筋肉の疲労が、なぜ筋肉が硬く伸びにくくなる筋硬直を起こすのか

筋肉の疲労が、なぜ筋肉が硬く伸びにくくなる筋硬直を起こすのか

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筋肉は、人が動くための力を出す組織です。

その力を筋力といいます。

筋力についての基礎知識

筋力は、筋肉の中の2種類のタンパク質がその距離を縮め合うことで作り出されます。

筋力の量は、この2種類のタンパク質がその距離を縮めあっている数によって決まります。

筋力を発揮するには、筋肉内でのカルシウムイオンの急増が必要であり、カルシウムイオンの急増を引き起こすのが神経が出す分泌物(による電気的変化)です。

神経からの分泌物を神経伝達物質といい、神経伝達物質が筋肉の表面(筋膜)に伝わり、それが切っ掛けでカルシウムをしまいこんである筋小包から大量のカルシウムイオンが放出され、筋肉内の2種類のタンパク質の距離が縮む過程を神経筋連絡(シンケイキンレンラク)といいます。

筋肉が疲労と共に動かなくなる理由と硬直することとの矛盾

筋肉が伸びにくくなったり、硬くなる状態は、質(線維数や厚み、液体量など)としての個人差以外は、特別な組織病変(繊維化など)が無い限り、神経からの信号によって作られた活動状態です。

筋肉内の2種類のタンパク質の距離が縮んでいる量が多いほど、筋肉は硬くなります。

ところが、筋肉が疲労を起こすと、先ほど説明した神経筋連絡は上手くいかなくなります。

神経筋連絡が上手くいかなくなると、筋肉の活動量(筋力)は少なくなります。

ですから、疲労によって筋肉が硬くなるという現実によく起こる現象とは食い違っています。

では、なぜ、疲労による神経筋連絡の数的減少が筋肉を硬くさせるのか?

それは、筋肉内の2種類のタンパク質の距離の縮まりが、同時にその全てで起こっているわけでは無いという特性に関係があります。

例え、意識的に全力で力んだ時であっても、筋肉内の全てのタンパク質で距離の短縮が起きているわけではないのです。

ですから、筋肉の疲労により、神経筋連絡が上手くいかなくなっても、それを補えるタンパク質の数的ゆとりは、同じ筋肉内にあるのです。

誤解の無いようにお断りしておきますが、筋力を発揮する要素としてのタンパク質の数的ゆとりは、いつも同じ場所がそのような予備の役割をしているのではありません。

本来、筋肉が筋力を出している最中は、常に2種類のタンパク質は、距離を縮めたり、元の距離に戻ったりを繰り返し、全体としての総量で一定の必要筋力を作り出しているのです。

その全体としての活動量のゆとりがあるだけなのです。

単に一つの筋肉が一定量の力を作り出すだけでもこのような2種類のタンパク質の変移が複雑に、かつ、それらが企画されて起きています。

企画を担当しているのが、脊髄であり脳です。

これらの筋肉の活動量に対する企画は、無意識で行われていて、意識を介さないで自動的に調整されています。

この作業工程には、目的となる筋力量が出せているかどうかの確認が必要であり、疲労による神経筋連絡の不備(筋出力低下)は、運動目的を達成するために是正する必要のある重大な課題となります。

そこで起こる調整結果こそ、筋力量の必要以上の増加であり、筋肉が硬くなるという現象なのです。

疲労による筋肉の硬さは、神経筋連絡の不備を補うための余剰な筋力源の活用の量的な行き過ぎにあるのです。

今回のブログの内容、実は、一般向けではありません。

正直、整骨院の先生やその他の医療関係者に向けたメッセージでもあります。

一般的に「筋肉が硬くなってる」を謳い文句に施術やケアをされている”大先生”達は、このような知識追究をされていません。

ですから、この国の徒手医療は進歩しないのです。

その現状に私としては、非常に不満を覚えています。

そして、そんな知的レベルで施術者が筋肉について語り、施術しているということすら知らないで”先生”を頼っておられる多くの患者さんが大勢います。

それで良い訳がありません。

このような構図である限り徒手療法業界に発展などありえません。

私は、自分の努力の末に手にした知的財産を無料公開してでも徒手療法の業界を底上げし、患者さんに医療の一分野として運動療法という医療類似行為を認識して頂けるようにしたいと思っております。

その結果、薬や手術では治せない病態に対してのまともな徒手医療が広がれば、治らないで困っておられる人達にとって、より良い医療環境が提供できると考えています。

フォロー宜しくお願いします


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