力学的条件による無意識脳との対話

前回のブログの続きです。

無意識脳とは、
前回のブログでも説明しましたが、

人の感覚を創り出す行程を担う
脳内の複数の領域の総称です。

意識に関わる脳の領域への
対義語としての私の造語です。

前回のブログの内容は、
痛みという感覚に対しての手技療法は、
無意識脳との力学的条件を通じた対話手段
であるといった自説の説明をしました。

今回は、意識上の対話のように、
言葉を使うという対話手段ではない
力学的条件という感覚信号を
どのように用いれば、
対話手段として上手く利用できるのか?

また、
力学的条件をどう利用すれば、
痛みという感覚を創るかどうかの
無意識脳による判断基準を
『痛みを創らない』
という方向に変えることができるのか?
についての私的意見を書いていきます。

無意識脳の不明瞭な判断基準

身体に加わる力学的条件という見方で
手技療法を捉えた場合、
どのような力学的条件を加えることが
無意識脳の判断を
沈痛方向に向かわせることになるのか
という事についての正確なところは、
残念ですが、完全には説明できません。

無意識脳は、
どこような行程で
感覚を創り上げるのか
という事でさえ、
今現在の科学では、
正確に解明されていません。

痛みという感覚の形成過程は、
「身体に加わる複雑な力学的条件への判断」
という要素が大きく関わっている分野です。

ただし、
前回のブログにも記載しましたが、
痛み感覚を創るための材料の中でも、
力学的条件に対しての
(有痛にするか無痛にするかという)
無意識脳の判断基準には、
明確な要素と曖昧な要素とがあります。

その中の明確な条件について把握し、
考慮するだけでも
無意識脳の判断を沈痛方向へと
誘導することが可能です。

明確な条件の利用による鎮痛

手技療法という力学的条件の中で、
(無意識脳が)痛み感覚を消すという
判断をする材料となるような条件とは、
人体構造に合う動き(動かし方)を
手技として用いる事です。

同時に、
関節の働き具合が優位な角度
を利用しての力学的条件を
無意識脳とのコンタクト(対話)手段
として用いることです。

たったこれだけでも、
多く症例で、充分な沈痛効果を得られます。

逆説的にいえば、
痛いということは、
上記のような運動環境が整っていない状況が
患者さんの日常の中にあるということです。

その代表例がスポーツ障害です。

スポーツ関連の痛みへの効果

私は、先に説明させて頂いたような視点で
スポーツ障害を捉え、対応しています。

もちろん、その成果は極めて良好です。

殆どのスポーツ障害は、
原因動作の検出とその動作の修正だけで、
組織的ダメージが大きく無ければ、
練習を続けながらでも早期に治ります。

慢性痛の特徴と手技療法

慢性化した痛みの場合、
無意識脳による有痛か無痛かの判断
という曖昧な要素の影響が強くあります。

この要素を
力学的条件(=手技療法)を用いた
無意識脳とのコンタクト(対話)によって、
『痛み感覚を消すという判断』
へと誘導できるかどうかが、
手技療法を行う者の技術力になります。

ところが、前述のように、
有痛無痛の判断材料である
身体に加わる力学的条件には、
その全体像の中に複雑要素が
数多く混ざっています。

したがって、
施術者(人)の認識力では把握しきれません。

もちろん、
どのような優れた機械であっても、
身体に加わる力学的条件の全てを
分析しきれません。

また、
無意識脳の力学的条件への判断基準にも
曖昧な要素が多くあります。

ですから、
例え、よく治す腕の良い手技療法家でも、
この点を意識して施術に望む者は皆無です。

それが術者間の効果の差であり、
徒手療法が医学的評価を高められない
大きな原因の一つでもあります。

また、
患者さんに確実性の高い医療手段を
手技療法業界全体として
提供出来ていない最大理由です。

と偉そうに言っている私ですが、
偉そうにいうからには、
私には、『何らかの効果的な手段
は有るのか?』と問われそうですね。

あります。

私には、力学的条件への
無意識脳による有痛無痛への
判断基準の曖昧さに
意図的に対応する手段があります。

その曖昧さへの対応という方法論を
織り込んだ運動療法がASC他動的運動療法

という私独自の手技療法です。

フォロー宜しくお願いします


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