下間整骨院の施術は、
施術中の患者さんの状態把握を重要視しています。

もっと具体的言うならば、
下間整骨院の施術は、
施術による患者さんの身体の反応を
施術行為中の私の手に伝わる感覚で確認しながら
細やかな力学的調整を行う運動療法なのです。

患者さんの運動機能を筋肉から予想する。

私の行う施術は、
施術行為中に現される筋肉の反応から
患者さんの状態や施術効果の状況を
知ることが出来る特殊な運動療法です。

筋肉の働き内容と運動機能との関係

人の動きは複数の筋肉の伸び縮みの組み合わせによって表現されています。

全身の筋肉の働き内容(伸び縮み組み合わせ)は、
身体に加わる力(体重など)に合わせて脳や脊髄の判断で決められています。

その筋肉の働き内容の管理状態が
脳において正常であれば、
人の動きは滑らかで効率の良いものとなります。

仮に、脳での筋肉への管理状態に異常が起こると
人の動きは異常を来たし、
振るえや筋力低下といった状況が現れてきます。

そこまで病的な異常状態ではないとしても、
運動機能の僅かな乱れ、つまり、
筋肉の働き内容の僅かな劣化や変化という状況は、
どのような人であっても日常的に頻繁に起こっています。

例えば、
同じ姿勢が長時間続くと
その姿勢において大きな負担が加わった場所にある筋肉は硬くなります。

肩凝りは、その代表的な状況です。

また、
疲労が大きくなるような動きは、
いずれ、その動きの質や速さを維持できなくなります。

さらに、
身体を壊すかも知れない動きや力が加わると、
その動きに関わる筋肉は硬くなり、
その影響で動きの質が落ちたり、
動きの形式に部分的な変化が起きたりしています。

これらの現象は、多くの場合、
痛みという感覚を伴わなければ、
本人にとっては、大した異常という認識はされません。

通常は、認識にすら至らないことも多い
身体運動機能の劣化です。

ですが、このような
運動機能の劣化こそ、動いた時の痛みの原因であり、
痛みが慢性化していく要因にもなっているのです。

私の施術と筋肉から得られる情報

私の施術は、
痛みという感覚に供なって現されている
筋肉働き内容の異常を
筋肉が縮む方向に出す筋力の量で確認しながら行う、
非常に繊細で特殊な運動療法です。

見た目は、ストレッチのように見えますが、
実際には、運動している状態を
筋肉と神経組織に作り出してから行う筋力調整作業なのです。

ですから、筋肉を伸ばす力の量や実際の方法が
一般的なストレッチとは全く違います。

その最も大きな違いは、
{筋肉や神経組織を
歩行などの特定の動作になぞらえた活動状態にさせ、
その状況下で筋肉の働き内容を
施術中の筋力の量から推し量っていくという点}と
{その状況の中での異常状態が改善される様な力を
ゆっくりと柔らかく加えていくという行為}にあります。

ゆっくりと柔らかく加えていく
手技による力(外力)の良し悪しも、
手技中に私の手に感じ取れる患部周辺の筋肉の筋力量として現れます。

そのことを知り、
手に伝わる抵抗感として感じ取ることが出来る
私の知識と特技が有るからこそ行える手技療法が
ASC他動的運動療法なのです。

因みにここで用いた力という語句の意味は、
Kgで現すことができる純粋な力のことであって、
ありもしない気とか、得体の知れないパワーのことではありません。

筋肉から得られる情報と状況予想

人は、脳で身体に加わる力学を分析し、
それを反映させて動作を作り出して活動しています。

動きに関わる痛みとは、その過程で起こる感覚分野の指標です。

動いた時の痛みは、
運動機能のトラブルを意味している感覚なのです。

筋肉の働き内容の異常(多くの場合、筋肉の過緊張)は、
人の動きの中にトラブルがあることを示す現象です。

ですから、
足を踏ん張るなどの特定の動作の中で現される
筋肉の必要以上の過緊張は、
その特定の動作においての
何らかの異常を現している現象だと言えるのです。

筋肉から得られる状況予想に合わせながらの施術

私は、ASC他動的運動療法という手技によって、
特定の動作を作り出すために加えている力
の要素(方向や速度や量)を操作することで、
その動作形成に関わっている筋肉の過緊張状態を
正常な筋肉の働き内容へと変化させることができます。

そうすれば、
施術対象として選んだ特定動作(痛みのある動作)における
トラブルを示す感覚分野としての指標である
痛みという感覚
筋肉の過緊張の状態の解消に合わせて消えていきます。

これらの行為は、
手技によって加えている力の調整の是非を
手技中に私の手に感じる抵抗力を頼りに行っています。

従って、
手技の効果を手技行為中に予測することができます。

ですから、
外科手術が必要な病態で無ければ、
時間的なゆとりさえあれば、
殆どの痛みに関わる動作形成行程を正常化できます。

当然、そうなれば、
動作不備を現す感覚である動作痛は消えていきます。

ですから、
下間整骨院では、お一人お一人の施術に
十分な時間をかけた完全予約制での治療体制を取っています。

私の施術を一度も受けたことが無い患者さんに
私の治療理論を説明させて頂くと、
先の内容のようなことが『本当に手技で行えるのか?』とよく聞かれます。

出来ているから、開業から20年以上に渡って
多くの症例に良い結果を出し続けられていると私は考えています。

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