回転動作が作り出した遠心力に身体全体の動きを同調させることの重要性とその方法

回転動作が作り出した遠心力に身体全体の動きを同調させることの重要性とその方法

 

前回のブログの続編です。

 

スポーツ競技の多くに有益なコリオリ力を得るために取り入れられている水平方向の回転動作は、

その利用の仕方(動作)次第で身体を害する要因になることがしばしばあります。

 

コリオリ力とは、何かの動きをする時、

その動きに影響を与えるもう一つの動きが作り出している運動力のことです。

 

例えば、野球の投球動作を行う時、回転する円盤状の台に乗ってボール投げると

ボール軌道は、まっすぐにならず、円盤状の台の回転方向の運動力の影響を受けて

回転方向側に曲がった軌道となります。

 

これは、まっすぐに投げる力に円盤状の台の回転が影響を与えているからで、

このような、一つの運動方向において、その運動を起こすもの自体への

全体的な動きとして関わり、主となる運動量や方向に影響を与えるもう一つの力をコリオリ力といいます。

 

先にも書きましたが、例に挙げた回る台上での投球だけでなく、

通常の投球動作やテニスのストロークなどもコリオリ力が取り入れられています。

 

そのコリオリ力とは、全身の水平方向の回転動作です。

 

ただし、回転動作とは言っても、その動き角度は大きく無いため、

実際の主になる動きへの軌道の影響は大きくありませんので、

殆どが、相殺されて運動方向への影響は解らなくなっています。

 

ところが、運動量に関しては、身体の回転方向の動きの有無で

手や足の物体への出力量や動作速度は大きく違って来ます。

 

スポーツ動作の多くは、このような身体全体が作り出す水平方向の回転力の取り入れ方によって

その動作の主目的となる動きの出力量やコントロール性能、及び、身体への負担が左右されます。

 

コントロール性能については次回のブログで書かせて頂きます。

 

ここでは、コリオリ力の取り入れ方による運動力の向上と

身体への負担ついてもう少し触れておこうと思います。

 

テニスのストロークのようなボールを叩く動作の運動力量の向上には、

全身の水平回転の動きと腕のボールを叩く動きとの同調が非常に重要な要素となります。

 

水平回転動作自体が、完成度の高いものであると仮定した場合、

肩関節や肘、手首の動く範囲と有能な関節角度、水平回転軸に対する体積バランスなども関連した

全身の水平回転動作との同調が主目的となる動作の向上鍵となります。

 

ですが、それら全てを意識して行うことは、実際の競技時は不可能です。

 

ところが、テニスプレイヤーは、自然にストローク動作をこなしています。

 

これは、無意識下での運動動作の自動化が練習(動作反復)によって

脳の管理の下に企画的運動機能として作り上げられているからです。

 

この企画的運動機能の中に、スポーツ独特の意識的な工夫や個人の癖が取り入れられており、

それが時として優位に働いたり、逆に、不良に働いたりしているのです。

 

身体構造の個人としての差は、運動機能という面からは殆ど無く、

企画された運動動作に構造上不都合があれば、ほぼ間違いなく身体を傷めてしまいます。

 

しかも、コリオリ力の利用によって、身体を傷める力も大きくなっているので

コリオリ力取り入れ方を修正しないかぎり、それが原因である痛みは消えません。

 

コリオリ力中でも、水平回転動作が、身体を傷める原因になることが非常に多く、

その水平回転動作の修正方法は、前回や前々回のブログに書きました。

 

ただし、スポーツ現場においては、

私が書いたような理想的軸足回転の方法を実行しにくい状況で

目的動作に入ってしまうことも少なくありません。

 

そんな時にも身体傷めない方法を知っておくことが、

スポーツを長く楽しむ秘訣です。

 

その方法が、運動力量を向上させる工夫と同じ、

コリオリ力の運動方向への身体全体動きの同調なのです。

 

とても奇妙な表現ですよね?

 

水平回転取り入れたスポーツ動作のコリオリ力の定義自体が

身体全体の水平回転方向への動きだと言ったような表現をしておいて、

水平回転というコリオリ力の上手い利用ができにくい状態で始めてしまった動作への対応策が、

“身体全体の動きを水平回転方向と同調させること”だと言っているのですから。

 

できないのかできるのかどっちだ!といわれそうです。

 

ここで、もう一度条件整理しておきます。

 

スポーツシーンでよくある、いわゆるギリギリとどいた・追いついたといったシーンでは、

私が提唱する理想的な軸足動作も水平回転を上手く行うための軸足の向き変換もできにくい状況であることが多いのです。

 

その水平回転を取り入れることが前提のスポーツ動作を行うのに

上手く水平回転するための条件が整わず、

それでも無理矢理に水平回転を取り入れた動作(ストロークなど)を行う場合の話です。

 

テニスのストロークに例えるならば、ギリギリで追いつい態勢のまま打ちに行くようなケースです。

 

この時、ストローク動作の運動力維持するために身体全体の回転動作を取り入れると

不適切な軸足動作の影響は、身体を水平にねじる力となり、

その影響が通常は、身体機能の許容範囲を超えるため、

水平回転方向への対応性の少ない腰部や膝の痛みの原因になります。

 

このようなシーンでの身体への負担の集中を避ける手段が、

軸足動作の不適切性によって効率的に行えないでいる水平回転を

軸足役割を排除して現状に起こっている回転動作の運動力に身体の動きを添わして行くという方法です。

 

文章で書くと非常に難しいことを言っているように思えるでしょうが、

要するに、軸足の役割を無くす為に浮き上がれば良いのです。

 

水平回転が始まった直後に地面から軸足(身体)が浮けば、

空中動作での回転となり、回転物体を支えるための軸足は、実質的に必要なくなります。

 

そして、この浮く動作も実は簡単に行えます。

 

回転動作入る時に正しい軸足動きを作る方法で説明した

『股関節を曲げて半身になって肩から倒れるように足を着く』という動作さえできていれば、

腕が作り出す回転方向の力に逆らわず、かつ、踏ん張ろうとさえしなければ、

自然に身体は浮き上がるような動きをするようになっています。

 

どうしてそうなるのかを書くと更に難解な文章になりますので、

お知りになりたい人は、コメント欄にそのようにお書きください。

 

身体が浮き上がれば、空中動作となりますので回転邪魔する要素はなくなり、

回転動作をコリオリ力としている動きの質は保たれ、身体への負担も大きくなりません。

 

少し難しい説明になってしまいましたが、

本来の動作指導は、最低でもこの程度のことは考えて行わなければ、

本当に正しい動作アドバイスはできません。

 

あなた指導者は、どうですか?

 

もしくは、あなたが指導者であった場合、

このブログお読みになり、どのように感じられましたか?

 

もしよろしければ、私の考え方への批判でも結構ですので

コメントに残してくだされば幸いです。

フォロー宜しくお願いします


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