肩関節の投球の時の痛み

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野球のスローイング動作は、肩の関節に障害を招く事がよくあります。

投球時の痛みや引っ掛かりなどの肩の投球障害が起こる理由

投球動作の痛む理由は、肩関節の動きに関わる組織が傷ついているからです。

では、何故その組織は傷付いたのでしょう?

その理由を以下に書き進めていきます。

肩の投球痛の場所とその場所にある筋肉の特性

肩の投球障害の多くは、棘上筋(時折、棘下筋にも起こります)と呼ばれる肩甲骨に付いている筋肉の腕の骨(上腕骨)側の腱(筋肉の端の部分)の傷によって起こります。

この場所は、他の筋肉と合わさって板状になっているため、腱板(ケンバン)と呼ばれています。

投球動作による肩の障害が、なぜ、棘上筋の腱(筋肉の端)に多く起こるのか?

投球動作の分析と棘上筋腱が傷む理由

実は、その理由が投球動作による肩の障害を治すヒントになります。

投球という動作は、肩の関節の動きだけに注目して考えれば、腕(上肢)を肩の関節起点に振り回す動きです。

この腕を振り回す動きは、肩関節という体(体幹)と腕(上肢)を繋ぐ場所において、それぞれ違った運動方向を作り出す要因となります。

一般的に腕を使う動作の場合、体幹と上肢は、動き方に違いはあれど、通常、2つの部位がそれぞれに現す全体の力の方向は、類似性(似たような方向)を示しています。

このような動きの類似性は、投球動作においては、ボールを放つ前後の動きに重要な要素となります。

この時の体幹と上肢全体の運動方向の類似性がどの程度示されているかが、肩の関節に掛かる負担の度合いを決める要因となります。

振り回し運動をした上肢が作り出した力をボールに伝えてボールを放つ(投げる)という行為の時には、それと同時に、振り回し運動をした上肢にも体幹から放たれる方向の力が加わっています。

その力は、ボールを放つ瞬間~直後に最大となり、この時、上肢が体幹から放たれる方向と類似の方向に体幹が動かなければ、上肢の放たれる力は肩関節が外れる(脱臼する)方向の力となります。

このような瞬間の肩関節が外れそうな力に最も速く対応する筋肉が棘上筋なのです。

このような腕と体幹の運動方向の協調性不備が、肩が外れそうな力となって腱板損傷に繋がるのです。

ボールが投げられない肩の痛みへの治療方法

スポーツに関連する障害を治す時、多くの場合、スポーツ障害発生の理由を知れば適切な対処方法が見出だせます。

ただし、肩関節の投球痛は、腱という回復が難しい組織を傷付けてしまっています。

ですから、その治療も、腱の傷の大きさによって取るべき手段を選択することが治癒への最大の課題となります。

組織の傷の大きさは、痛みの度合いで予想出来ますが、最終的な判断にはMRI撮影による専門医の診察が絶対に必要です。

医師への対診の判断目安は、私の場合、ボールが20m投げられるかどうかと投球動作だけをボールを持たずに行った時の痛み具合などにおいています。

ですが、これは、あくまでも目安に過ぎませんので、出来れば検査は受けておいた方が良いと思います。

検査の結果や痛みの様子から、組織的な損傷(腱板損傷)の度合いが高いと考えられる時は、当院では珍しいスポーツ障害対策である安静期間を設けます。

場合によっては手術勧めるということも選択肢としては考えます。

腱の傷が大きく無いと判断すれば、投球動作の指導を行いながら私独自のASC他動的運動療法を行い、痛む動きへの適応性と痛む動き自体の動作効率の向上を図っていきます。

後者に挙げた動作効率の向上が図れれば、初期の傷が小さな投球痛であれば、数回の施術で投球可能になることも珍しくは有りません。

ですから、投球痛を少しでも感じたら、軽い痛みと軽視せず、自ら投球動作を見直してください。

たった1回の投球で重篤な腱板損傷を起こすこともあります。

ただ、そのようなケースでも、本格的な負傷の前に前兆としての違和感や軽い痛みを感じていることが殆どです。

その段階であれば、私の書いているブログをよくお読み頂き、御自分の投球時の肩の感覚を頼りに動作を見直せば、一生付きまとう肩の投球痛を避けることも可能です。

野球やスポーツが出来なくなる肩の痛みを悪化させる前に自らで対策を取りましょう。

下間整骨院は、スポーツ選手の夢を応援しています。

肩の痛みについての御相談は、下間整骨院にお気軽にどうぞ。