チャンスにミスする日本人とプレッシャーを力にする外国人

前回のブログの続きです。

 

前回、心理的プレッシャーが

無意識の動作調整の質を下げ、

競技能力を落とす

といったような内容の記事書きました。

 

そして、

その無意識の動作調整の質が下がる原因の多くは

膝の動きに関わる筋肉の過緊張

にあるとも書きましたが、

なぜそのような傾向にあるのかを

私の私的見解ではありますが

外国人との比較もあげて書いていきます。

 

その上で、どう修正すべきかも書いていきます。

膝の動きと支えバランス

まず、スポーツの競技動作のほぼ全てに

水平、または、縦方向の

身体の回転動作が取り込まれています。

 

回転動作には、回転軸があります。

それゆえに、

片足で身体を支えるという作業が必要です。

 

それは水平方向だけではなく、

縦方向の回転についても

回転の運動方向への

回転物(体)全体としての動き幅の確保や

運動方向に対する左右への軌道変化の

自由性確保(調整)という意味で

重要な動作体勢としての要素となります。

 

通常、片足で身体を支える行為は、

両足で支えるよりも不安定になる可能性が高く、

特に前方向に動くことが多い人の動きにおいて、

前後のバランス調整は大きな課題となります。

 

両足立ちの姿勢に比べ、片足立ちの姿勢では、

わずかな身体の傾きや脚の各関節の角度によって

倒れそうになりやすいという特長があります。

その特徴は、逆に言えば、

動作をより多くの方向に変化させる事ができる、

倒れるという重力の影響が利用できる

という長所と捉えることもできます。

 

このような片足支えの特長を

上手く活かせるかどうかが

足首・膝・股関節の関節角度に

よって大きく左右されます。

 

中でも、膝関節の角度は、

片足での体を支えるためのバランスにとって、

非常に重要なお尻の位置を決める要素です。
(片足支え体勢のバランスを取る上での鍵)

膝の動きと運動方向

左右どちらかの片足支えの動作体勢は、

一つの目的動作(打つ、投げる、捕る、叩く等)

の中においては、1つのシーンであり、

その状態(片足姿勢)が長く続くことは、

スポーツ競技の動作としてはあまりありません。

 

片足支えのシーンの優位性を利用して行われた

身体回転によって作られたコリオリ力慣性力は、

体全体の位置や向きを変化させる力となります。

 

通常は、この力(運動力)の方向を利用して

動作目的を達成するための動き

(腕を振る・脚を蹴り上げる等)を加えていきます。

 

そのコリオリ力や慣性力の源となる動きの質

(速さや強さ、動き幅)を左右するのが

身体回転動作の初動(動き始め)の時の

膝関節の角度にあります。

 

実は、

チャンスやピンチと考える心理状態が

(精神的プレッシャーが)

動くことに対して、

最も影響を与え易い場所が初動時の

膝関節の角度や動き方であり、

その角度次第でコリオリ力や慣性力の質が

左右されているのです。

 

コリオリ力の重要性と

動作のコントロール性能との関係については、

以前の私のブログを御参考ください。

 

ここで、私が気づいた

日本人と外国人との今回のテーマに関連する

動作上の差について書いてみます。
(外国人の括りは比喩に近い大雑把さです)

チャンスにミスする日本人と
ピンチに強い外国人

外国人というくくりは大雑把過ぎますね。

海外の一流選手としましょう。

 

よく、どのようなスポーツ界でも、

日本人のメンタルの弱さは取り上げられます。

 

本当に精神的な要素として競技に不利な思考傾向が

普遍的にあるのかどうかは私には疑問です。

 

ただ、精神的プレッシャー

無意識の動作として現れる内容を比べれば、

海外一流選手と

日本人の多くのプレイヤーとの間には、

大きな違いがあることに私は気付いています。

 

その違いこそ、

コリオリ力や慣性力を作るための動作における

初動の時の膝関節の角度です。

 

その具体的な違いは、

海外一流選手は、

片足支えを行い易い理想的な膝の角度を取り、

日本人は、

動きの勢い(慣性力)を止めてしまうような

膝関節の角度を取っていることです。

 

実は、この初動としての膝角度は、

意識して決められるものではありません。

 

ほぼ、無意識で決められています。

 

その無意識動作の中に決定的な落ち度

心的プレッシャーを受けた日本人には

現れ易いのです。

 

その理由を私が勝手に想像するに、

日本人としての民族性や文化が

影響しているのではないかと思います。

 

心的プレッシャーが掛かる状況の

一番解りやすい例は、

身の危険を感じた時です。

 

この危険を感じる時という環境に、

農耕民族で島国という立地条件に慣れた日本人と

狩猟民族であり、

他国との闘争をいくつも経験した民族

との差が出ているように思えます。

 

例えば、

狩りの最中に獣と正面から近距離で出くわせば、

武器を手にしていれば戦うという選択肢が

多くの場合選ばれます。

 

一方、農耕中に何らかの危機あれば、

動くよりも状況観察が優先されます。

 

つまり、危機に直面した場合、

危機の内容や条件と自分の目的次第で

次に取るべき行動は異なります。

その違いは、向かうか、止まるか、逃げるかです。

 

その違いによる差が、

長年の民族性として、

日本人と外国人との動作の違いの根底に

あるように私には思えます。

 

また、用いる器具の使用方法も、

鍬など、自身の安定性を要する道具と

棒や槍などの狩りの道具とでは、

使いこなす為に必要な姿勢条件が違って来ます。

 

この違いの中にも、緊迫した心理状態で、

動きを止める(安定性)を重視する農耕と

外部への出力を重視する狩猟民族との差が

現れているのだと思います。

 

ここからは、合理的な内容に戻ります。

 

膝の初動の違いは、無意識で起こる。

 

それでは、一見、直しようが無いように思えます。

 

ところが、この無意識の初動に

影響を与えることができる要素があります。

 

それは、

初動の時の動作の切っ掛けを

何処にするか(どのように意識するか)

ということです。

 

結論を先にいえば、

倒れる動きを初動と合わせることです。

そして、それを習慣づける訓練をすることです!

 

日本人は、心的プレッシャー受けると、

チャンスであれ、ピンチであれ、

土台固め(体の安定性確保)を行おうとします。

 

つまり、脚が前に出る動き(動作へのブレーキ)

を動作全体の切っ掛けとします。

 

そうすれば、

膝角度は、安定・静止を基準とした角度になり、

コリオリ力や慣性力を動作の中に

上手く取り入れられなくなります。

 

ところが、

半身になって倒れ込む動作を先行させると

“倒れることへの対応”として、

(倒れないように)片足が自動的に前に出ます。

 

その時の無意識動作(脳)の目的は、

倒れないための支えになっているため、

膝関節の角度調整もそれを優先させた

動作全体の複数の力のバランス

コントロールしやすい角度となります。

 

この倒れない支えは、水平回転に軸としても、

縦回転の全身運動の方向を

コントロールするための基盤としても理想的です。

そのような初動に続く動作は、

高い動作コントロール性能を持っています。

 

この癖付けを練習で行えば、

もしくは、試合中に思い出せば、

心的プレッシャーの高い場面での

競技能力の低下を防げる可能性は

非常に高くなります。

 

今後、日本のスポーツ指導者が

このような考えを取り入れて

選手の指導にあたれば、

メンタルの弱さで負ける日本人は、

少なくなると思います。

 

フォロー宜しくお願いします


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