できない理由を探して解決する てつぼうの逆上がり その2

できない理由を探して解決する てつぼうの逆上がり その2

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前回のブログの続編です。

 脚を振り上げる動作と逆上がり

脚を振り上げる動作でよくある失敗が、脚を振り上げる時に上半身が早く後方(下方向)に倒れてしまい、体が伸びてしまう現象です。

そもそも、逆上がりは、鉄棒を軸とした回転運動ですから、回転運動に対する物理的な法則が当てはまります。

ただし、回転運動の法則は、詳細に分析すると非常に難しくなりますので、ここでは、逆上がりを行う上で必要な最小限の範囲で法則を取り入れて説明していきます。

鉄棒の回転は、前まわりも、逆上がりも、野球のスウィングやハンマー投げなどの水平回転ではなく、縦方向の回転です。

縦方向の回転は、回転する物体が動く範囲への重力(体重)の影響が、地面からの垂直線を境目にして中心軸から張り出した物体に対し、常にその回転方向の動きを妨げるように作用する範囲と強くするように作用する範囲とにはっきりと別れます。

逆上がりの中でも、最も回転力が強く必要なのは、脚が鉄棒を通る垂直線を越えてからです。

言い換えれば、このシーンに体に加わる重力による回転促進方向の作用を集められるかどうかで、お尻から上の上半身が下から上に起き上がって来れるかどうかが決まります。

それには、脚の蹴り上げる方向が大切であることは言うまでもありませんが、もう一つ、脚を蹴り上げる時の上半身の使い方も非常に重要な動作要素となるのです。

予断ですが、この点を指導者が理解できていなければ、子供に的確な練習目標を持たせることができません。

何度も言いますが、的確な練習目標があれば、例えその種目ができなくても、体育に感じる苦痛は大きくはなりません。

人の苦悩の多くは、何をすれば良いか解らないことで起こります。

成功が実感できる課題をこなすことはむしろ楽しいのです。

本当の意味でのチャレンジです。

話を戻します。

蹴り上げる方向については、上半身の使い方ができれば、ほんの少し意識を上方向から鉄棒を越えて行く方向に蹴り上がるようにするだけでできるのです。

大切なのは上半身をどのような体勢で脚を上方向から鉄棒を越えさせてくるかです。

通常、脚を強く、高くあげよううとすれば、自然に上半身は後方に倒れます。

この動きが逆上がりの蹴り上げ動作で蹴り上げ初期に起きてしまうと、上半身の後方倒れ込みによる回転力(下方落下)が強く起きてしまい、同時に遠心力も大きく働きます。

一見すると回転力が大きくなり、逆上がり上手く行きそうなのですが、ここが縦方向の回転の落とし穴でもあるのです。

遠心力とは、物体の回転に伴い発生する力であり、その作用は、回転軸から遠ざかる方向に回転に関わる物体が振り出されるように働く力です。

よく、『手を使って体(オヘソ下付近)を鉄棒にしっかりと近付けて!』というアドバイスを耳にしますが、それができない理由が、先に説明した遠心力と重力の影響にあるのです。

脚を蹴り上げる時に得られる回転力がどれだけ強くても逆上がり動作の場合、重力に逆らう動きで有ることに間違いはありません。

しかも、蹴り上げる時、上半身の倒れ込みが早期に強く起こるとお尻という重みが鉄棒を通る垂直線を越えて手前側に来ていませんので回転というよりは、重力の影響で下(地面)方向に体が下がる力が大きく加わる事になります。

更にそこに遠心力も鉄棒から大きく離れた位置にくる頭の影響を強く受け、鉄棒から体全体を引き離す方向に作用します。

その瞬間が、体が鉄棒下に来ている蹴り上げ動作の瞬間なのですから重力と合わさって、蹴り上げで得た回転力を大きく減じる事になります。

これでは、良くて脚が鉄棒を越えて手前に来るぐらいで、とてもお尻や上半身がこちらに戻ってくるまでの大きな回転力には至りません。

難しい話はこの位にして、では、どう練習目標を持てば良いのかをお話しします。
(もっと詳しく聞きたい人は、コメント欄にそのように書いてください)

このような蹴り上げ動作の不備は、上半身の後方倒れ込みを抑えた脚上げ動作によって改善できます。

少なくともお尻が鉄棒と水平になる位まで上半身の倒れ込みが大きく起きないように我慢できれば、その後に一気に起こる上半身の倒れ込みによって、お尻が鉄棒を手前に乗り越える回転を起こすはずです。

お尻が手前に乗り越えてくれば逆上がりは完成です。

この時の蹴り上げ動作に対する上半身の後方倒れ込み抑制は、前回のブログで伝えた”前屈動作の柔らかさ”の達成と顎を上げない意識付けによって実現しやすくなります。

 

ただし、顎は、いつまでも引いているのではなく、お尻が鉄棒の水平位置くらいにくれば、逆に首の力を抜いて顎をあげるようにしましょう。

今回は、ここまでです。

次回のブログでは、実際に今回説明した内容を行いやすくするための具体的な練習方法を記していきます。

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