体育の怪我から子供を守る マット運動 その1 首の捻挫を防ぐ安全な前転

 

マット運動が苦手な子供さんは、

首の捻挫を起こすことがよくあります。

 

当院でも年間1~2人程度、

体育のマット運動の失敗による首の捻挫で

子供さんが来院されます。

 

その根本的原因は、

手の支えが出来ていない事にあります。

 

頭を着いて前まわりをしているのです。

 

頭のてっぺん(頭頂部)よりも後ろから

マットに着き始めれば、

頭を着いた前まわりでも、

首の捻挫を起こすことは殆どありません。

ただし、

頭頂部の後ろから

マットに着くようにするには、

『手の支え』が大切な動作要素となります。

 

例え、マットに頭頂部の後ろから

頭を着けて行ったとしても、

手の支えが上手くいかず、

左右どちらかに倒れてしまうと、

やはり、首を傷めてしまいます。

そこで今回は、

マット運動の前転から

子供達の首を守る対策として、

手の支えが上手くいかない理由と

その改善策を中心に

マット運動の前転の身体の使い方を

解説していきたいと思います。

マット前転の手の支えが上手くいかない理由と解決方法

日常において、

前方向の地面に手を着くという行為は、

その殆どが前への倒れ込みの勢いを

止めるための動作です。

 

前転という前方向の縦回転は、

もし、無重力環境で行う時には、

手は膝を抱えるようにする方が

効率的な回転動作となります。

 

水中で回転をする時も同様です。

 

無重力や水中での環境と

地上との動作の違いは、

重力(地面方向の力が働いていること)

が無いか有るかです。

その重力に対抗する力

どこかで作る必要が

マットの前転運動にはあります。

理想的には、

その力を手の支え動作で作り出し、

手を着く前の動作である

身体全体で表現する回転動作
(頭を前下方向に下げながら屈み込む動作)

の勢いを合わせることで

前方縦回転方向に重力の影響を

ずらして作用させることが望まれます。

 

ですが、

先程も書きましたが、

前転という屈んだ姿勢での縦回転には、

屈み込む動きが必要ですので、

一般的な地面に手を着く動作とは、

手を使う目的が違ってきます。

 

このことを理解した上で、

手で支えるという動作の

前転運動への取り入れを工夫しなければ、

回転動作の基準に従った手の使い方

(膝を抱える様な動き)の影響が

無意識の内に強く現れ、

上手く身体(頭)を支えることができません。

 

ごくごく稀に、

手で地面(マット)を押しすぎて

身体が前方に回転しようとする動きを

制限してしまい、

縦回転の動作が出来ないこともあります。

 

このように、

人が日常的に行う色々な動作には、

本来の形式(決まりごと・法則性)があり、

それらの一定の定型的運動様式は、

脳の中の無意識で働いている領域による

運動形式のプログラム化によって

成り立っています。

 

この無意識の運動プログラムは、

条件反射に類似するものであり、

よほど訓練しないと

形式変更されにくい傾向が強くあります。

 

このような人の動きの特性を

指導者が解っていないことが、

スポーツ障害(怪我)の原因

となっていることが少なくありません。

手を着く動作と縦方向の前方回転動作の相反性への対応

前転においての

手を着く動作と

縦方向回転とでは、

自然な手や身体の動かし方としては、

相反する動作特性があり、

そのことが

マット運動の前転を安全に出来ない原因

になっていることが少なくありません。

 

この解決方法は、

前転という動作が

手を着くという動作

に連携した

縦回転動作であり、

少なくとも2種類の

別の動作の連続技

だと気付けば(指導すれば)、

前転が上手く出来るようになります。

ですから、

練習方法としても

前転方向の勢いを付けずに、

屈んで前に倒れ込み、

前に手を着いて、

頭が着かないように支える

という動作をまずは練習します。

この支え動作が

上手く出来るようになれば、

次に、

手で頭を支えた位置で止まった体勢
(前に倒れないように我慢した体勢)

からヘソを見るような感じで

頭から身体を丸めて

縦方向に回る練習を繰り返します。

この時、

身体全体が縦回転し始めたら、

手は力を抜いて自然な動きに任せます。

 

前転の最後の体勢として、

お尻が浮いた屈み姿勢になりたければ、

できるだけ小さく

身体を丸める練習をすることと、

手を着いた直後の

回り始めの勢いを

地面を少し蹴って大きくすることです。

こららの練習を御自宅で

布団等のクッションを敷いて行えば、

綺麗で安全な前転運動が

出来るようになるはずです。

 

もしも、

この考え方と練習方法で

上手くマット前転ができなければ、

直接、私に御相談くださいね。

フォロー宜しくお願いします


Warning: Division by zero in /home/shimotsuma/xn--asc-522eq20jw2l746b.com/public_html/wp-includes/comment-template.php on line 1417

コメントを残す