無意識脳に訴えかける手技療法 | 痛みへの対策は力学的条件による脳との対話です

以下のブログ内容は、
手技療法と称される
徒手で行われる医療行為の
真実だと私が思っている内容です。

少し難しいかも知れませんが、
御興味のある人は、お読みください。

痛みを消すことが目的

骨折や脱臼の整復行為を除く、
ほぼ、全ての徒手による医療行為は、
痛みという感覚の削減・削除を
主な目的として行われています。

“骨の歪みを正す”とか、
“筋肉を柔らかくする”とか、
“血行やリンパの流れを良くする”
などの謳い文句は、結局のところ、
痛みという感覚を消す
という目的ために行われています。

痛みを消すということが目的であれば、
本当に注目すべきことは、
痛みという感覚を創り出している脳に対し、
各々の手技療法は、
どのような影響があるのかということです。

それにはまず、
多くの手技療法にとっての
一般的な対象となる
運動機能に関連する痛みについて、
その感覚を創る行程やそれに関わる器官、
そして痛みの材料(原因・感覚情報)は、
どのようなものであるのかに
最も注目しなければいけません。

 感覚を創る(意識化する)脳

私達の意識に現れる
痛い、熱い、冷たい等の
感覚を創っている器官は脳です。

そして、
それを感じている意識も
脳で造られています。

脳の感覚を創る作業は、
脳の中の無意識の領域で行われています。

人は、意識の中に感覚化されたことを
認識する(感じとる)ことは出来ても、
感覚を創っている行程を認識する
(感じとる)ことは出来ません。

現状の科学では、
痛みという感覚の形成に関わっている
脳の領域(場所)の全てを
完全に特定することは出来ていません。

そこで、私は、
痛みという感覚創りに関わる脳の場所を
“痛覚形成領域”という言い方をしたり、
もっと大雑把に”無意識脳”と言う
呼称をつけています。

痛みという感覚の説明を文章で書くには、
“無意識脳”と略する方が手短で使い易く、
意識領域との対比、対義語としても
イメージして頂きやすいと思います。

ですから、
以後の文中でも痛みを創る作業をする
複数ヵ所に及ぶ脳の領域のことを
無意識脳という私の作った造語で
表現することにします。

 無意識脳と痛みと力学的条件

無意識脳においての感覚形成の行程や
そこでの判断には、本人の意識や意思が
直接的には反映されていません。

通常、痛みという感覚の形成行程にも
本人の意識は直接的な関わりを持ちません。

しかも、痛みという感覚は、
普段の正常な身体状況の時には、
意識化されてない(感じない)感覚です。

つまり、
人の運動機能に関わる痛みは、
異質で特別な運動感覚だと言えるのです。

 痛み感覚の材料(情報源)

無意識脳が痛みの感覚を
創るための主な材料は、

  1. 炎症時の科学物質、
  2. 神経末端が切れた時などの組織変化、
  3. 痛みを感じる点(痛点)への物理的、
  4. 一定量以上の熱・冷・電気的刺激、
  5. 特定の傾向のある力学的条件

などです。

その中でも5番目の力学的条件は、
本来なら、痛み感覚の材料ではありません。

 力への評価と痛み

多くの場合、
身体に加わる力学的条件
に対しての無意識脳の評価が
運動機能に関わる痛みの強弱に
大きく関わっています。

無意識脳による
“痛みという感覚を創るのか創らないのか”
の評価基準は、簡単にいえば、
力学的条件が身体にとって危険かどうかです。

その危険かどうかという評価基準が
極めて解りやすい指標である要素と
曖昧である要素(上記5)に別れていることが
痛覚形成においての大きな特長でもあります。

力学的条件としての手技療法

どのような種類の手技療法であっても、
手技療法は、身体に加えられる力学的条件
であることに違いはありません。

ですから、
痛み対策としての手技療法の本質は、
無意識脳への力学的条件の提供なのです。

無意識脳とのコンタクト(対話)

無意識脳には、私達の言葉によるコンタクト
(コミュニケーション・対話)は通じません。

したがって、
無意識脳の運動中の力学的条件に対する評価を
言葉を使った対話で変えることは出来ません。

運動中の力学的条件への無意識脳の評価は、
運動環境に伴う力学的条件によってのみ
意図的に変えることができるのです。

つまり、
運動をしている状況下での
力学的条件を用いた対話方法だけが、
無意識脳の判断
(運動状況評価・運動機能評価)を
意図的に変えることができるです。

それを手技という力学的条件を使って
行っているのが徒手医療の実態なのです。

非効率的な考え方

世の中の多くの施術者が
手技療法で目指す目標を
“骨歪み”だとか、
“筋肉を押した時の硬さ”だとか、
痛覚形成に間接的に影響する程度の
身体条件変化に置いている為、
無意識脳との力学的条件を用いての対話は、
全く出来ていません。

しかも、
多くの治療現場においては、
力学的条件を用いての無意識脳との対話方法を
意図的には取り入れていません。
(方法を知らないの方が正しいでしょう)

ですから、多くの徒手療法は、
同じ系統の施術であっても、
効果のバラツキや
施術者間での個人差が大きく、
痛みを強くしてしまう失敗例も多いのです。

医療側にとって必要な考え

運動機能に関わる痛みへの対策で
本当に重要なことは、
“痛みという異常な動作感覚を創る”
という判断を下している無意識脳との対話
であると医療関係者が認識することす。

無意識脳との対話手段である力学的条件を
徒手によって表現している行為こそが
手技療法の本当の実態なのです。

ただ、その対話内容は、
施術者が意識的に行っているものではない為、
聞き手(無意識脳)の思いを無視した
独り言のようなコンタクトになっています。

手技療法という力学的条件による
無意識脳との対話のコツや要点については、
次回のブログで書いていきます。

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