腰痛と座る姿勢|座ると痛む理由
腰痛と座る姿勢|座ると痛む理由
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座っていると腰の痛みが強くなることはよくあります。
今回は、座る姿勢が痛みという感覚に与える影響について書いていきます。
座った時の腰への負担
まずは、一般論として、椅子に座った時の腰への負担は、立っている時の2倍程度掛かるそうです。
座った姿勢が前傾であったり、座る椅子が低い、または、高いと腰に加わる負担は、真っすぐに立った姿勢の時に比べて3倍~4倍にまで増えるそうです。
では、腰に最も負担の少ない座り方とはどのような座り方なのでしょう?
その答えは、正座です。
背筋を伸ばして座る正座が最も腰への負担が少ない座位姿勢です。
背筋を伸ばした正座は、真っすぐに立った姿勢に近い腰椎のたわみ具合になっています。
ですから、真っすぐに立った姿勢に近い腰への負担となります。
真っすぐに立った姿勢と座った姿勢との違い
真っすぐに立った姿勢よりも座った姿勢の方が腰への負担が大きいということは色々な書物でよく見かける見識です。
では、なぜ真っすぐに立った姿勢に比べて座った姿勢の方が腰椎(腰の骨)に加わる力が大きいのでしょうか?
それには、2つの要素が関係しています。
一つは、背骨を横方向から見た時のS字状のたわみ(弯曲)とそのたわみに即して配列された筋肉の働きです。
もう一つの要素は、座った時の身体全体に働いている力です。
背骨のS字弯曲と背骨に着いている筋肉との関係
背骨は、側方から観てS字状の弯曲をしています。
その弯曲を維持するための筋肉が背骨や骨盤、太もも骨等に着いています。
このS字維持のために働いている筋肉は、姿勢によって背骨のS字弯曲が通常の弯曲状態から変化すればするほど、その緊張度合いを高めていきます。
この筋肉の緊張が腰椎に加わる力を増やす要因になります。
また、上半身の前傾や後傾が大きいほど、筋肉の緊張度は大きくなります。
椅子の背もたれにもたれると、下半身が前方にずれる様な力が加わります。
その場合も、緊張度合いが大きくなる筋肉が違うだけで、その影響で腰椎に加わる負担が増えるという現象に実質的な違いはありません。
座った時の身体全体に加わる力(重力=体重)
座った姿勢では、真っすぐに立った姿勢に比べて骨盤(臀部)より下方は、筋肉の働きに頼らなくても安定しています。
逆に骨盤より上方は、筋肉の作用が無ければ不安定な要素のある部位です。
骨盤より上方の体重(重力)が垂直に骨盤に加わる力となる事は、正座以外の座位では難しいはずです。
座位の時の下方向に働く上半身の体重は、骨盤を通る垂直線に沿っていない角度のついた力となることが常であり、その垂直線からズレた力は、腰椎や腰椎周辺の筋肉に加わる負担を大きくしています。
座る姿勢による腰への負担と腰痛との関連性
座る姿勢が腰椎に加わる力学的負担を増やすことは説明してきました。
ではなぜ、腰椎への負担や腰椎周辺の筋肉への負担が増えると腰痛になるのでしょう。
筋肉の過緊張があるとその筋肉が跨いでいる関節に大きな負担が加わります。
関節に加わる負担が増えると痛みが創り出される可能性があり、その働きには脳が関わっています。
脳は、炎症や過去の痛みの経験、椎間板ヘルニアなどの構造異常があると関節に加わる負担増加を痛みという感覚に創り変え易くなります。
これらの理由が座った時の腰痛に繋がっています。
次回のブログでは、椅子に座った時の身体への負担を減らす工夫について書いていきます。
日常姿勢の痛みも下間整骨院に御相談ください。
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