スポーツ障害と動作 テニスが出来ない膝の痛み
スポーツ障害と動作 テニスが出来ない膝の痛み
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スポーツ障害、即ち、スポーツに関わる痛みについて、私の施術経験から得た知識と実際のスポーツで行われていた不適切な動きについてその特長と痛みとの関係を解説していきます。
今回は、シニアのテニスプレイヤーに多い膝の痛みについてです。
テニスは、水平回転方向の動きを非常に多く用いるスポーツです。
野球でもバティング動作で水平方向の動きを用いますが、野球に比べ、テニスプレイヤーの方が圧倒的に膝の痛みに困っておられる人は多いです。
その最大の理由は、プレイヤーの年齢かも知れません。
しかし、年齢以外にも理由はあるように思います。
テニスプレイヤーの中でも膝の痛みを訴えておられる人は、確かにシニアの層に多くおられます。
ただ、同じテニスプレイヤーでも、何故シニア層に膝の痛みが多いのか?
年齢の差とは何か?
私の動作指導経験から言えば、それはまさしく、年齢からくる動きの効率性が関わっているからに他なりません。
動作修正指導の成果と水平回転方向の動きの影響
私は、スポーツでの膝の痛みに対しては、必ず、打ち方を見させて頂いて施術方針を建ています。
テニスでの膝の痛みも例外ではありません。
膝の痛みの場合、患者さんに痛む場所を伺えば、不適切に加わる力の方向が予想できます。
患部に不適切に加わる力(負担)の方向が解れば、スポーツの種目による原因動作の予想ができます。
テニスプレイヤーの膝の痛みは、その殆どが膝の内面に出ています。
つまり、水平方向の力が不適切に膝に加わっていることになります。
そのことから、私は、テニスの膝の痛みであれば、まず、フォア、または、バックハンドの動きを診させて頂きます。
右打ち人が左膝の内側に痛み訴えられる時は、フォアを中心に、右側の膝の内側に痛みを訴えられる時は、バックを中心に診させて頂きます。
それぞれ、打つ時に軸足となる方の脚です。
原因動作が特定でき、実際の指導内容が上手く行けば、多くの症例で痛みは引いていきます。
野球のバティングの記事でも解説しましたが、人のボールへの打撃では、その多くは水平方向の回転によってボールを打つ力を作り出しています。
テニスのフォアやバックは、その典型です。
それだけに、その水平方向の力の扱いを間違えると水平方向の力を受け止められない関節に大きな負担を掛けることになります。
テニスは、全身で前に出た勢いを前に出した足で受け止めながら、その足に水平方向の回転軸としての役割も果たさせています。
しかも、その軸足は、ボールを打ち抜くまでは、そのまま軸足として続きます。
即ち、軸足は、テニスのボールを打つ動作による水平回転方向の動きの影響をとても大きく受け止めています。
ですから、本来、水平回転方向の動きを大きく現すはずの足裏と地面との間でその動きが迅速に、かつ、滑らかに表現出来なければ、その影響は膝の関節に大きく現れる事になります。
膝の関節は、本来、水平回転方向の力を受け止められるようには出来ていません。
受け止められない力を膝に感じた脳は、痛みという感覚を創ります。
その力が強く、長く続けば、組織自体の傷も大きくなり、いつしか膝関節の変形を引き起こしてしまいます。
テニスによる不適切に膝に加わる水平回転方向の力の除去方法は、次回のブログに書いていきます。
テニスによる膝の痛みも下間整骨院に御相談ください。
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