背骨の矯正や骨盤矯正って意味あるのでしょうか?

背骨の矯正や骨盤矯正って意味あるのでしょうか?

今回は、今現在も

手技療法の主流な考えの一つである

背骨の矯正や骨盤矯正

という考え方とその効果についての

私的意見を書いて行きたいと思います。

矯正の理由であるズレや歪みって何?

私はいつも疑問に思っています。

皆さんは、どうですか?

背骨が左右どちらかに

わずかなズレや歪みがある事が

そんなに大きな問題だと思いますか?

背骨は椎骨と呼ばれる骨が連結して出来ています。

そして、

それぞれに椎間関節という可動構造と

椎間板を挟んだ形式での椎体間結合

という構造をもって上下2つの椎骨が連結しています。

背骨は、動く場所なのです。

背骨は、背面から見て、

右や左に動く場所なのです。

その点からいえば、

膝や肩、足首の関節が動くのと同じです。

足首や膝が深く曲がっている状態は異常でしょうか?

もしくは、浅くしか曲がっていない場合、

膝や肩にとって異常な状況なのでしょうか?

矯正されるべき状況なのでしょうか?

また、

皮膚上から背骨を触っているのは、

棘突起と呼ばれる背骨(椎骨)の一部の場所です。

この棘突起ですが、

突起部分自体が

曲がって隆起していることもよくあります。

棘突起の形状としての曲がりと

背骨のズレや歪みは区別がつくのでしょうか?

背骨の矯正を仕事とされている方々の目標である

背骨のズレは、

レントゲンでも解り辛いものが殆どです。

本来、動きのある場所であり、

レントゲンでも解り辛いズレや歪みは、

本当に矯正する必要のある要素なのでしょうか?

しかも、

腰痛などがあれば、

痛みと荷重の関係に準じて起きている

痛む場所への体重量を減らすための

一時的な姿勢変位が起きていて当然です。

一時的な姿勢変異は、

痛みからの逃避性行動です。

曲がってるから痛むのではなく、

痛むから、痛むのを避けるために

曲がっているのです。

それでも背骨の曲がりを

矯正する必要があるのでしょうか?

骨盤はどう歪んでいるのでしょう?

骨盤の歪みを

寝た姿勢での左右足の長さの差で

推し量る事がよくあります。

足の踵の置く位置を

少し左右どちらかにずらせば、

ずらした側の足が長く見えます。

ただそれだけのことです。

また、

膝の伸びに差があれば、

足に左右差があって当然です。

それでも骨盤矯正?なるものが必要でしょうか?

出産時の仙腸関節開きは、

産後1~2ヶ月を要して

伸びた仙腸関節の間にある組織が

修復されて元に戻るのです。

一回の刺激で短時間に戻る要素では有りません。

また、

骨盤の左右どちらかの腸骨の前方変位は、

その人の日常的な使用姿勢が

造り出していること(適応)が多く、

この場合も、

一種の頻繁に用いる姿勢への適応といえます。

身体を作業目標に対して斜めに使う姿勢は、

身体バランス特性上、作業効率を向上させます。

作業目標に対し、

身体を真っすぐに使う方が

腰や首への負担は増えます。

それを避けるための姿勢である

斜め使いの姿勢がもたらす

骨盤の左右どちらかへの

前方変位という姿勢適応は、

矯正されるべき‟悪”・‟病因”なのでしょうか?

骨盤の前傾や後傾も

日常に頻度の高い動きへの姿勢適応

だと言っても過言では有りません。

確かに同一姿勢を続けることは、

決まった場所への負担を掛け続けることになり、

その静荷重は痛みの原因になります。

ですが、

変位した骨盤の位置が

仮に平均的な位置に戻せたとしても

日常動作の姿勢への影響の方が強く反映されます。

そして、

矯正とは無関係に

一時的に骨盤の前傾や後傾を戻すことは、

本人にも容易いことです。

一時的効果の骨盤矯正、必要でしょうか?

背骨の矯正や骨盤矯正で効果が出る理由

背骨や骨盤の矯正と称して行われる

医療類似行為は、

痛みを創っている脳にとっては、

痛みの一つの主要因でもある

身体に加わる力と同種の刺激です。

脳や脊髄は、

身体に加わる力を分析し、

筋肉の働き内容を決め、

その働き内容の結果として伝わってくる

力の情報を分析することで

痛みという感覚を創り出すかどうかを

決めています。

この行程は、実に複雑で、

脳の痛みを出す出さないの判断には、

過去の怪我の記憶でさえも、

時として反映されていることがあるようです。

このような複雑な

痛みを創る行程に

速くて強い力

手技によって加えられれば、

多くの場合、

脳や脊髄は混乱状態にあると考えられます。

脳の混乱は、

感覚の忘却、

または、

失墜に繋がることが多く、

動作感覚の異常として現されている痛みは、

この例に最も従い易い感覚でもあります。

痛みは、

力の情報が変化して現されている感覚異常

という一面を持っています。

力の情報を痛み感覚へと

変化させているのは脳です。

身体に加わる力の情報を扱う脳に

強い力を瞬間的に感じ取らせれば、

脳はその力への対応を優先させる傾向があり、

その際、他の作業を停止させます。

極端な強い力や速い力が加わることで

脊髄を介した筋肉の緊張状態は

一時的に緩和される傾向も強く、

これらの現象が矯正行為の示す

鎮痛効果だと考えられます。

ですが、

矯正を受けられる人は、

よく注意されるべきかと思います。

患部に加わる速くて強い力への身体の対応が

不完全であった場合、、、

あとは、御想像にお任せします。

筋肉の働きの改善

慢性化した痛みの主要因である

力感覚の痛み感覚への変換は、

筋肉の働きが上手くいけば改善されます。

そこには、背骨の歪みという

あやふやな要素よりも確かな理由があり、

筋肉の働きを改善させる方法も

安全で確実です。

御興味のある方は、

お気軽に御相談ください。

TEL 0745-78-5819

フォロー宜しくお願いします


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