四十肩、五十肩は、安静か、それとも、運動するべきか?

四十肩、五十肩は、安静か、それとも、運動するべきか?

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40代~50代によく聞かれる肩の痛みと動かし辛さを四十肩、もしくは、五十肩といいます。

四十肩や五十肩という呼び方は、俗称であって正式な病名ではありません。

病態の定義付けも対応策も比較的ぼやけた雰囲気を持っています。

ですから、『動かさないと治らない』という噂が広がっていたり、『安静にするのが一番』という先ほどの意見とは、真逆のアドバイスが行われたりと極めて曖昧な対応策が一般化しています。

それでは、患者さんは、何が正しいのかわかりません。

実際に四十肩状態になって苦しんでおられる人にとっては、対応に困ることが多いようです。

医療機関でさえ、対応策としての意見にバラツキがあります。

現実にあったひどい話では、初診時は、『四十肩だからもっと動かしなさい!』と指示しておいて、動かしたら痛みが強くなったことを次回の通院で事情説明すると『動かすから炎症が強くなるんですよ!』と叱られたそうです。

その患者さんは、控え目な性格なので、『はぁ、すみません』と先生におっしゃったそうです。

自分で出した指示内容を忘れるばかりか、症状を悪化させる切っ掛けをつくっておいて患者さんを叱る先生。

すごい話ですよね。

でも気をつけてくださいね。

他人事ではありませんよ。

四十肩には、2種類の別の病態が混ざり込んでいます。

しかも、その内の一つである癒着性肩関節周囲炎は、発症からの時系列的な症状変化が数ヶ月単位で起こるため、そのことを知り、現状を把握して対応しなければ、同じ病態であるのに経過が全く違ってくるのです。

多くの医療従事者は、そのことを経験上、何となく知っていますが、全く知らずに、何でも『動かしなさい』としか指示しない先生もおられます。

このような例は珍しくなく、病態に合わせた対応を意図的に行っている医療機関が少ないのが現状です。

結論的に言えば、四十肩の中に含まれて扱われている癒着性肩関節周囲炎以外は、肩が上がりにくい痛みについては安静が必要です。

癒着性肩関節周囲炎の中でも回復期に差し掛かれば、痛みを強く感じない範囲のゆっくりした肩の動きを行うようにすることが望ましく、最初の内は、上に挙げる動作から始めるようにすると症状の悪化を防ぎやすいと思います。

ただし、癒着性肩関節周囲炎の回復期であったとしても、痛みを強く感じるような動きの繰り返しは、炎症を強くさせる恐れがあり、そうなれば、再び、安静を強いられますので、動かし幅や方向には十分に御注意ください。

また、回復期かどうかの見極めは、おそらく、一般・医療従事者を問わず、大変難しいと思います。

ですから、痛み、特に疼きという感覚を目安に症状経過を考えながら、少しずつ運動を取り入れる手探りの様な運動導入が望ましいと思います。

詳しい運動方法は、状況に応じての判断が必要となりますので私のアドバイスが必要な人は、下間整骨院まで御来院ください。

回復期に入っていれば、一度の御来院だけでも済むと思います。

炎症の強い憎悪期や停滞期では施術を受けて頂くことをお勧めします。

フォロー宜しくお願いします


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