スポーツ障害が慢性疼痛となって長引く理由と治すため考え方

日本のスポーツ障害医療

スポーツをしていれば、
怪我とは常に隣り合わせです。

ですが、
日本の医療は、手術することを中心に
発達している傾向が強くあります。

逆に
手術という手段には頼らずに治す、
または、
手術では解決できない症状を治す
といった医療については、
あまりにもお粗末な医療対策が
施されていることが珍しくありません。

私のスポーツ障害対策

我ながら、
ずいぶん偉そうな言い方になっていますね。

ですが、
私は、手術を必要としない
スポーツ障害については、
動作指導を中心にした対応によって、
早期に(1~3回程度の施術で)解決しています。

安静期間を取らずに治る症例が殆どです。

また、
筋力不足という視点から
スポーツ障害に対応したことはありません。

あちこちの医療機関やトレーナーが
よく口にする
『筋力が足りないから怪我をする』
等という知識不足な戯言(タワゴト)では、
スポーツ障害を計画的に治すことは
絶対にできせません。

日本の医療で
スポーツ障害が治りにくい理由

スポーツ障害が治りにくい最大の理由は、
先述したようなスポーツ障害に対する
医療機関の誤った認識があるためです。

もう一つ理由を挙げるとすれば、
痛みという感覚が持つ記憶に似た特性と
身体に加わる力の方向や大きさとの関係
への注目不足だと思います。

この国の医療事情を変えることは、
微力な私にはできませんので、
せめて、スポーツ障害が治りにくい
2番目に挙げたの理由についての私説を
ここに記していきたいと思います。

スポーツ障害の痛みの種類

スポーツの怪我で感じる痛みの種類は、
大きく分けて3種類です。

一つは、組織が傷付いた瞬間の鋭い痛みです。

二つ目は、組織が傷付いた後に
傷が治るまで続く炎症による痛みです。

残りの一つは、感覚の変異からくる痛みです。

スポーツの痛みが治りにくいことに
最も深く関わっている痛みの種類は、
最後に挙げた、感覚の変異からくる痛みです。

この痛みのことを
慢性疼痛(中枢性疼痛・慢性痛)と言います。

取れにくい慢性疼痛(慢性痛)の正体

慢性疼痛は、本来、痛みの情報となる信号
(組織が傷付いた時、炎症など)ではない、
身体に加わった力の方向や強さを現す信号
が主体になって創られています。

私達の身体の変化は、
感覚神経という組織によって
脳(中枢神経)に伝えられます。

脳に伝えられた神経の信号(感覚情報)は、
意識の中に感覚を創り出す材料として
利用されています。

感覚の材料は、その感覚の種類に応じて、
通常は決まっています。

例えば、
味覚(味)として舌から入ってくる信号は、
音の感覚にはなりません。

味という信号は、
辛い・甘い・すっぱい
等の味覚になります。

ところが、
慢性疼痛に関しては、
普段は痛みの感覚の材料として扱われない
身体に加わった力の信号
痛みの材料に変換されています。

通常であれば、
身体に加わる力の情報は、
重い・捻れる・突っ張る等の感覚になります。

つまり、
慢性疼痛の正体は、
痛みの感覚材料の中に、
本来は痛み感覚の材料ではない感覚情報が
交じっている状態
ということになります。

的外れな慢性疼痛治療への考え方

上記の様な話の内容に近い事は、
昨今、テレビなどでも頻繁に
見掛けるようになりました。

ところが、
その話をされる人の殆どが、お医者さんです。

お医者さんには申し訳ありませんが、
お医者さんは、運動機能への知識はあっても、
実際に運動機能を利用した施術を
患者さんに直接行ってはおられません。

ですから、
慢性疼痛への治療を行う上での対象が、
自らが得意とする投薬で対応できるもの、
つまり、
脳の痛みの感覚の創り方の間違い
というところに偏る傾向があります。

『脳の痛みという感覚を創るための
材料の選択が普段とは変化しているため、
間違って扱われている感覚神経からの材料
(信号)が脳に入って来ないように
薬で止めれば良い。』という考えになる
ことが多いようです。

もちろん、
この考え方も間違いではないと思います。

ですが、
これからここでお話する
施術結果に裏打ちされた私の意見を
痛みに悩む貴方が読まれた時、
お医者さん中心に広がりつつある
慢性化した痛みへの対応が、
そして、
整骨院や整体院、マッサージ業などの対応が、
如何に大きく的を外しているのかが
御理解頂けるのではないかと思います。

慢性化した痛みの原因の中で
本当に注目すべきこと

臨床結果からの真実

慢性化した痛みが、
脳の痛み感覚の形成過程においての
材料選定や取り扱いの間違いであることは、
ほぼ間違いありません。

なぜなら、
数ヶ月単位で取れていなかった痛みでも、
私が痛みの原因動作を見極め、
それに対する対策(動作修正)を行えば、
殆どのスポーツ障害による痛みは、
即座に大幅に改善、または、消えるからです。

断っておきますが、
自慢話をしたいのではありません。

医療関係者を始め、
多くの人に事実を知って欲しいのです。

そして、
スポーツ障害が原因でスポーツを諦める人を
減らしたいのです。

原因動作を見付ける

私の見付けるスポーツ障害の原因動作は、
競技動作中の身体に加わっている力
身体の構造に見合っていない方向性や
力学的条件を持っている様な動作です。

この動作を見付ける時の知識として、
最も大切な事は、
身体にとって(患部にとって)、
対処できないような動きの方向を
知っておくことです。

これには、
特別な解剖学の知識は必要ありません。

「膝は、内側や外側には曲がらない」、
「体重を片足に乗せると、
体重が乗っている方の足は浮かし難く、
反対側の足は浮かせ易く自由が効く」等の
誰もが経験で知っている程度の構造特性を
理解しているだけで十分なのです。

このような知識を基に、
身体の構造と動く事への簡単な法則
に沿って競技動作や有痛動作を観察し、
問題の有る動作を見つけて修正する。

これだけで
多くのスポーツ障害は治ります。

ただし、
難しいのは、
問題の有る動作を見付けること、
そして、
それを実際に正しく修正することです。

このことが出来るアドバイザーが少ないため、
日本ではスポーツ障害が治りにくいのです。

治す方法を導くための考え方

医療関係者やトレーナーの考えの中に
筋力不足とスポーツ障害という
有り得ない関連性がある限り、
動作の中の不適切な力を取り除くという
考え方は浮かばない、もしくは、
浮かんでいても非常に幼稚で曖昧なのです。

お医者さんは、
先にも書きましたが投薬中心の考え方です。

よく考えてみましょう。

なぜ、
身体に加わった力が
痛みという感覚を創るための材料
となっているのでしょうか?

痛みという感覚を創るための材料が
変化しているということよりも、
変化した理由、事情の方が
はるかに注目すべき点です。

私にも、その理由や事情を
科学的に説明出来る訳では有りません。

しかし、
起こっている状況を素直に考察すれば、
『患部に細胞や組織を壊しかねない
危うい力が加わらないように
(無意識下で働く運動管理役の)脳が、
患部に加わる力を利用して、
意識の中に痛みという感覚を創り出し、
本人の意思として動こうとする行為を
止めている』という考えの方が
スポーツ障害の痛みの発症理由の説明として、
自然なのではないかと思います。

すくなくとも、
『筋力が足りない』説よりは、
医療としての効果的な治す方法を
導きやすいと思います。

次に、
『なぜ運動管理役の脳は、
感覚の変異を使ってまで
痛みを意識の中に創るのか?』
ということについても考えてみましょう。

その理由は、
意識に患部を守る必要性を認識させる為
だと私は考えています。

通常、
運動中の身体に加わる力が
痛みという感覚に変換されていない時には、
私達の意識は、
その力の感覚に注目していません。

ですから、
身体(患部)に加わる力が
痛みという感覚に変わらなければ、
不適切な身体構造の使い方に伴う
患部周辺への力学的負担があっても
気付くことができません。

しかも、
身体構造に見合わない力の影響は、
その加わり具合が
瞬間的で、尚かつ、
その力の量が極端に大きく無ければ、
不適切な動作を行っている時であっても、
力の感覚としてはもとより、
痛みの感覚としてでも認識出来ない
ことが少なくはないのです。

逆に、
不適切な動きの繰り返しで組織を傷付け、
それに伴って炎症がおこると、
不適切な動きを含む動作だけではなく、
それ以外の適切な動作であっても
加わる力の量や質次第で痛みを感じます。

このような時は、
速く走る、ジャンプするなど、
患部に加わる力が強い動作の全てに
痛みを感じる傾向があり、
どの動作が不適切な動作なのかが、
本人にも判断出来にくくなっています。

多くの動作指導アドバイザーは、
このような脳の特性を全く知りません。

ですから、
不適切な動きを含む動作を
見付け出せないことが多いのです。

結果的に的外れなアドバイスを繰り返し、
治せないことへの言い訳に
『筋力不足(患者さんの能力のせい)』が
使われているのが
日本のスポーツ障害医療の実態です。

今回は、この辺りで止めておきます。

次回のブログでは、
自分自身で不適切な動作を見付ける
方法について書いていきます。

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