本当に四十肩や五十肩? 腕を上げると痛い症状への痛む場所による原因予想

腕を上げると痛い症状への痛む場所による原因予想

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腕を上げることで痛みが出るという症状は、中高年以上の多くの人が経験したことのある症状だと思います。

中高年期では、このような状況を四十肩・五十肩と自己判断して

安易に取り扱われがちですが、中には、放置してはいけない病態の場合もあります。

そこで、腕を上げる時に痛む場所や腕を上げる動きの中での痛みの特長から、ある程度の病態予測をするための参考になりそうな私の臨床経験上の知識を書いていきます。

腕を上げる時に痛む場所による原因予想

腕を上げる時に痛みが出やすい場所は、

  • 肩の関節の前~横
  • 肩の関節の後ろ~肩甲骨の外側
  • 肩甲骨の内側上方の角付近
  • 上腕(肩関節よりも先の腕)の一部
  • 上腕に線を引くような痛みの範囲

など、怪我をした場合を除いては、上の5ヶ所のどれかに腕を上げた時の痛みを感じることが多いと思います。

腕を上げた時に肩関節の前~横が痛む場合

腕を上げた時に関節の前~横に痛みがある場合、関節唇(カンセツシン)や腱板の損傷などの外傷、癒着性肩関節周囲炎、結晶誘発性肩関節周囲炎、などが原因である可能性が高くなります。

いわゆる、四十肩・五十肩と呼ばれる難治性の疾患は、癒着性肩関節周囲炎のことです。

この肩関節の前~横付近に腕を上げる時にでる痛みの区別は、改めて、次回のブログにて解説していきます。

腕を上げた時に肩関節の後ろ~肩甲骨の外側が痛む場合

基本的に肩関節の後方~肩甲骨外側には、怪我による痛みがでることは、ほぼ考え難い場所です。

その理由は、肩甲骨に着いている筋肉に強い衝撃が加わると筋肉の中央(筋腹)よりも筋肉の端である腱や腱が骨に着いている場所を痛める傾向が強く、その場所は肩の上方から前方にかけてだからです。

これは、ある意味、一つの関節の動きにだけしか関わっていない筋肉の特長でもあります。

肩甲骨に着いている筋肉は、腕の骨の上の前~外側に着いているため、外傷を起こし痛みが出る場所は、ほぼ、肩関節の上前面~上外側付近です。

ですから、腕を上げる時に肩関節の後ろ~肩甲骨外側に出る痛みは、組織的な要因の関わりが薄い痛みと考えられます。

この考えを基準にその病態を予想すると、腋下神経(エキカシンケイ)の配置された場所に出ている神経痛である可能性が最も高いと考えられます。

腕を上げる時に肩甲骨の内側上方に痛みが出る場合

この場所に出る痛みは、肩甲上神経、もしくは、肩甲背神経の神経痛である可能性が高く、基本的に腕を上げる動作よりも首の動きによって痛みが強くなることが多いことが特長です。

ただし、ほとんどの例において、腕や首の動きだけで痛みが現れるというよりは、何の動きも行っていない状況でも鈍い痛み(鈍痛)があることが多い場所です。

腕を上げる時に肩関節よりも先の腕側の一部に痛みがある場合

腕を上げる時の腕の一部の痛みが腕の前側の肩関節寄りの場所で、肘の曲げ動作の時にも痛みを感じるようであれば、力こぶの筋肉(上腕二頭筋)の腱を傷めている可能性が高いと考えられます。

この上腕二頭筋の腱は、年を取ると切れやすくなり、ほんの僅かな負荷での肘の曲げ動作で切れてしまうこともあります。

その場合、肘を曲げれば、力こぶが通常の場所よりも肘に近い場所に現れます。

また、上腕二頭筋の腱は、傷ついただけの状態よりも、完全に切れた時の方が痛みは少なく、また、比較的早期に痛みが取れる傾向にあります。

ただし、完全に切れると手術以外では着きません。

肘の曲げ動作は、上腕二頭筋のもう一つの腱や他の筋肉によって行うことができるので切れていることに気付かない人も珍しくありません。

手術という手段も、ほとんどの人が選ばれません。

ただし、長期間放置すれば、切れた腱は、短くなって手術困難になること、また、肘の曲げ力が切れる前に比べて弱くなることは覚えておいてください。

上腕に線を引いたような範囲で痛みが出る場合

上腕に線を引いたような範囲で出る痛みは、神経痛である可能性が非常に高く、痛みに合わせて痺れや麻痺感があれば、ほぼ間違いありません。

このような腕に現れる神経痛の場合、腕の上げ下ろしでの痛みの変化は、わずかであることが多く、むしろ腕を後ろに持っていったり、また、その腕の動きに合わせて、首を後ろに持っていった腕とは反対側に向けた時の方が痛みが強くなる傾向にあります。

まとめとして

腕を上げた時の痛みの要因は、怪我である場合、神経痛、肩関節の強い炎症に大別できます。

ただ、心臓疾患が腕をや肩の痛みとして現されたり、癌からの痛みが出やすい場所でもありますので、ここに書かせて頂いた内容を参考に適切な医療機関への受診を心掛けてください。

次回のブログは、症状の特長による原因予想です。

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