個人の症状に合わせた慢性化した痛みへの治療方法の作り方

前回のブログからの続きです。

個人の状態に合わせた治療方法を
私が考案したASC理論に照らし合わせて
作っていく時の基本は、
慢性化した痛みを感じる日常動作を見付け、
その理由を考えることにあります。

そうすれば、
慢性化した痛みの大きな要因である
感覚の異変を正常にする治療方法が、
ASC他動的運動療法として出来上がります。

痛みのある日常動作の見付け方

慢性化した痛みの多くは、
階段の上り下りの時に痛む等、
決まった動きの時に痛みを感じる
傾向があります。

動いた時の痛みは、
運動を管理している脳が、
その動きを受け入れていないことの現れです。

この考え方を基準にして
以後の話を進めていきます。

運動の管理は、その殆どが
脳の中の無意識の領域で行われています。

そのため、
普段の生活の中では、
動きに対しての受け入れや拒絶という状況は、
痛みという感覚が意識の中に創られない限り、
本人には気づくことができません。

また、
痛みという感覚は、
身体(患部)に加わる力の強さが
日常動作の範囲を大きく超えていれば、
痛む場所に加わる力の強さに
大きく影響されます。

ですから、
走る、とても重い物を持つ、速い動きをする
等の動きの時は、痛みが出やすくなります。

しかし、
実際に私が行う
個人の症状に合う治療方法を作るための
痛みのある動きの検出は、
走る、とても重い物を持つ、速い動きをする
などの通常の日常的動作の範囲以外の動き
から見つけるのではありません。

あくまでも、
日常的に普段からよく行う
ありふれた動きの中から
本人が痛いと感じる動きを特定していきます。

なぜそのようにするのかというと、
痛みという感覚は、
日常にある危機から身体を守るために
意識に現される感覚だからです。

運動機能に関連する痛みは、
普段よく行っている動作の中に
身体に良くない運動力学的条件が
入り込んでいることに対する警告信号です。

それゆえに、
日常動作の中での原因動作の特定や正常化が
痛みの解決には非常に重要な要素となります。

そして、
施術による運動機能の正常化を行う場合も、
『痛みを発する様々な動作の中でも、
運動管理を担う脳の領域は、
日常の慣れた動作の方が、
その動きを受け入れ易い(痛みが取れやすい)』
という特性があります。

その特性を
運動療法の中に組み込んで活かすことが
私の痛み治療の基本的な方針です。

痛みのある日常動作を
見つけることの重要性

痛みを感じるということが、
その痛みのある動きを拒絶している
脳の判断の現れだと考えた場合、
その拒絶された動きを
脳に受け入れさせることが出来れば、
痛みは感じなくなるはずです。

私の臨床経験から考えて、
動きの種類の中でも、
日頃から慣れている動作の方が
その動作が“正しく行えている”といえる
運動状態をASC他動的運動療法
創り出すことができれば、
鎮痛効果が得られやすい傾向があります。

また、
歩くなどの日常的に慣れた種類の動きを
施術に利用する場合であっても、
緩やかな動きとして用いる方が、
その動きの正しさを手技療法として
上手く表現しやす傾向があります。

また、
その手技療法によって作り出した
動作状況に対する
運動を管理している脳による評価
確認しやすい傾向が強くあります。

ですから、
日常動作の中から
痛みのある動きを見付けることは、
非常に重要な治すための要素となるのです。

しかも、
その動きは、より具体的な
日常動作のシーンであれば有るほど、
治すために役に立つ情報となります。

例えば、
階段の上り下りで膝が痛む場合、
「上りの動作のどの瞬間に痛みがあるのか?」、
「下りの動作のどの瞬間に痛みがあるのか?」
等のようにです。

その方が、
運動管理を担う脳の領域に、
痛みを感じる、その瞬間の動きを模倣し、
その動きが正しく行えている様な動作感覚を
手技療法で創り出し易くなるからです。

ただし、
何が正しい動作なのかは、
ある程度の予測が出来るだけで、
その実際の判断は、
患者さんの運動管理に関わる脳が決めます。

運動管理に関わる脳の殆どが
無意識に働いている領域ですから、
患者さんに尋ねることもできません。

痛みへの治療において、
有痛性動作を模倣した動きを
他動的な運動療法として表現し利用する場合、
運動管理を担う脳が正しい動作だと
判断しているかどうかを見極める

必要があります。

その方法を兼ね備えている運動療法が
私が考案したASC他動的運動療法であり、
それゆえに、
他の手技療法や医療には無い
多くの優位性を持っているのです。

慢性化した痛みの理由を考える

慢性化した痛みの主原因である
痛む動作に対しての拒絶は、
運動を管理している脳の領域(場所・部位)
で行われている無意識の判断です。

無意識領域の脳の判断の基準は様々ですが、
その判断材料として、
最も重要な扱いをされているものは、
動きの中での患部に加わる力の量や方向です。

その力の量や方向に、
直接的に関わっている変動的な要素が
筋肉の働き内容動き方(身体の使い方)です。

因みに、
固定的な要素の主なものは、
体重や骨、筋肉の量などの組織的な要因です。

[動くと痛む=その動きを受け入れていない]
ということは、
運動管理を担う脳の領域が
その時の動き方
そこでの筋肉の働き内容
気に入らない(許容できない)と
判断しているということです。

ASC他動的運動療法で
個人の状態に合う手技療法を創る

慢性化した痛みを解消するためには
(=痛みのある動きを受け入れさせるには)、
その大きな要素の一つとして、
痛みのある動作の中での
筋肉の働き内容を整備する必要があります。

動作中の筋肉の働き内容を整備する方法こそ、
私の独自の治療方法である
ASC他動的運動療法そのものなのです。

ASC他動的運動療法に関する詳細は、
別の記事に書いてありますので
御興味があればお読みください。

ここでは、
具体的にどのような方法を用いるのか
について書いていきます。

ASC他動的運動療法は、
簡単にいうと、
運動をした(動いた)時と同じ状態を
患者さんの身体に理想的な動作状態として
作り出すことができる手技療法です。

ですから、
その運動内容は、
手技を用いる時の力学的条件の調整
によって施術者がコントロールできます。

“慢性化した痛み=動きへの拒絶”が
起きている動作に類似した運動状態も、
施術者が手技にによって、
患者さんの身体に作り出すことができます。

加えて、
その手技で表現された動作環境の中での
患部周辺の筋肉の働き内容を
施術者が意図的に調整することもできます。

その時の調整結果が、
運動管理役の脳の領域に
(安全な運動だと)受け止められれば、
施術者(私)の意図に沿って
患部周辺の筋肉の働き内容は、
適正な筋力量へと変化
します。

このような時、
慢性化した痛みの殆どは、
その動きにおいて、緩和、解消されます。

後は、
痛みを感じている全ての動きについて
同様の施術を行い、
脳が受け入れていない動きの数を
減らして行けば良いのです。

これが下間整骨院での
慢性化した痛みに対する治療方法です。

取れない痛みでお悩みの人は、
お気軽にお問い合わせから御相談ください。

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