整骨院の治療やあんま、マッサージ、矯正で坐骨神経痛が悪化する理由

原因から診る整骨院の治療やあんま、矯正で坐骨神経痛が悪化する理由

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坐骨神経痛は、身体に加える刺激次第では悪化します。

今回は、その理由を解説していきます。

坐骨神経痛の原因

坐骨神経痛を簡単に説明すると、脳の運動感覚を創る行程においてのある種の誤作動であり、脳による動きへの拒絶、管理不良です。

脳は、全身に配置されている感覚神経からの信号(情報)と予め脳内に設定されている正常な基準とを照らし合わせて運動を微調整しています。

運動の具体的な微調整には、筋肉の働きが利用されます。

ところが、椎間板ヘルニアなどの病態の影響で脳に伝わってくる坐骨神経からの信号が脳内の正常な時の基準と大きく違っていれば、その誤差を感じた脳は、坐骨神経が配置されている筋肉に痛みの感覚を創り出しています。

これが多くの坐骨神経痛の正体です。

つまり、坐骨神経痛は、脳の予測を超えた坐骨神経からの信号の変化に対応仕切れない、脳の戸惑いだといえます。

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整骨院の一般的な治療の特長

整骨院の呼び名は、私の施術所にも名称として付いています。

私も20歳の頃から柔道整復師であり30年近くこの業界に属していますので整骨院の業種と業界には詳しい方です。

そんな私から観る整骨院の治療とは、殆どが、何の根拠も無い経験論のみのあんまや指圧のマネゴトか骨盤や背骨が云々の矯正という行為の類です。

鍼灸の免許も持った人は、鍼や灸も併用したりしています。

殆どの整骨院は、治療方法に科学的な視点を持たず、整骨院業界としてもオリジナルな治療手段も概念も無いのです。

何故か?

それは、業界の歴史にあります。

元々は、怪我の治療をする集団ですから、固定や骨折、脱臼の整復が業務の主体であったのです。

ですから、整復技術以外は、按摩師や指圧師、鍼灸師のような業界としての統一的な治療論も方法も無いのです。

ただし、整骨院経営者が自ら行っている施術に科学的視点を持たない理由は、業界の歴史とは関係ありません。

その理由は、簡単ですが、ここでの発言は避けておきます。

ただ、それが整骨院の治療によって坐骨神経痛が悪化する理由の大きな要因でもあるとだけ言っておきます。

あんま、矯正、マッサージを私が神経生理学的な視点から観ると

どのような手技療法も神経生理学的な視点から観れば、その全てが力学的刺激なのです。

手技の種類や力加減の違いは、感覚神経を通じて力学的刺激の差、違いとして脳に受け止められますが、その行為を力学的刺激として扱っているという点ではマッサージもあんま、指圧、矯正、電気刺激でさえ同じ種類の刺激なのです。

基本的には、運動感覚に等しいと御理解ください。

このように、手技療法を神経生理学的な視点から観る理由は、手技療法の目的が殆ど場合、痛みの緩和、解消であり、痛みは、神経組織の働きで創り出されている感覚だからです。

痛みという神経組織の働きに関連する感覚の解消に挑む者が、その手段である手技療法や治療手段を神経生理学的に分析することは至極当然のことなのです。

特に、先の私の説明のように椎間板ヘルニアなどの病態により、大きく変化した感覚神経の情報に戸惑いをみせた脳が神経痛を創っているのであれば、そのような状況下では、感覚神経を伝わって脳に入ってくる情報が日常動作としての運動力学的な感覚情報であれ、手技による力学的刺激としての感覚情報であれ、脳の運動感覚形成の行程に強い影響力を持っているはずです。

ならば、運動という状況に対する神経組織の働きを知る必要があり、それを学ぶ学問の基礎である神経生理学を学ぶことが最も必要な治すための施術者の努力なのです。

ごもっとも!な坐骨神経痛悪化の理由

今ある身体状況(運動機能の状態)から神経痛を創りだしている脳が、手技という行為による感覚神経情報を受け止めると、その情報も含めての現状の状態把握を行おうとします。

つまり、より複雑な感覚神経情報の把握とそれを作った手技行為(力学的刺激)への対応を行おうとします。

ところが、脳が自ら下した日常的な(慣れた)運動指令であれば、その時の運動感覚を現す感覚神経情報への正常な基準を予め脳内に設定(予想)しておけるのですが、手技という脳自らが予期していない行為を受けることによる感覚神経情報への予めの正常な基準設定は不可能です。

そのような時、脳は、正常な基準を設定が出来ないが故に入って来る手技による刺激の良し悪しを対比分析できず、運動感覚自体を上手く作り出せなくなってしまうのです。

その結果、運動感覚の一種である神経痛も一時的に創られなくなることがあり、そのような時、痛み和らいだように感じます。

この傾向は、手技による刺激量が大きければ大きいほど、強く示される傾向があります。

そのことを経験的に知って利用しているのが手技療法家であり、その結果、どんどん手技による刺激を強めて行く者が後をたちません。

揉むにしても、指圧にしても電気刺激にしてもです。

その行為が持っている鎮痛効果は、運動感覚の形成に戸惑っている脳の根本的な戸惑いの元を変えている訳ではありません。

従って、脳が手技という刺激に馴れ、手技行為による力学的刺激を予想、把握できるようになれば、その鎮痛効果は薄らぎます。(効かなくなります)

そうなれば、神経生理学知識が希薄な治療に携わる者は、経験だけを頼りにいっそう強い刺激を入れようとします。

いずれその刺激は、危険と脳に判断され、危険=予期できない=対応出来ないという状況を現す痛みという感覚を強くする要因になります。

このような痛みの悪化は、治療回数が多くなると起こるというよりは、手技による刺激が脳に危険だと判断されれば、一回の治療でも起こる可能がある現象です。

そもそも、神経痛は、現状の力学的感覚情報が予測していたものと違っていることによって、現状の運動機能が危険(異常)な状況だと脳に判断されている要素が強く反映された感覚だと私は考えています。(多くの神経痛を取り除いた施術経験よりの考えです)

そこに手技という力学的感覚情報を危険だと脳に受け止めさせるような方法で行えば、痛みは強くなって当然なのです。

ましてや、何故手技によって神経痛が和らぐのかを知らないで経験にのみ頼って手技を行っていれば、先にも説明した通り、自然と力加減が強くなり、暴力的要素が多くなります。

最悪の場合、脳の手技による力学的感覚刺激への拒絶だけではなく、暴力的な強い力や刺激を加えられた組織そのものも破壊しかねません。

これらが、整骨院の施術やあんま、指圧、マッサージ、ストレッチ、矯正 等で坐骨神経痛が悪化する理由のほぼ全てです。

ただし、どのように柔らかな刺激であっても、患者さんの脳の刺激に対する受け止め方次第でその刺激への拒絶は起こります。

これは、ある意味、防ぎようが無いことすらあります。

私の施術は、非常に柔らかな手技であり、患者さんの脳が手技への過敏な拒絶状態ある時には、触っているだけに近い刺激量の時もあります。

それでも、拒絶されることが稀にはあります。

私の施術は、力学的感覚情報の変化に対する脳の戸惑いの元である正常な基準との誤差というところに独自の手段で介入し、その誤差を解決することを目的としています。

その結果、多くの坐骨神経痛に大きな効果を上げています。

それでも20~30人に一人程度は全く歯が立たないことがあり、その理由は、手技という刺激自体への脳による完全な拒絶だと捉えています。

そこに坐骨神経痛だけでは無く、痺れや筋力低下も伴っていれば、それは、坐骨神経の活動状況の異常が非常に大きいことを意味していると私は捉えます。

その原因が椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの手術で改善が見込める病態であるのなら、私は、5回以内の施術回数の中でそのことを患者さんにお伝えするようにしています。

神経生理学という知識を持って、症状と自らの手技を分析すれば、手術した方が良いかどうかの患者さんの御判断に対しても、相当に的確、且つ、有意義なアドバイスができると私は考えています。

少し難しい内容でしたでしょうか?

神経の働き(神経生理学)についての知識が無ければ無理もありませんね。

一般的な手技療法を生業とする者であっても、この内容は理解出来ない者が多いかも知れません。

神経痛の治療も下間整骨院にお任せください。

的確な対応お約束します。

フォロー宜しくお願いします


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