年を取る共に人が自然と猫背、前屈みで歩くようになる理由

年を取ると何が変わると思いますか?

色々変わることはあると思いますが、
身体の働きの中で、
最も大きな影響のある変化は、
脳の情報処理能力が衰えることです。

脳の情報処理能力が衰えることと
今回のブログテーマである
猫背や前屈み歩きとの関係は
どのようなところにあるのでしょう?

それをお話しさせて頂く前に、
まずは、脳についての
簡単なお話しをさせて頂きます。

脳はコンピュータと似ています。

唐突ですが、
コンピュータの働きは、2進法といって、
電気の流れる時、流れない時の
2種類の信号パターンを組み合わせて
沢山の種類の情報を作り出しています。

人の脳は、身体に配置された
感覚神経からの信号を受け止めて
意識になる感覚を創ったり、
身体の状態を確認して(無意識下で)
それに対応する指令内容を作っています。

この行程には、
毎秒、数百億以上の神経の信号
が関わっています。

その信号の分析は、
コンピュータと似た2進法を基準にして
(促進信号or抑制信号)行われています。

これが、私が先ほど申し上げた
脳の情報処理の特徴です。

脳の情報処理能力が衰えることが、
年を取るということだと
断言しても間違いではありません。

なぜ情報処理能力が落ちるのかは、
未だ未解明な部分が多いので
その点に触れるのは避けたいと思います。

あえて、抽象的に言うなら、
古いパソコンの処理スピードが落ちる
ようなものだとイメージしてください。

情報処理能力の衰えと前屈み歩き

年を取ると歩く姿が前屈みになったり、
立ち居振る舞いが猫背ぎみになったりする
傾向があります。

猫背については背骨の配列の変移
という面が強い姿勢変位ですが、
前屈み歩きという動作姿勢は、
無意識であっても自らが行っている動き
という要素が強い、癖のようなものです。

ただし、
双方ともそのような姿勢や動作
になる理由としては、
日常動作としての習慣化が
大きな要因として考えられます。

実は、この習慣化の一つの要因として、
脳の情報処理能力の衰えが関わっています。

脳の情報処理能力が衰えると、
身体に加わる力への対応や
その力の影響により乱される
身体バランスの修正という
脳の運動機能の管理調整に影響が出ます。

この運動機能の管理調整の衰えは、
動作の継続や姿勢の維持を困難にし、
歩くという行為においても、
その本来の正しい歩行動作
維持するのが難しくなります。

加齢に伴う猫背の理由

猫背になる理由の一つには、
視覚の衰えがあります。

もう一つの大きな理由があります。

何らかの手作業をする上で、
その手作業が難しいほど、
また、集中するほど、
人は、手に顔を近付ける傾向があります。

この要素が、
脳の情報処理能力の低下に伴う作業困難
に対して知らず知らずに現れ、
習慣化されることが猫背になる要因
となっていることが多いと考えられます。

よく言われるところの

  • 筋力が弱くなった(立ったばかりの幼児は猫背?)
  • 骨のカルシュウムが少なくなった(カルシュウムは骨の強度に関係するだけです)
  • 骨の歪み(背骨は本来、前後に自由にたわみます)

などの根拠のない猫背の要因
よりも明らかに実質的な要因です。

前屈み歩きの理由

前屈み歩きについては、
意識していないと
多くの人がそうなりやすい歩行動作姿勢です。

私も前屈み歩きをしてしまいます。

なぜ、人は前屈みで歩き易いのでしょう。

その答えは、以外と平凡です。

前に倒れる力を利用して歩くと楽だからです。

本来の人体構造に合った正しい歩き方は、
脚(あし)を前に出す行為で
人体の重心を前方に移動させて行く動作です。

そうすれば、
脚という支持体が先行し、
その上に乗るように上半身が配置され、
最も安定した前方移動が行えます。

このような正しい歩行動作に適する形で
脚の構造は進化してきました。

ですが、
脚を前に出す行為の中には、
脚を出すという行為に用いる筋力が必要です。

また、
脚の振り出しに連動した
身体全体の斜め(半身)になる動き
の演出と調整も必要です。

更には、
その動きで発生した身体の揺れ
に対する転倒防止のためのバランス調整
なども脳にとっての重要な課題となります。

このように、
歩くという動作の調整だけでも
非常に多くの作業が必要です。

その作業内容を決めるための
瞬間瞬間での膨大な感覚信号の分析が
無意識下での脳の感覚情報処理を基盤に
成り立っています。

単純に正しく歩くというだけでも、
脳の動作への管理調整は、膨大な作業量です。

年を取って脳の情報処理能力が衰えると、
正しく歩くだけのことが
無意識状況では簡単に出来難くなります。

そのような時、
脳は、その作業内容を簡素化する傾向が
強くあります。

その最もよく観られる歩行動作調整が、
前屈みを取り入れた歩行動作なのです。

上半身を前屈みにすれば、
前方に重心移動させるための物理的要素に
筋力を用いる量が
(脚を振り出す勢いを利用する歩行よりも)
減ります。

また、
前屈み姿勢は、
股関節の曲げで表現される要素が多く、
股関節を曲げぎみに歩くと
正しい歩行に必要な身体全体の斜め使い
という動き方はできなくなります。

それはある意味では、
歩行動作時の横斜め方向の揺れが少なくなる
ことを意味しています。

揺れが少なくなれば、
揺れによる転倒防止へのバランス調整
という作業行程も減ります。

すなわち、
脳の歩行動作としての情報処理量も
減ることになります。

このように脳の情報処理能力の低下
に共なって調整された結果として
現される歩行動作の簡素化は、
脳による動作調整のための情報処理量を
大きく減らすことになります。

このことで、
脳にとっては、歩行動作への
無意識下のコントロールがしやすくなります。

これらの理由が、
年齢と共に前屈み歩行になりやすい
最大理由だと考えられます。

その改善策や予防策については、
正しい歩き方
理想的な歩く時間やスピードを御参考ください。

また、
年齢に関係なく
前屈み歩行になりやすい理由としては、
人は、歩行動作の正しさを意識上では、
認識しにくい傾向があるからです。

したがって、
楽な歩き方として、
もしくは、
より速く歩くための歩き方として、
上半身の前屈みに伴う
前方方向への移動力(重力)を取り入れる
傾向にあることが挙げられます。

ただ、
前屈み歩行による身体構造への悪影響も
明確にありますので、
出来れば、
楽さを選択するより、
正しさを取り入れる努力をお勧めします。

前屈み歩行による悪影響については、
次回ブログにて説明させて頂きます。

フォロー宜しくお願いします


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