痛みは取れやすく、痺れは取れにくい理由
痛みは取れやすく、痺れは取れにくい理由
※文中の青い文字をタップ、または、クリックして頂くと関連ページにつながります。
痛みは、身体の状態の異常を現す感覚です。
痺れもそうなのですが、痺れという感覚は、身体の状態の異常の中でも神経組織の働きの異常を現す感覚です。
その点では、痺れは、身体の異常の中でも神経組織の働きという限定的な要素の異常を現す感覚です。
痛みは総合的に判断に基づいて脳に創り出された異常感覚です。
痛みは、身体の働きが正常から逸脱した時に、その状況を意識に認知させるために創られる感覚です。
多くの場合、炎症や力感覚の痛覚への変化といった非日常的な状況が患部での本質的な異常に合わせて起こっています。
痛みは、脳がその感覚を創るための材料を意図的に集めた、もしくは、操作した要素の強い感覚です。
痺れは、神経組織の働きの異常性を現す感覚です。
痺れは、神経組織が、身体のどこかで、また、脊髄や脳という神経組織の集合場所で、何らかの機能上の異常を来したことが意識化された感覚です。
痺れという感覚になる原因である神経組織の異常の多くは、その活動量が少なくなっていることにあります。
この場合、一本の神経の活動量ではなく、同一系統の複数の神経組織の総合的活動量が少なくなっていることに基ずく感覚だと御理解ください。
その原因は、椎間板ヘルニアによる強い神経束への圧迫であったり、脳梗塞などによる中枢神経細胞へのダメージであったりが代表的なところです。
痛み痺れの感覚起源の違い
痛みは、脳が多様な起源を意図的に集めている傾向が強く、痺れは、限定的要因がその感覚の起源となっています。
ですから、創られている要素の強い感覚である痛みは、脳の特性を利用すれば創り難くすることが、ある程度の範囲で可能です。
関節や筋肉に現されている運動機能に関連した痛みは、患部に加わる力学的な条件次第で痛みという感覚が取れることも珍しくは有りません。
それとは逆に、特定の一群の複数の神経活動量の減少を現す感覚である痺れは、脳による脚色要素が痛みと比べて少ない感覚であり、それがゆえに継続的な痺れという感覚の意識上での根本的な忘却は困難であることが殆どです。
つまり、痛みは、脳による創作である要素が強い感覚であり、創作過程を崩せばその感覚化は防げる可能性は大いにありますが、痺れは、痛みのような創作された感覚異常ではなく、異常状態を現す正常な感覚ですので意識から消すことは容易では有りません。
痺れという感覚を消すには、薬による脳の感受性の低下を図るか、もしくは、痺れの感覚起源である神経活動量を正常に戻すか、神経活動量の低下状況を脳に異常ではないと認識させるかの3種類しかないと私は考えています。
私の分野である徒手医療が主にできることは、最後に挙げた、現状の神経活動量への脳による許容・認識変化を促すことです。
ただし、これは、創作的要素の強い痛みという感覚を消すよりも相当に困難であることが少なく有りません。
また、痺れの感覚起源が不変的圧迫であった場合、手術によって圧迫を取り除く手段は効果的では有るものの、手術しても神経活動量が元に戻らないことも少なくはなく、そうなれば痺れという感覚が取れないこともあります。
痺れを継続的に感じるようになったら早期の対策をしましょう。
できれば、整形外科などの医療機関で正確な痺れの原因を見つけて頂きましょう。
もちろん、下間整骨院御相談頂いても結構です。
手術など、他の医療機関への対診の薦めも含めた誠心誠意の対応をお約束します。
Warning: Division by zero in /home/shimotsuma/xn--asc-522eq20jw2l746b.com/public_html/wp-includes/comment-template.php on line 1453