腕を上げるなど肩関節の動きに伴う痛みの特長による原因予想

腕を上げるなど肩関節の動きに伴う痛みの特長による原因予想

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前回のブログでは、腕を上げた時の痛む場所による原因予想を書かせて頂きました。

今回は、動きに伴う痛みの現れ方や痛みの種類、痛み以外の症状の有無などの症状特性から肩周辺の痛みの原因を予想するための私の考えを書いていきます。

あくまでも私的意見ですが、医療機関にかかる為の目安として御参考にして頂ければ幸いです。

腕を上げる時の痛みの現れ方による原因予想

腕を上げる動作の時に、上げる角度が大きくなるに連れて徐々に痛みも大きくなり、その時、肩に強張り感が強くあれば、それは、癒着性肩関節周囲炎が原因の痛みかもしれません。

腕を上げる時に上げる角度によって痛みが急に強くなる場合、腱板(ケンバン)という複数の筋肉の端の損傷や関節唇(カンセツシン)の損傷かもしれません。

腱板損傷や関節唇損傷の場合、外傷ですので、痛みの切っ掛けがはっきりとしています。

腕が全く動かせないほどの強い痛みが突然起こったら結晶誘発性肩関節周囲炎かもしれません。

この病態は、シュウ酸カルシュウムの結晶化が肩の関節内に起こり、それと同時に強い炎症が発生することが特長であり、自覚症状としては、強い疼きと動かせないほどの痛みを感じます。

肩周辺や腕に現れる神経痛の場合、その多くは、肩関節の動きとはあまり関係なく痛みを感じています。

また、痛み以外の症状があることも多く、痺れや麻痺感、筋力低下などが痛みのある側の腕や手先にあることも少なくありません。

肩周辺の神経痛の多くは、頚椎由来の神経痛であることが多く、首の動きに伴って痛みが強くなったり、痛む場所が変化することがよくあります。

そして、本来の病態の源である頚椎の周辺に痛みを感じていることも多く、どちらかと言えば、時間の経過と共に首の痛みという状況から肩周辺の痛みが追加されていくという傾向にあります。

ただし、神経痛によくある、ある日、突然痛みが現れるという特長もあることを覚えておいてください。

上腕二頭筋腱炎は、肘を曲げる動作に負荷をかけると肩の動き以上に痛みがはっきりと強くなります。

また、上腕二頭筋腱の断裂は、肘を曲げる動作を行うと力コブが肘関節寄りに現れます。

上腕二頭筋腱炎や断裂は、怪我ですから、はっきりした原因がありますが、年齢によっては、非常に安易な原因で断裂を起こすことも珍しくありません。

上腕二頭筋腱炎は、どちらかと言えば繰り返しの負担によって発生する亜急性の疾患です。

尚、思いかけないほどの軽い受傷理由で骨折することもあります。

上腕骨や鎖骨、肩甲骨の突起(肩峰)などを触ってみて鋭い痛みが決まった場所に必ずあるようであれば、骨折を疑ってください。

以上が、肩周辺の痛みの原因として、私が臨床でよく診ることのある病態です。

いずれの場合も、まず、自分の痛みの原因をはっきりさせることが重要です。

そのためには、整体やカイロプラクティック、整骨院ではなく、整形外科での診察を優先させましょう。

その上で、病状次第、整形外科の対応次第でどのように治して行くかを医師の意見参考に御自身の判断で決めて行きましょう。

そのための御相談は、下間整骨院でも承っています。

ちなみに、私も整骨院経営者ですが、診察優先は、整形外科だと思っております。

ただし、整形外科では重要視されない病態への対応や整形外科や他の医療機関にはできない対応が私にはできます。

それが私の、下間整骨院の存在理由です。

フォロー宜しくお願いします


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