膝に変形が起きる理由の簡単な解説
膝に変形が起きる理由の簡単な解説
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今回は、膝の関節が変形を起こす理由をできるだけ簡単に説明したいと思います。
簡単な解説シリーズのブログは、分かり易さ第一でいきます。
膝の関節の構造と特長
膝の関節は、太ももの骨(大腿骨)とスネの骨(脛骨)の連結部です。
大腿骨(ダイタイコツ)と脛骨(ケイコツ)との間には2枚の半月板(ハンゲツバン)という軟骨があります。
半月板の他のにも大腿骨と脛骨をつなぎ止める靭帯や翼状ヒダ、滑膜ヒダという膜状の組織も膝関節の間にはあります。
膝の関節近くの太ももの骨の前にお皿の骨(膝蓋骨)があります。
膝関節は、前後方向に動きます。
横方向の動きや地面に対して水平方向の動きは、殆どありません。
筋肉の働き内容と関節軟骨の摩耗との関係
膝に限らず、足の全ての関節は、筋肉の伸び縮みと力を抜いた影響で下(地面)方向に落ちること(重力)によって動いています。
関節の動きは、とても精密に調整されています。
その調整は、脳によって殆ど無意識の内に行われています。
脳は、意識が関わらなくても膨大な数の動きの情報を受け取りながら、その時にどのような筋肉の働き内容が最適なのかを判断して全身の筋肉に指令を送っています。
脳に動きの情報を伝えたり、脳からの指令を筋肉に伝える役割を全身に配置された神経が担っています。
脳からの無意識指令と関節の動き
無意識に近い状態でコントロールされている関節の動きは、何時でも最適な状態にあるとは限りません。
例えば、怪我や疲労、膝の動きに合わない使い方などの影響で関節の動きに関わる筋肉の働きは、最適な状態ではなくなります。
関節の動きの乱れと関節軟骨の摩耗との関連性
関節の動きが無自覚の内に乱れていると関節の軟骨が擦り減る量が増えたり、膝であれば半月板が傷付いたりしやすくなります。
関節軟骨や半月板には感覚を伝える神経が入っていませんので多少傷付いたとしても痛みは出ません。
ですが、組織が傷付くと傷付いた組織片から炎症を導く物質が出来ます。
炎症が起こると痛みを感じるようになります。
痛みは、更に関節の動きの乱れや身体全体の動き方の変化を導きます。
全身の動きの乱れは、更に個々の関節に不利な動きをさせるようになることが多く、このような悪循環が続くことで関節は傷付き、形を変えていきます。
また、全身の動きの変化は、その動きにあった体型を作ります。
膝のO脚変形もその類です。
歩き方と年齢との関係
年を取ると動きが遅くなったり、転びやすくなったりします。
その最大の理由は、先ほど書かせて頂いた、脳による運動コントロール能力が低くなっているからです。
その原因の多くは、膨大な身体からの情報をどのように扱えば良いかという判断スピードの低下です。
判断スピードが遅くなる理由は、脳の情報処理が古くなったコンピュータの如く遅くなっているからです。
残念ながら、この脳の情報処理スピードの低下は、運動では殆ど回復しません。
もちろん、現段階では薬もありません。
唯一の対策は少し難しい内容かも知れませんが⇒コチラをクリックしてお読みください。
情報処理スピードの低下と歩く速度や歩く動作との関係
脳は、自らの情報処理能力が衰えると衰えた能力に合う動きへと変化させ、動作自体の情報量を減らそうとします。
その結果、歩くスピードが意識しなければ落ちていたり、歩幅が狭くなったり、歩き方が変わったりしています。
特に、歩き方の変化は、上半身の動きを抑えた股関節の動きに頼る動作になることが多く、その結果、股関節動き易い方向に大きな影響を受けたO脚歩行となります。
通常の正しい歩行は、お皿の骨をが進行方向に向かうような足の出し方をしますが、このような動作を自然に作るには、股関節での外側に少し開くような動きを本来の正しい方向に修正しなおすような上半身の動きが必要です。
ところが、そのような骨格構造上の最適な動きをするには、転ばないためのバランス修正が(上半身の動きを取り入れない歩行)に比べて多く必要になります。
転ばないためのバランス修正も脳の行う重要な動きのコントロールです。
要するに、年老いて運動への情報処理力が衰えた脳は、このバランス修正という項目を少なくしようとしているのです。
その結果として、上半身の動きを少なくしたO脚歩行やX脚歩行になります。
そうなれば、膝関節が本来の動く方向から受ける力ではない、膝関節の内側や外側方向からの押されるような力を歩く度に受け続けることになるのです。
また、その時、膝関節の動き自体も悪くなっていると軟骨の摩耗や半月板、ヒダなどの傷、炎症、痛みなどの問題を引き起こす事になるのです。
膝の変形が初期であれば、下間整骨院で痛みを取ることが出来ます。
膝の動きが悪くなっていることへの対策も含めての単なる運動やトレーニングではない下間整骨院の施術を受けてみてください。
あなたの未来を共に守って行きましょう。
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