腕や脚の線を引くような痛み | 神経痛の治療は何科を受診するべきか?
腕や脚の線を引くような痛み|神経痛の治療は何科を受診するべきか?
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特に原因なく、腕の筋肉や脚に線を引いたようなラインで痛みを感じれば、それは神経痛である可能性があります。
そんな時、何処に行けば良いのか、何科を受診するべきなのか迷われる人もおられます。
また、一旦は、整形外科を受診されたものの『特に骨には異常が無い』や『神経痛ですね。痛み止めの薬を出しておきます』などの経過観察になり、痛みが一向に改善しないといったケースは珍しくはありません。
そのような時、何処に治療に行けば良いのかを迷われることも多いでしょう。
今回のブログは、神経痛らしき症状が出た時に取るべき行動について、神経痛を自ら経験し、そして現在は多くの神経痛を取り除いている私の考え方を書いていきます。
まずは、何よりも神経痛という症状の原因を究明することが重要です。
そのことに最も適した診療科は、整形外科かと思います。
一部、脳神経外科の医師が脊椎科を開設していたり、神経内科という診療科も少数ですが大きな病院を中心に設けられていて、そこに行かれるのも良い選択だと思います。
坐骨神経痛や腕、肩に出る神経痛は、あくまでも一つの症状です。
その症状の元になる病態を究明するには、医師の管轄する医療機関である必要があります。
診断に必要な機材が有ることはもちろんのこと、日本では、診断権は医師だけが持っています。
ただし、坐骨神経痛は、本来、神経組織の働きが大きく関わった痛みであり症状です。
整形外科、脳神経外科ともに、本来の専門科目は、外科、則ち、手術することです。
逆に言えば、手術対象ではない神経痛の原因については、投薬という手段しか一般的には行われません。
神経痛という症状が、神経組織の働き内容に大きく関係しているとは言え、薬に可能な神経組織への影響力のみで全ての問題点が解決できるわけではありません。
もちろん、薬が効かなければ手術という考え方も少し乱暴です。
実際に私は、痛み止め薬が効かない神経痛を数多く改善させています。
昨今では、痛み止めの注射や神経ブロック注射という方法もよく行われるようになっていますが、数回繰り返して行っても痛みが再発するようであれば、あくまでも私の意見ですが、他の方法を探すか、手術を受けるかの選択の方が良いのかも知れません。
その理由は、ここでお話しすることは避けておきます。
御興味があれば御自身でお調べください。
話を戻します。
痛み止め薬が効かなければ、おそらく多くの徒手療法も鎮痛効果は薄いでしょう。
なぜなら、痛み止めの薬は、炎症を止めるタイプのものと神経組織の働きに抑制をかけるタイプのものがあり、徒手で行う一般的な揉む、押す行為、矯正という名の暴力的加力で行える身体変化とあまり変わらないからです。
鍼治療に関しては、大きな可能性を秘めていますが、東洋医学と称するものの考え方では、意図的に神経痛を改善できる術者が極めて育ちにくい業界環境だと思われます。
因みに、お灸は、単なる火傷(ヤケド)です。
なんだか言いたい放題言ってしまいましたが、結局のところ、薬と手術という二極化が現状の神経痛治療として進んでいるということです。
勇気を出して発言するなら、医師主導の流れだけが神経痛治療を支配しつつ有るということです。
本当にそれで良いのでしょうか?
私には疑問に思えます。
なぜなら、私は多くの神経痛を科学的な理論の手技療法で改善させているからです。
神経組織の働きと特性を意図的に上手く利用すれば、薬が効かなくても治る症例は多く、日常生活で気にならない程度までの改善なら相当に早期(3~5回程度)の施術で達成出来ることが多いからです。
お断りしておきますが、なんでも治せると言っているのではありませんし、手術や投薬を嫌っているわけでも否定しているわけでもないのです。
むしろ、非難されるべきは、我々徒手療法業界です。
神経生理学や脳の働きは、昨今、相当に解明されて来ているにも関わらず、未だに、伝統だの、実際には治せている率が低いのに、治せているだのと豪語して学ぶ努力を怠る者が圧倒的に多い私達の業界こそ、非難されるべきなのです。
私達徒手療法業界は、患者さんに、本来有るはずのもう一つの選択肢を明確に示せていないのです。
神経痛は、運動機能の活動に伴う感覚の異常であり、そこには、脳の神経による運動中の感覚情報分析や感覚を創る際の判断、識別、修飾が関わっています。
この点に注目して神経痛という動作感覚異常の改善に臨むなら、また、動作感覚異常を改善させることができるとしたら、それは実際の運動と同類の運動情報を作り出せるような徒手療法しか有り得ないのです。
遠くない未来、徒手療法として、運動情報を利用した痛みの治療という分野が世の中に知られるようになるはずです。
その切っ掛けは、医療に有りがちな米国などの海外からの輸入ではなく、日本国内、徒手療法の業界の努力で有るべきだと私は思います。
その発起的役割の一端を私のブログが果たせたらなら幸いです。
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