません

身体への良い影響や痛みへの手技治療の効き目と気持ち良さは必ずしも一致していません

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皆さんは、筋肉をもんでもらうと気持ちいいですか?

指圧やマッサージはどうでしょう?

揉む、マッサージ、指圧などの接触行為への人の感覚は、個人的感覚差の大きい感覚です。

今回のブログ内容は、接触感覚への個人差と接触行為による手技治療の効果や危険性について、そこに有る感覚誤差を中心にお話させて頂こうと思います。

肩凝りが日本人に多く、欧米人に少ないことは皆さん御存じですか?

この事象の理由には諸説ありますが、私は、筋肉の活動内容の異常性に対しての脳の感覚差だと考えています。

脳の身体感覚は、個人差や状況差が大きいものが多く、疲労感や慢性化した痛み、接触に対する快・不快などがその代表的な感覚といえます。

これらの感覚は、視覚や味覚、聴覚などのように単一種類の神経とそれに専属的に対応した脳の感覚領域という関係を持っていません。

例えば、慢性化した痛みは、力学的感覚や炎症情報、過去の経験、身体への危険度などの情報が混合されています。

疲労感も筋肉内の疲労物質の量が多いと必ず意識に現される感覚だとも言えません。

接触感覚にしても、皮膚への接触面積や圧力、加速度、その時の組織環境に応じて意識として感じる感覚が相当に違ってきます。

もっと興味深いことに、同じ条件の接触刺激であっても、快になることもあれば、何も気にならないことも、時には不快になることもあります。

例えば、軽く筋肉を皮膚表面から押さえるような刺激も、通常は殆ど何も感じませんが、筋膜に炎症(いわゆる筋肉痛)があれば痛みという感覚になります。

指圧や按摩のように、ある程度の強さをもって筋肉を押す行為は、同じ強さであっても個人差があり、心地好いと感じる人もいれば、痛いと感じる人もいます。

押すという行為も、押される側の人も同じであり、特別な組織変化が無い時でさえ、快と感じることもあれば、そうでも無い時もあります。

また、気持ちいいという感覚の大きさも、多くの場合、その時々で違います。

しかも、”慣れ”という現象もよく観られ、その慣れの内容は、押されて痛いという不快が慣れてくると”痛いけれど気持ちいい”、もしくは、”気持ちいい”と変化します。

更に、気持ちいいという感覚から、同じ刺激量であれば、”ものたりない”という欲求感が混じった感覚になることもあります。

これらの同一刺激に対する感覚変化は、脳内での感覚化によって起こっていると考えていいでしょう。

実は、この点が、痛いや運動機能に関わる病態に対する施術としては、大きな問題点となっています。

治療として、痛いという不快感に相対する感覚である”気持ち良さ”という快を得ることは、人の意識としては、病態への有効性を感じさせる要素となる傾向が大きくあります。

ただし、押したり、揉んだりの行為で組織(筋肉)に起きている状況(破損)は、その時には具体的に脳に伝えられる直接的な仕組みがありません。

なぜなら、筋肉の膜には神経が配置されていますが、筋肉の中には、痛みや押された時の力の条件を伝える神経は入り込んでいないからです。

しかも、筋膜や皮下にある痛みや押された時の力を伝える感覚神経からの信号は、複雑に混同されて脳に届きます。

脳では、感覚情報が意識化される前に、その感覚情報に修飾加えられる為、実際の感覚になった時に個人差や条件差、経験差があります。

また、異質の感じ方をする感覚変化も起こりやすい傾向にあります。

ですから、揉んだり押したりする行為による快の感覚は、必ずしも、押す、揉むがもたらす組織への影響を反映してはいないということです。

しかも、押す、揉むという行為は、明らかに強いと組織破損を起こす行為であり、身体にとって好ましいこととは言えません。

また、人は快の刺激に対しては、より大きな快をより長く求める傾向が強く、快への欲求が麻薬の如く習慣化することも珍しくありません。

しかも、快楽に関係する脳内での科学物質は、痛みという感覚を一時的に忘れさせる傾向が強く、この快楽に関係する脳内物質は、身体を大きく、または、広範囲に破損するような強い刺激によって分泌されることも知られています。

痛みの対応策として、快楽を目安にするのは危険です。

巷に広がる1時間2980円の快楽。

整骨院のモミモミ行為。

くれぐれも御注意ください。

また、肌触りや柔らかな質感による高級寝具の快楽。

これも非常にあやふやな健康商品です。

寝具は、一定時間使用した時の楽さや筋肉のリラックス度を目安にしてください。

世の中の医療類似行為や健康産業には、実質的効果の薄い、売る為だけのテクニックが盛り込まれていますので皆様くれぐれも御注意ください。

フォロー宜しくお願いします


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